GRA 公式ブログ・サイト

NPO法人GRAの活動や考えを伝えます

新型コロナウイルス 都道府県別・患者数、人口あたり割合順位、死亡率等 一覧 (5月21日 現在)

2020-05-23 02:29:00 | COVID-19 国内状況

政府もメディアも解除の時期の事ばかり話す。
   
もちろん、多くの人々にとって生活の質を取り戻す事に関心が向いているから当然だが、正しい治療法は無く症例も少ない中で闘病している人や面会さえ出来ずに待ち続けている家族、そして毎日感染の恐怖と戦いながらも充分な配慮されない環境で治療にあたる医療従事者の方々は数多くいらっしゃいます。どうして、そんな人達に心を向けないのか疑問しか浮かびません。未知のウイルスだからこそ一緒に協力して励まし合わなければならない筈なのに、行政だけでなくメディアさえも冷たくなる事を奨励し、盲目的につき従っていく多くの人々の姿は見たくないものです。
   
更に、視線を海外へと向ければ、日本は手遅れ行政に関わらず奇跡的に低い感染被害に留まっているのと対照的に、献身的に働き続けた医療従事者でさえ数多くの方々が亡くなる悲劇が起きているのです。
  
どうか、世界の一市民として未来を生きる気持ちを持っている人は、今だからこそ、海外で起きている事にも目を向けて欲しいと願っています。
それが、感染が拡大・蔓延している国や地域の人々の心情に寄り添い、世界の感染を収束へと向かわせる時に行なうべき事を考える事を少しずつ続けていきましょう。
それが欠けてしまうと、感染がほぼ収束した近い将来、感染被害を受けた世界の人々と心が通い難い人として判断されてしまうと危惧しているのです。
  
    
  
さて、メディアが首都ローカルの感染者や解除目途の話題ばかり出している日本の話題に移ります。

f:id:youkaidaimaou:20200523022451j:plain


前回(5/17)に報告した際には 3600人程の方が治療中だったのですが、今回、5月21日時点では 2500人ほどになりました。もちろん、その減った人の数の中には哀しい結果も含まれます、が、一時は 1万2000人以上の方が病床に臥せっていた事を考えれば喜ぶべき事です。


その結果、退院率は 前回願った通り、約 80% にもなりましたので、次回報告の際には 退院率 85%以上、治療中の方が1500人位になっている事を願うばかりです。



出典 : 厚生労働省
#COVID-19


クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
ページ中の画像は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています
文章等は許可無く転載することを禁じます / Copyright GRA All Rights Reserved.



 http://gra-npo.org







新型コロナウイルス、 人口あたり新規感染者数、国別・日別 推移一覧表(5月19日現在)

2020-05-22 00:13:31 | COVID-19 世界状況

報道では国ごとの感染者数の大小だけが話題になりますが、国が感染する訳ではなく 感染するのは人ですから、その国に住む人の立場に立ってみる必要があります。
異なる国どうしで人口あたりの新規感染者数を較べれば、仮に医療水準や衛生環境が同じだとすれば、その数字の大小で感染する可能性の大小を表し、それは国民が感じる恐怖の大きさであり、政府が最も重要視する事ですから、国の政策の違いを見る指数ともなります。

  
この表では、世界の感染国 188か国の中から 91か国を選び出し、国別に人口 1億人あたりの 日々の新規感染者数を一覧表にして、感染被害の大きさによって 4段階の色分けをしているので、皆さんの正しく適確な判断や行動に役立つと信じています。




f:id:youkaidaimaou:20200521235801j:plain

  
【 表 A 】

最も右欄の日本の数字を確認すれば、緊急事態宣言が出された当時の人口あたり新規感染者数は 500前後でした。
一方、米国を始めとする諸外国を見れば、米国が 8000、スペインで 1万超えるなど、ロックダウン(都市封鎖)が正当化される程に全く次元が異なる状況でした。特に、全く日本では報道されていない アイルランドやベルギーではかなり悲壮な状況に陥っていた事が分かります。
   
それが最近ではかなり収束に近づいてきて 1000 ~ 2000 前後に落ち着くようになり、EU国境封鎖解除の話題が出てきている事も理解できます。主な EU各国が 1000前後に収まれば、国境開放しても大きな問題は発生せず、経済回復へと進めるからです。
が、米国と英国、カナダは状況が少し違います。懸命な対処を行なって国民に大きな負担を掛けて改善していると首脳は発言し、経済回復の為の行動制限の解除へと進み始めつつあり心配ですが、もしかするとスウェーデン式を参考にしているのかも知れません。
   
スウェーデンでは諸国の様な厳しい制限を行なわず、国民一人ひとりの良識ある行動に任せているのですが、一気の感染拡大をみせる事もなく一定のレベルで推移している事が分かります。強力なインフルエンザの様な扱い方ですが、致死率が 12%を超えており、福祉国家として少々不安な結果に思えます。

   
一方、新しい感染中心地域となっているのが南米です。ブラジルでの感染者数は 27万人を超えて報道で注目されていますが、人口が2億を超える国ですから感染者も多くなるのはある意味で当然です。が、隣国のペルーは小国で、人口あたりの新規感染者数が 1万を連日の様に超え、一時のスペインの様な状況に似ていますが実状は大きく異なります。自国だけでなく周囲の国々の医療水準も決して高いとは思えず、他の表に掲載した チリ やエクアドルと同様に収束時期が心配される地域です。
また、感染者数が 30万人を超えて話題に上る様になったロシアですが、医療体制は異なるといっても米国や英国並みで踏ん張っています。そのロシア以上に注目すべきは、実はロシアと国境を接したベラルーシなど東欧諸国で感染が広がっており、国民の人々の窮状が偲ばれます。





f:id:youkaidaimaou:20200522000228j:plain


【 表 B 】

表Aで述べた南米と東欧の国、チリとベラルーシの数値を見れば、明らかに ペルーやロシアよりも感染拡大の勢いが酷く、共に有力な援助国が少ない今、収束の時期がはっきりと見えずに経済的に困窮する国民による難民問題へと発展する恐れが強く、益々国境開放政策が紛争問題になる可能性があります。
   
一方、今、最も感染拡大の地域である中東諸国、UAEやクウェート、バーレーンなどが厳しい状態に入っている事が一目で確認が出来ます。特にカタールが最も過酷で人口あたりの新規感染者数は 5万を超えるなど、緊急事態宣言当時の日本の 100倍 の感染率に見舞われて、1億人あたりの患者数は 100万人を超えて、34万人の米国の3倍程で世界で最も感染している国と言えます。しかし、政治的理由か宗教的理由か、世界に対して殆ど発信されず、殆どの国も見向きしていない様に思えるのは理不尽です。政治的にも宗教的にも大国であるサウジアラビアやイランの影響もあると思われます。





f:id:youkaidaimaou:20200522000318j:plain


【 表 C 】

表Cで最初に注目して欲しい国は アイスランド です。北欧の小国ですが、イタリアなど他EU諸国と同時期に感染が拡大して、3月中旬には人口あたり新規感染者数が連日の様に 2万人を超えるなど、全く世界的に注目されない感染強国だったのです。それにも関わらず、他EU諸国に先駆けてほぼ収束させるなど優秀な政策が窺われますが、実は注目すべき点は他にあります。この表には表れていませんが、致死率が 0.55% と感染が収束しつつある国としては非常に低いのです。中国の 5.5%台、日本の 4.6% と比較するまでもなく、アイスランドの手法を世界はもっと注目して見習うべきだと思われます。
   
一方、アルメニアの感染状況に目が奪われます。アルメニアは 南をトルコとイラン、北方には ロシアがある 旧ソ連構成国で東欧とも中東とも言える地政学上の国ですが、 国民の殆どがアルメニア人で宗教もキリスト教の非カルケドン派のアルメニア教会と、国際的に発信力も小さくて注目もされない小国だからこそ気になって仕方ありません。
   
また、表Cには アフリカ諸国で最も感染が多い国々を掲載していますが、注目されがちな南アフリカ以上に西アフリカの国・ガボンでの感染拡大が始まっており、その周辺諸国への伝播が懸念される点です。





f:id:youkaidaimaou:20200522000350j:plain


【 表 D 】

この表で心配されるのは シンガポールです。新型コロナウイルスの感染が世界各国で始まった時には、素早い処置で 2月下旬にはほぼ収束させていたのですが、その後 再度感染拡大をしてしまい、同国の言うサーキットブレイカー対処で厳しい行動制限を行なってようやく収まりつつありますが、それでも 米国以上に深刻な状況である事に変わりありません。
  
一方、世界から殆ど注目されていない国が モルディブです。インドの南方はるかインド洋にある諸島国ですが、4月30日には 人口あたり新規感染者数が 3万人超えを記録するなど、人口 50万人ほどの小国での暮らしに大きな恐怖を与えていたでしょう。が、幸いな事に 徐々に収束へと向かっている様子で、恐らく 数多い島々で構成された国ゆえに、感染地域の封じ込めが容易だったのかも知れません。
同様な傾向は他の例でも挙げられます。島国の日本が EUなどの大陸国より感染拡大を小さく抑えられたのも同様な要因が功を奏したのかも知れませんし、先に挙げたアイスランドも島国ですし、北に厳格な国境を持つ韓国も同じ状況とも言えるでしょう。が、英国だけは不思議です。



出典 : OCHA
#COVID-19


クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
ページ中の画像は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています
文章等は許可無く転載することを禁じます / Copyright GRA All Rights Reserved.



 http://gra-npo.org







新型コロナウイルス 治療中患者数、国別・人口あたり割合順位、致死率等 一覧 (5月21日 03:33現在)

2020-05-21 04:45:04 | COVID-19 世界状況

報道される感染者数だけを注目するのではなく、現在治療中の人の人数と人口あたり割合を比較すると様々な事が見えてきます。

 

f:id:youkaidaimaou:20200521044202j:plain



出典 Johns Hopkins CSSE
#COVID-19

 


クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
ページ中の画像は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています
文章等は許可無く転載することを禁じます / Copyright GRA All Rights Reserved.



 http://gra-npo.org










新型コロナウイルス 国別・日別 新規感染者数 推移表 (5月19日現在)

2020-05-21 02:13:59 | COVID-19 世界状況

世界の 主な感染国 91か国の 最近の 日別・新規感染者数を表にしています。


f:id:youkaidaimaou:20200521020948j:plain


表Aを見れば、全世界の日別新規感染者数が 10万人前後で微増傾向を示していますが、当初は感染者の増加で医療法崩壊の危機に陥っていた各国が収束の兆しを見せているのとは別に、感染が増えている国や地域が存在している事が分かります。
イタリアやスペインは前回報告時から収束の傾向を示してドイツ並みの数字になっています。一方、一時は過酷な状況に陥っていたアイルランドも収束を見せて、人口比でみればスペインと並ぶほどの数字まで落ちています。
  
ただ、問題は 他諸国より収束速度が遅いイギリスや急に拡大を見せている イランとブラジルが心配ですが、人口比から見れば 報道されるブラジルよりも ペルーの状況の方が 1.5倍以上過酷な医療現場が見えてきます。

厳格な身分制度が残っているインドでは、国全体のロックダウン、公共交通機関の停止という厳しい政策によって経済失速が著しく、経済回復の為に制限を緩和する中で感染者が伸びているのは 交通機関に頼らず都市部から徒歩で故郷へ戻った人々によるものと報道されています。大きな国で様々な部族や宗教が存在する中での政策の難しさが表れています。




f:id:youkaidaimaou:20200521021022j:plain


表Bを見れば、感染拡大の地域が二つある事が見て取れます。中南米と中東地域です。
中南米は メキシコ と チリですが、メキシコは確実に拡大の勢いが衰えず、カナダと米国、メキシコ 三カ国での相互渡航禁止期間を更に伸ばす要因となっている様です。ただ、人口の多いメキシコで感染者が多くなる傾向は当然ですが、人口が 約1/6 のチリが メキシコ以上に多くの感染者を出している事に注目は必要です。隣国のペルーやブラジル等を含めて 収束時期が早く来る事を願うしかありません。

そして中東は、小国が多くて報道機会は多くないのですが、世界中で最も感染被害が大きい地域と言って間違いありませんし、一向に収束の気配すら見えせていないのが問題です。
サウジアラビアは毎日の様に感染者数が増えていて メディアも注目していますが、実際には 人口が 1/10 のカタールがそれよりも過酷な状況だという事が一目瞭然です。

 



f:id:youkaidaimaou:20200521021059j:plain

f:id:youkaidaimaou:20200521021113j:plain



今回の表は、日々の新規感染者数の一覧表ですが、後日、国毎の深刻さが比較できる 単位人口あたりの新規感染者の表を発信しますので、是非、その資料を参考に世界の人々の情勢を推し量ってください。


出典 : OCHA
#COVID-19

 


クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
ページ中の画像は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています
文章等は許可無く転載することを禁じます / Copyright GRA All Rights Reserved.



 http://gra-npo.org






“クリニック” 受診予約制・「 “熱” のある人を歓迎します 」(案)

2020-05-21 00:14:53 | GRAの募集企画

  
“ クリニック ” イベント に受診予約制を導入するにあたって、「キャッチコピー」や「説明文」など基本案がまとまりましたので、ご覧ください。 なお、受診予約制について多くの方から意見やコピーを送って下さった事に、この場で改めて感謝を申し上げます。
 

                *******************

 

【  キャッチコピー 】(案) 

  「 “熱” のある人を歓迎します 」



【 以下、説明文章 】(案)

オートバイに限らず、社会をより良く変えていくには “熱” が必要です。
知識や考えがあっても、行動や言葉にする “熱” が無くては何も変わりません。


そんな情熱がある人なら、オートバイに限らず、GRA は歓迎します。
オートバイや取り囲んでいる環境を、少しずつ良くしていきましょう。

f:id:youkaidaimaou:20200521000715j:plain


  
もしあなたが 全てに満足しているなら、“クリニック ” はふさわしくありません。
もしあなたが娯楽や暇つぶしを求めているなら、他にふさわしい所があります。


どうぞ、受診希望の方は、あなたの “熱” や 想いを先に聞かせて下さい。
あなたの “熱” と私達・GRA の “熱” 、その共感度で受診をうけたまわります。



f:id:youkaidaimaou:20200521000754j:plain



人生は長いようで、同じような事の繰り返し、さほど長くありません。
あなたの情熱の元が尽きるまで、社会を少しずつ良くする “熱” を応援します。



クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
ページ中の画像は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています
文章等は許可無く転載することを禁じます / Copyright GRA All Rights Reserved.



 http://gra-npo.org