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君たちはどう生きるか (岩波文庫) |
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岩波書店 |
他人の眼を気にすること、
私自身は、あんまりないように思いますが、
まったく気にしていないわけではなく、
取り繕うところもあります。
でも、心の底から湧きあがってくる気持ち、大切にしたいですね。
下記は、吉野源三郎さんの「君たちはどう生きるか」の一節です。
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「立派な人間になりたい」と思うなら、
心の底から感じたことや、
しみじみと心を動かされたことを、
くれぐれも大切にしなくてはいけない。
肝心なことは、世間の眼よりも何よりも、
君自身がまず人間の立派さがどこにあるか、
それを本当に君の魂で知ることだ。
そうして心底から、立派な人間になりたいという気持ちを起こすことだ。
いいことをいいことだとし、
悪いことを悪いことだとし、
一つ一つを判断をしてゆくときにも、
また、君がいいと判断したことをやっていくときにも、
いつでも、君の胸から、わき出てくるいきいきとした感情に
貫かれていなくてはいけない。
世間には、他人の眼に立派に見えるようにと振る舞っている人が、ずいぶんある。
そういう人は、自分が、ひとの眼にどう映るかということを一番気にするようになって、
本当の自分、ありのままの自分がどんなものかということを、つい、お留守にしてしまうものだ。
僕は、君に、そんな人になってもらいたくないと思う。
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