外務省の職員だった佐藤優氏が背任と偽計業務妨害容疑で逮捕され、拘留された東京拘置所512日間の獄中生活の記録をまとめたものです。
文庫版で読みました。
独房の生活を日々つづった日記は、佐藤氏も書くようにゆっくりと体系的に何かを学んでみたいと思うものには満ち足りた快適な生活に見えます。
しかし、文庫版あとがきにつけられた「所内生活の心得」を見ると獄中の生活が佐藤氏の記述よりはもっと厳しいものであっただろうと想像できます。
内容は佐藤氏が取り組んだ本や研究の事が大半を占めており、ほとんどが初めて聞くタイトルの本やキリスト教・哲学の話は、あまり理解できないながら豪華な気持ちになります。
佐藤氏の想像できないくらいの教養の高さにも圧倒されます。
そうはいっても権力闘争に巻き込まれ、エリートの世界から獄中に落ちてしまった事で混乱しそうになる自分の気持ちを整理しようとしている心の動きがところどころに読みとれるような気がします。←違うかなあ~・・まったく違う世界の方だから平凡な人間が感じるこんな感覚は感じられなかったかもしれません。
ところで国を考え仕事をされていた者が国家の陰謀で国家から見捨てられ、次の生き方を考えているというというような記述もありましたが、もし・・
「国家」・・・
というより・・
「日本」
のことをいまでも考えておられるのであれば、単に本を書いたり、講演をして自分の生活の糧を得るだけでなく、持てる知識・教養で将来の日本を担う人を育てる活動をして欲しいなあと思ったりもしております。
文庫版で読みました。
独房の生活を日々つづった日記は、佐藤氏も書くようにゆっくりと体系的に何かを学んでみたいと思うものには満ち足りた快適な生活に見えます。
しかし、文庫版あとがきにつけられた「所内生活の心得」を見ると獄中の生活が佐藤氏の記述よりはもっと厳しいものであっただろうと想像できます。
内容は佐藤氏が取り組んだ本や研究の事が大半を占めており、ほとんどが初めて聞くタイトルの本やキリスト教・哲学の話は、あまり理解できないながら豪華な気持ちになります。
佐藤氏の想像できないくらいの教養の高さにも圧倒されます。
そうはいっても権力闘争に巻き込まれ、エリートの世界から獄中に落ちてしまった事で混乱しそうになる自分の気持ちを整理しようとしている心の動きがところどころに読みとれるような気がします。←違うかなあ~・・まったく違う世界の方だから平凡な人間が感じるこんな感覚は感じられなかったかもしれません。
ところで国を考え仕事をされていた者が国家の陰謀で国家から見捨てられ、次の生き方を考えているというというような記述もありましたが、もし・・
「国家」・・・
というより・・
「日本」
のことをいまでも考えておられるのであれば、単に本を書いたり、講演をして自分の生活の糧を得るだけでなく、持てる知識・教養で将来の日本を担う人を育てる活動をして欲しいなあと思ったりもしております。