本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

労使でもめてしまったら職場に戻れない

2012-06-07 01:28:58 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
労働問題が発生した時に、労働者側から相談を受けた場合は、まずそれをきちんと使用者側と争うかどうか確認します。

その会社で働き続けたいと思っている場合には、たとえ問題が片付いても使用者側とのしこりが残り、働き続けにくくなりますから・・

相談をして「争いますか?」と聞かれると相談された方は、あきらめろと言うのかとお思いになります。

会社側が不法なことを行ったことで問題が生じているとすれば当然許されるべきことでなく、改善すべきことなのですが、例え会社がそれを認めたとしても将来にわたって改善が図られるということであって、申し立てをした個人は、未払いだった賃金を受領したり、いくばくかの解決金を取ったりするだけであって、将来の処遇を約束するものではありません。
よくない使用者が今度は法に触れない方法でその労働者の方に不利益を与えるというのはたまに見受けられます。

正義は勝つと単純に言えないところがあるのがなんともやりきれないところです。

それで最近よく見られるのが、争いを起こして使用者が改善を図り、労働者に戻って来るように言う事例。

使用者側が悪かった戻ってきてくれと言っているのに、当事者である労働者は戻らないと言う。

それはあなたの求めた解決策じゃなかったの?雇用情勢の厳しい中、次の仕事があるかどうかわからないよと言っても、戻った後の不利益な扱いを予想して辞めますって言われるようです。

もっと大きいのは自分は使用者に尽くしていたつもりなのに、いきなり問題が発生して使用者への信頼をなくしてしまうこと。いくら元に戻しますと言われても壊れた心は元に戻りません。

仕事の内容に企画や提案型のものが増え、個人の創意工夫が求められるようになりました。単純に作業をこなすだけの仕事が減ってきていますから、労働者のやる気が結果を左右します。

使用者への信頼をなくしたままで、いい仕事ができるはずがありません。

戻らないと言う方々はそんなことも見えている人たちなのかもしれません。


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