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“温”氏 と “管”氏 の違いは ・ ・ ・

2011-03-25 21:13:27 | Webサイト 作成日記
■ 正直な心情、3/11 震災以来 心落ち着きません
■ 作業を進めたい気持ちはあっても、指と心が重いままです
■ 今後の日本の展開への期待と NPO法人としての活動の接点も検討します

* * * * *

【 3年前、お隣の国では・・ 】

人類文明発祥の地の一つとして、世界で最大の人口の国、その国土面積や日本を抜いた GNP で知られる国の “首相” は違う。

2008年 5月12日、四川省で発生した大地震によって、9万人を超える犠牲者が
出ましたが、その当日に!!温家宝 総理 が現地入りして救助の陣頭指揮を
行ない、5日後には 胡錦濤 国家主席 が現地視察入りしている。

この様子は、海外メディアにも映像提供されているので、観た人も多いでしょう。

首都・北京から 1500km以上離れた 被災地へ その日の内に移動したという
行動力にも驚かされますが、それ以上に 国家の No.1 および No.2 の地位
の方が 被災地で作業服に身を包み、被災した方々をねぎらい、作業をして
いる人々を激励する姿には感心させられました。

もちろん、国家の治世や治安の面を考慮したプロパガンダとの評価もあると
思います。
しかし、人々の心を慰め勇気づけ、全国民の心と意思をまとめるのが政治に
携わる者の責任ですから、この局面では立派にその責任を果たしたと言える
でしょう。


【 その 3年後に ・ ・ 】

しかし、かの国よりも小さな国土面積で先進工業国と言われている国の首相
の場合はどうでしょうか?

震災が発生した当日はおろか、2週間経っても現地へ足を運んでいない。
No.1 だけでなく、No.2 以降 誰一人として どの現地へも視察に行っていな
いという事実は、2008年四川省の場合と較べて、厳然たるコントラスト感を
人々の心に残し続けているのです。

放射能漏れという事故を併発したという事情があったにせよ、当日の事で
あれば、原発から半径10km の地点で被災された方々の慰労も可能だったで
しょう。
野菜の軽微な放射能汚染が確認された 20日以降であれば、半径20km地点で
地産のほうれん草料理を口にして全国民に呼びかける事もできたはず。
水の放射能汚染の場合も同様だ。

しかし、それらを一切行わず、エアコンの効いた屋内で、汚れる事の無い
作業服を着て、国民に呼びかける姿は、前記の 国の場合とはあまりにも
違い過ぎる。

動乱を起こす危険性の少ない国民だから許されているとはいえ、今の進行
し続けている汚染の収斂と、汚染によって世界から経済や人事交流面など
で足枷や後退を受けてしまった現状からの回復に向け、全国民の心をまと
める機会を逸してしまった事は疑いようのない事実でしょう。


【 震災の後、評価を高めた国は ・・ 】

2008年の震災の後、それ以前に国際的な物議を醸していたオリンピックを
無事に開催成功させ、却って世界的な評価を一層高めた国のトップの行動
を世界は覚えています。

それも、トップ自らが全国民の前に立って鼓舞し続ける行動力を出し、国民
の意識をまとめあげた事で、震災復興だけでなく 無事にオリンピック開催
を成功させる事につながったと言えます。

そして、世界は 現在の被災国のトップの行動に注目し、3年前の 震災国と
比較を行なっている事でしょう。

“ 外交 ”戦略だけでなく “ 内交 ”戦略も欠けている事に、国民はどう
いう対応をするべきなのでしょうか。
それが、国民に求められている責任といえるでしょう。


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