ゆるっと読書

気ままな読書感想文

【目の見えない人は 世界をどう見ているのか】 目が見えない、けど、見ている

2015-05-31 23:11:24 | Weblog


「障害」という言葉には、

何かが「できない」、「不自由」という

意味がついてまわります。

でも、実際に、「障害」のある人と接していると、

「障害」って何だっけ?

「健常者」といわれている人にも、

「障害」と呼んでいいような「できない」ことはあるよね?

と感じることがあります。

目が見えている人に、見えない世界があり

目が見えない人に、見えている世界がある。

「目の見えない人は 世界をどう見ているのか」
(伊藤亜紗・著 光文社新書)

は、とても興味深い指摘が満載の一冊でした。

視覚障害のある人は、

視覚的に見ていないけれど、世界を見ている。

では、どんなふうに見ているか。

いくつかの例をひいて、説明されています。

私が2005年に制作した映像作品

「見えないあなたと美術館へ」

http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/845

で紹介させていただいた

言葉による美術鑑賞の取り組みについても

取り上げられています。

目の見える人にとって、

世界の捉え方を変える本かもしれません。

『目の見えない人は 世界をどう見ているのか』

読みたい方は

目の見えない人は世界をどう見ているのか (光文社新書)
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【残酷な世界で生き延びるたった一つの方法】

2015-05-20 08:07:17 | Weblog


自己啓発は、正しいけれど、間違っている

自分を「変えよう」とするけれど、

結局、「わたし」の大半は無意識でつくられているのだから、

意識によって自分を変えるのは極めて難しい。

だったら、どうすればいいか。

人生は、私と「環境」の相互作用だ。

環境に合わせて「わたし」を変えられないのなら、

あとは、「わたし」に適した環境を探すしかない。

橘玲さんの著書
『残酷な世界で生き延びるたった一つの方法』
に、こんな記述がありました。

自己啓発は、自分の能力やスキルを高めようとすることですが、

自分自身がどうなりたいのか

どんなことを「幸せ」とするのか

何が好きで、何が嫌いなのか

どう生きていきたいのか

そういうことを考えたうえで「自己啓発」しないと、

ノウハウやスキルに振り回されてしまうのかもしれません。

「わたし」が「幸せ」になる方法は、

「わたし」だけが、知っている。

それを見つける作業が、本当の自己啓発ですね。

【残酷な世界で生き延びるたった一つの方法】読みたい方は

⇒http://goo.gl/KKaxnn

橘玲(たちばな・あきら)著
幻冬舎文庫

【目次】
「やってもできない」ひとのための成功哲学
能力は向上するか?
自分は変えられるか?
他人を支配できるか?
幸福になれるか?
恐竜の尻尾の中に頭を探せ!
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【読書で、賢く生きる】問う力

2015-05-11 07:55:34 | Weblog



「問う力」

これは、自分の知識や、能力を広げていくうえで、

とても大切な力かもしれません。

『読書で 賢く生きる。ビジネススキル探しを超えて』
(中川淳一郎、漆原直行、山本一郎・著)の中に、

次のような一節がありました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

本を読んで得た知見を活かし、

応用していくためには、

自分自身がその本を通じて

「なにを自分自身に問いかけるのか」が大切です。

そういう読書の本質を見逃して

ただ読んで分かったような気になっているだけでは

読書が人生の改善にはつながりません。

本を読んで自分を変えていける人とは、

本を通じて自分自身に「問う力」を備えている人のことです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

本を読んで得たことだけでなく、

自分がであった出来事、

他人から言われたこと、

自分の中で沸き起こる感情、

それらについて、

その出来事背景には、どんなことがあるのだろう?とか

他人の一言に、どうして、そのような指摘を受けたのだろう?とか

自分は、なぜ?こんな気持ちになったのだろう?とか

「問う」ことは、

自分の生きている時代や、社会や、周囲の人に向き合うことであり、

自分自身を深く掘り下げることだと思います。

それは、とても辛い作業になることもあるけれど、

もがくことなしに、成長はない。という気もします。


『読書で 賢く生きる。ビジネススキル探しを超えて』

(中川淳一郎、漆原直行、山本一郎)

読みたい方は

読書で賢く生きる。 (ベスト新書)
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