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気ままな読書感想文

【陰日向に咲く】緩やかにつながる登場人物

2008-02-01 22:52:11 | Weblog

陰日向に咲く
劇団ひとり
幻冬舎

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「陰日向に咲く」 劇団ひとり・著

ホームレスの男と、ホームレスにあこがれる中年サラリーマン

売れないアキバ系のアイドルと、彼女に恋する男

夢はないのに、勢いで夢はカメラマンと言ってしまった女の子と、
幼なじみの男の子

ギャンブル狂の借金男と、彼がオレオレ詐欺で騙そうとした老婆

ストリップ劇場で、漫才をする男女

5つの短編に登場する人々は、緩やかなつながりを持っている。
1番目の短編の脇役が、3番目の短編の主役になったりする。
「陰日向に咲く」の最大の魅力は、読み進めていくと登場人物たちの繋がりが見えてくることだろう。

短編1つひとつの面白さでいえば、私の好みは、ホームレスにあこがれるサラリーマンを描いた「道草」。

タイトルの「陰日向に咲く」という言葉は、最後の短編「鳴き砂を歩く犬」に出てくる。

タイトルは、この本全体をカバーしているものだし、綺麗な言葉だと思うので、正直なところ、もう少しインパクトのある場面で出てきてほしかった。
コメント
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