想定していない不都合な出来事が起こったり、
求めていることがなかなか達成できなかったり、
うまくいかないと感じることが続いてしまったり、
そんな時、やっかいなのは「ネガティブな感情」かもしれません。
うまくいかないことがあっても、
「まぁ、そういうこともあるよね」とか、
「これを乗り越えていくために、何をしよう」とか、
「この失敗は、学びになる」などと考える余裕があれば、
なんてことはない。
でも、そんなに余裕を持てず、
うまくいかない理由を、会社や上司のせいにしたり、
家族や環境に原因を探したり、
他人と自分を比較して、嫉妬したり、落ち込んでみたり、
それほどハッキリしなくても、モヤモヤしたり、イライラしたりする。
ネガティブな感情は、他人には見せたくないものだから、
自分の心の中に抑えこもうとしてしまう。
そんな経験、私自身は、何度か思い当ります。
一体、どうやったら、やっかいなネガティブ感情を処理できるのだろう?
ジョン・キム著の『「絶望」に声を与えよう』は、
ネガティブな感情を、どうしたらいいか? 対処のコツ、考え方を教えてくれる一冊です。
本書によると、
感情が生まれたということは、自分の中で「エネルギー」が発生したこと。
つまり、ネガティブであっても、ポジティブであっても、エネルギーであることは変わりない。そして、往々にして、ポジティブな感情より、ネガティブな感情のほうがエネルギーが強い。ネガティブな感情を自分の味方につけられる人のほうが、ポジティブな感情だけしか感じない人よりもエネルギーに溢れており、情熱的に、行動的に生きることができるといいます。
「絶望に声を与える」というのは、絶望の原因になりそうなものを、次の瞬間に、生きるためのエネルギーに変えていくという意味だそうです。
ネガティブな感情があっても、いい。
ただ、それをどう扱うか。
その方法やコツを知っていると、ずいぶん、楽になれる気がします。
コーチングは、「目標」や「行動設定」などをテーマにすることが多いですが、
「感情」も大切なテーマだと改めて感じました。
#コーチング
#感情コントロール