1日1冊のペースで本が読めています。昨日はDVDを2本見たので、ちょっとペースが落ちたのですが、久々読書をしているって感じです。
日頃読まない本を・・と言ってたとおり、「知的生産の技術」を読んでみました。
過去に2回ほど読んだと思うのですが、カードのことが書いてあったなあぐらいしか覚えていなかったので新鮮でした。
大まかに情報収集について書かれている前半と読書や書き方について書いている後半に分かれていて、以前読んだ時は情報収集に関心があったために、後半部分は面白くないなあと思っていたんですが、今回は後半の部分に惹かれました。
特に「日記と記録」の章で、日記は日付順の経験の記録であって、心のころ、魂のことを書かなければならないという理由はないという趣旨のところは、なるほどと思いました。
日記=日々起こったことを客観的に簡潔に記録しておくこと・・
いまでも一日に起こったことの簡単なメモはしているのですが、もう少し詳しく記録を残してみようかなって思っています。
それからこの本は初版が1969年で、書かれた時代を反映しており、古き良き時代を思い出させてくれます。
学者や著名人の間で情報を交換しながら知的な生産を行っていたこと。あまり種類のない文房具をじぶんなりに工夫しながら作っていたこと。・・・それでも満足できない方は特注して納得していたこと。
情報媒体が多くないから、ものが溢れていないから、友人・知人との情報交換が活発であり、既成の使い方では満足せずに自分なりに考えてものを使っていたこと。
自分が中学生や高校生の時にやってたことと似たような話もあって、読みながらセピア色の情景が現われてきました。
梅棹先生のどこかユーモアの交じった文章も親しみが持てました。
評価の定まった本をゆっくりと読むと、何か得るものがあること、皆さんがどのように読まれているのか、自分の琴線に触れているものとは同じなのかなあと想像しながら読めること等々、読む楽しみが拡がります。