この一覧表は、各都道府県別に、前週と比較して新規感染者が増えた増加率や、人口あたりの新規感染者や治療中患者数の増加率、人口あたりの死亡者数の増加率など数値で表し、感染被害の深刻度を他の都道府県と比較して理解する助けになります。さらに 被害と影響が悪い箇所は黄色で欄を塗り、良い結果を出している箇所は薄いピンク色で欄を塗って識別しているので、各都道府県別の医療体制などを勘案すれば、医療機関などが直面している状況や、住民の人々が感じている恐れの度合いも推定する事が出来ます。
『 都道府県別、感染被害一覧 』
【 感染密度 】を確認する限り、沖縄県を除く大半の都道府県では危険な状況を脱しつつあるのは間違いありません。しかし、都道府県別に、人口あたりの重症者数が減少した人数や人口あたりの死亡した人の人数を見ると、明らかに奇妙な現象が確認できます。例えば、沖縄県と大阪府では、人口あたりの重症者数は大幅に減っていて、医療機関での治療が功を奏して無事に重症から脱している人が多い事を示しています。一方、多くの感染者と自宅療養者を記録していた東京都では、人口あたりの重症者数は、大阪府や沖縄県と較べても、大きく減少しておらず、高い医療レベルの医療機関が集中している地域としては奇妙に思える値です。
更に、人口あたりの死亡者数を比較すると、東京都は大阪府の倍近く多くの人が亡くなっており、更に沖縄県では大阪府の 3倍近く多くの人が亡くなっている事が判ります。
つまり、仮に大阪府を基準に考えるならば、東京都は重症状態から回復する人の割合が低くて死亡する人の割合が倍近く高く、沖縄県では重症から回復する人も亡くなる人の割合が日本で最も高い事が判ります。
重症の判定基準は都道府県によって多少は異なる為、一概には言えませんが、自宅療養者数・割合が高い東京都では重症認定が遅れて亡くなる人の割合が高いと推察されます。そして、京都府も東京都と似た状態を示しています。
また、離れた幾つかの島で成り立って沖縄県では、その島や地域によって医療レベルに大きな開きがあり、高いレベルの地域では無事に回復する人は多いものの、搬送が難しく最高レベルの医療体制ではない地域では亡くなる人も多い様に見受けられます。
『 都道府県別、治療中患者数、重症者数、死亡者数 』
出典 : 厚生労働省
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