人類が初めて月に降り立った1969年。17歳で娘のアリソンを出産したパール(ダイアン・レイン)は、家族で夏の避暑地へ来ていた。TV修理工の夫(リーヴ・シュライバー)は平日は自宅から会社へ出勤、週末のみ避暑地へ来る。毎年行く場所、避暑地でも馴染みの社会が構成されている。変わらぬ平凡な毎日に満たされない思いを抱いていたパールは、避暑地に洋服を売りに来ていたウォーカー(ヴィゴ)と知り合う。パールが浮気したことを知った夫は・・・。
ジャケットの雰囲気は良かったので結構楽しみにしていたのですが、観たら苦手な恋愛映画系でしたよ Orz 。衣装とかウッドストックの開放感とか月面着陸とかベトナム戦争の話題とかで、当時の雰囲気は出ている。だから、出産した女性は母としてしか生きられない時代だというのも良くわかり、その中での悩み、ってのも伝わってくる。21世紀では、子供がいても社会に進出する女性も多いけど、当時はあまりなかったもんね~。後半の、ヴィゴが出てこないあたりの夫婦の葛藤とか、やり直す過程とか、その辺はいいと思うのよ。ただ、ヴィゴがさ~。こういう映画でありがちな、そりゃ~普通の女性なら惚れずにいられないだろうっていうくらいヴィジュアル&性格が良くって、自分(女性側)から誘わなくても寄ってきて、かといってガツガツしているんじゃなくて(誰でもいいからヤリたい、って男ではなく、自分だから惹かれた)、最後は物わかり良く笑顔で身を引く「都合のイイ男」なんだよねえ。女の方が満たされない気持ちを持っていることは描かれても、男の方が女に惹かれる理由が全然描かれない。たんなる話の盛り上げに使われているのよね。その辺が引っかかって、どーしても話に張り込めませんでした。
ヴィゴは移動衣料用品店=ブラウスマン。バスに洋服を積み込んで、あっちこっち移動して売りに行く。どっちかというと金髪。長めの髪をかきあげる仕草がステキ。長いモミアゲだと思っていたのは髭だった。家庭に縛られている女性から見ると、なにものにも縛られない自由人、ってコトなんだろうけどねえ。最初はフェロモンたっぷり~、と思ったけど、だんだん普通の人になっちゃったなあ。屋外のアレも、「絵」として良くても、あんまり色気はないなあ。シュライバーは、無骨で石頭な夫をうまく演じていましたが、ダチョウ倶楽部の誰かに似ている気がする。娘役のアンナ・パキンはちょっとムチムチ。夫の母(パールの姑)が、嫁が浮気相手に会いに行くのを止めないのが謎だったなあ・・・。