世界各国の感染状況は、人口あたりの新規感染者数【感染密度】で比較しなければ、その被害の深刻さの判断は出来ません。この一覧表は、各国の【感染密度】(人口1億人あたり日別・新規感染者数)で、深刻度が高くなっている程に欄を濃い色で塗り分けています。
『 世界の国別・日別、感染密度推移一覧表 』
New infection case per popuration by country and day
世界全体での新規感染者数のグラフを見る限り、順調に感染者数は減少へと向かっていますが、その状況は地域によって異なり、逆に深刻な領域まで増加している国や地域が目立ちます。
先ず感染増加が報道されているのが英国です。英国はワクチン接種を積極的に進め、2回接種率も高く、追加の接種も医療従事者から始まっており、死亡率の低下と試験的なワクチン接種者等を対象にしたイベント開催期間を経て、規制はほぼ解除されてはいますが、新規感染者数だけを見れば 一日あたり5万人近くの感染者が報告されており、過去最高を記録して 1月の 6万人/日に近づいています。しかし、新たにロックダウンなどの処置を直ぐに行なわない様子です。
しかし、欧州で増加している国は英国だけではありません。隣国のアイルランドや海を超えてオランダやベルギー、オーストリア、そして抑制に成功していたドイツさえも増えており、ドイツの状況を日本に例えると、一日で 24,000人を超える程になっています。そしてドイツ以上に深刻な国は バルト海三国で、エストニア、ラトビア、リトアニアの【感染密度】は世界最悪レベルになっています。同様に、深刻な状況の国が多い地域は、バルカン半島諸国など東欧諸国です。
バルカン半島諸国で深刻な国は ジョージアの【感染密度】は世界最悪レベルまで増加し、感染者数の報告数が抑え気味なロシアでさえ増加を続けてドイツ並みの【感染密度】になり、ベラルーシやモルドバ。モンテネグロ、スロベニアなど 地中海からロシアにかけて増加を続けており、その【感染密度】も英国並みに高くなっています。
世界的に感染拡大が目立つ地域と言えばカリブ海諸国です。キューバこそ徐々に感染が抑制されつつありますが、バルバドスは感染拡大が続いて世界最悪レベルの【感染密度】なるなど、カリブ海諸国は未だに感染の影響が色濃い地域です。
また、アジア地域では、シンガポールの感染が拡大しており、隣国のマレーシアの感染が抑制されつつあるだけに余計に目立つ状況です。
そして、オーストラリアとニュージニアは、共に一時は強力なロックダウンを行なって感染抑制を成功させていましたが、ワクチン接種が進むと共に英国と同様にロックダウンを解除して、その結果、英国と同様に感染が拡大を始めて、他国と較べると【感染密度】は深刻ではありませんが、両国共に過去最多の新規感染者数を数えるまでになっています。
なお、情報出典元の OCHA とは「国際連合人道問題調査事務所」の事です
Source:#OCHA ( https://www.unocha.org/ )
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