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新型コロナウイルス、都道府県別、週間対比・感染被害一覧表 ( 10月29日現在 )

2021-10-31 13:26:35 | COVID-19 国内状況

この一覧表は、各都道府県別に、前週と比較して新規感染者が増えた増加率や、人口あたりの新規感染者や治療中患者数の増加率、人口あたりの死亡者数の増加率など数値で表し、感染被害の深刻度を他の都道府県と比較して理解する助けになります。
さらに 被害と影響が悪い箇所は黄色で欄を塗り、良い結果を出している箇所は薄いピンク色で欄を塗って識別しているので、各都道府県別の医療体制などを勘案すれば、医療機関などが直面している状況や、住民の人々が感じている恐れの度合いも推定する事が出来ます。


『 都道府県別、感染被害一覧 』

全国的には感染被害はほぼ収まっていると言えますが、「沖縄県」は明らかに突出して感染被害を受け続けている事がはっきり見えてきています。

 

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人口が約 140万人の沖縄県で、先週一週間に12名の方が亡くなっています。 これは、人口が約10倍の 東京都に当てはめると、一週間で 約 120名近い人が亡くなっている状況と同じです。それは、9月11から17日までの一週間、東京都が人口比で最も多くの死亡者数を記録した時の 133名に相当する人数です。
ほぼ全域が陸続きで、交通網も発達していて、医療水準が高い東京都で発生した高い人口比死亡者数が、現在、沖縄で発生している状況です。しかも、この沖縄県での死亡者数は最多期より減少しているのです。10月8日から15日の一週間、28名もの人が亡くなっていて、東京都に換算すれば 約280名もの方が亡くなっていて、沖縄県では今もそれに近い状態が続いているのです。

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その要因として推測されるのは、沖縄本島を含めて10以上の島嶼で構成されて医療水準が異なる事、島嶼間での移送時間がかかる事、本州などから海外旅行に行けない人々が観光目的で訪れている事などが考えられますが、少なくとも、マスコミは沖縄県で続いている深刻な状況を報道して、同様な感染症が発生した際に備えて、亡くなる人が少なくなる対処方法を行政に求める必要はある筈です。



『 都道府県別、治療中患者数、重症者数、死亡者数 』

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東京都で報告のあった 約 4千名もの新規感染者数を報告漏れをしていた件について述べます。
マスコミの報道によれば、4月から10月にかけて、保健所側から東京都への報告業務の際、様々な要因によって 4千名余りの報告漏れがあり、10月29日の時点で修正して、今後は保健所への細やかなフォローアップなど再発防止を努めていくとの事でした。
が、別な見方をすれば、6ヶ月以上の長い期間に亘り、東京都は保健所との間で新規感染者数の “すり合わせ” を怠っていたという事です。適切な処理を行なう為には二重三重の確認は必要で、相互に 感染者数と入院治療者数、自宅等療養者数などを出して照合すれば容易に判明する事柄で、少なくとも 6ヶ月もの期間は照合されていなかった事を示しています。
そして、この事は、新規感染者数だけに留まらず、自宅療養を選択せざるを得なかった人々の人数の照合も充分に行なわれていなかった事も暗示しており、東京都は、単に「保健所が ・・」というのではなく、エクセル一つで出来る照合システムを稼働させていなかった事を反省すべきだと思います。

 

出典 : 厚生労働省

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全日本 新型コロナウイルス 治療中および重症患者数など、一週間毎の増加数動向 (10月29日現在)

2021-10-31 12:54:56 | COVID-19 国内状況

『 新規感染者数、感染密度 共にほぼ収束状態へ 』

“第5波” が 7月から 8月にかけて猛威を振るった時と較べれば、新規感染者の人数も、治療中の患者数も、感染密度もかなり収束した状態になっています。

 

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感染密度が直近の一週間で急に上昇していますが、東京都が 4千人を超える新規感染者数の報告漏れを修正した為で、その報告ミスの内容については別途指摘の予定、全体的には収束と言ってよい状態でしょう。
  

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ただし、感染して亡くなる人の人数は、最も多くの新規感染者数を記録した当時と較べると、決して収束しているとは言えない多くの人が亡くなり、多くのご家族の方々にとっての悲劇になっている事を見逃してはいけません。
そして、マスコミは注目していませんが、亡くなる人の人数と、重症者数が減る人数とがほぼ同数という状態が数週間に亘り続いている事にも注目すべきです。



『 直近一週間でも、70人が亡くなり、重症者数が 74人減って 134人に 』

10月29日時点で 重症者用ベッドで治療を受けている人は 134名 で ピーク時の 1/10 以下まで減っています。メディアも「重症者数は 〇〇名減っています」と伝え、状況は良くなっている一方のイメージを与えてます。
しかし、直近の一週間で 重症者数は 74人減っていますが、同時に、70人もの人が亡くなっている事実を伝えていないのは誤っています。重症者数が減っている事は亡くなった人が多く含まれている事も伝えるべきです。

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様々な規制は解除して、日常生活や経済活動を再活性させるのは継続しつつ、同時に、亡くなる方々やそのご家族の存在は忘れてはいけないでしょう。
新規感染者数が減少している程に亡くなる人は減っておらず、逆に、緊急事態宣言が解除された世間の中で、重症者ベッドで闘病している人とご家族の方々にとっては、まるで世の中からポツンと取り残されたしまった様に感じられ、病気以上に強い孤独感さえ感じているのではと心配されます。
せめて、メディアは、亡くなる人の人数はさほど減っていない事と、減少した重症者数の多くは亡くなっている人である事を伝えるべきだと思います。

 

出典 : 厚生労働省

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