災害で地盤が崩れ、
偶然倒壊しなかったアパートの住人たちは、
余所者たちの侵入を防ごうとする。
中心となる男は、実は、、、
精神をゴリゴリ削るエグさたっぷりで、
辛くてしんどいんだけど、
韓国映画はこうじゃないとな!
寒い地域なので住居がなければ凍死する。
アパート(日本だと団地みたいなかんじ)側も
自給ができるわけではなく
周囲に略奪に行く。
生きたいと願いと、エゴが絡み合う。
中盤、女児を庇う男性を
性犯罪者と疑って申し訳なかった。
役のバランスのためかもしれないけれど、
アパート側の管理は女性が大活躍。
日本映画だとこの役は無いよね。
犬は無事ではない、と思います(T_T)
でも、わかる。
まだ「人間」を食べるところまでは到達してない。
(あのままだといずれ到達するのでは)
夫の行動は利己だけではなく、
死を間近に見てしまったからなのだろうな。
自分と妻がいつそちらになるかの恐怖。
これがあるから話も深くなる。
あと、兵役経験がね。
そうかあ。
生きるためには仕方がない?
自分ならどうする?
考えながら見ていたラストは
救いなのか、風刺なのか。
少し外まで出れば助けあう世界が存在する。
「日本語がわかる人は?」って聞く場面があったね。
あのお婆さんは・・・
奥さんは旦那さんを「オッパ」って呼んでた。
字幕だと名前。
この辺を上手く字幕にするのは難しいか。
イ・ビョンホンは端正な原田泰造から
整った遠藤憲一になってた。
これだけしんどい映画なのに、
一気に最後まで見せる
エンターテイメントになってるのが
やっぱりすごいなあ。