本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

「人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか」水野和夫著 その2

2010-08-22 21:04:22 | 本・雑誌、読書
中間メモを残しておりましたが、読み終わりました。

結局この本の本質を理解できていないようですが・・

第2章 重層的に二極化する世界経済の4 日本国内の二極化のところが特に強く印象に残りました。
要約し過ぎかもしれませんが、日本の景気が回復しても雇用者が受けとる給料は上がるとは限らない、むしろ今後も下がっていく。

私たちは経済が成長基調になれば、生活も豊かになっていくだろうと期待し、生活の安全・安心は守られるかと若干不安に感じながらも規制緩和を容認してきたけれども、経済成長が達成されても自分たちの生活が豊かにならないとすれば・・
どうすれば我々の生活は豊かになるのか、「豊か」とは言わないまでも、せめて将来に不安を感じない生活を送りたい。
そのために取るべき道が・・ない?

著者は最終章第5章で日本への期待を書かれております。

ところで日本の将来が厳しいという本ばかりを読んでいると実際そうなのでしょうが、そんな中で自分はどんな行動をとればいいかと悩み様々な本を手にとっております。

私が特別ではなく、今後の社会の在り方について真剣に考えている方は「本を読む」ということに限らず、何らかの行動をとっておられるだろうと思っております。

いま「反貧困」湯浅誠著、「だれかを犠牲にする経済は、もういらない」原丈人・金児昭著を読んでおりますが、

水野氏を含め、立場の違う方々の本を読んで考えるのは、(当然ながら)それぞれの方が関わってこられたことからの発想になること。

湯浅氏であれば、貧困問題から、原氏であればベンチャー企業支援をしてこられた立場から。

であれば、同じように普通の人であっても他人とは違う人生を送っているのだから、その人なりに考える社会の未来があるはず。

政治家、有識者、経済団体などなど一部の人に任せず、社会に関わっているいろんな人から(単なる批判や評価ではなく)、未来を考えるポジティブな意見が出てくるのではないか、いろんな意見を聞きたいと切に願うところです。

だれだって二つの人生を送ることはできないから、他人の人生を経験することはできない。
だからそんな他人が発する意見に素直に耳を傾け、その意味を考えてみる。

自分の経験に基づく意見を主張することは大事だけれど、自分とは違う立場の方の意見を聞いて考えることから新しい発想が生まれるような気がします。

何かを実現したいと思っているなら、自分の立ち位置から主張するだけでなく、相手の意見をじっくり聞いて、その発想が出てくる相手の立場・環境を想像してみる。

異なる意見を理解しようとすることで、自分の中に新しい発想が生まれそうなそうな気がします。

水野氏の本から離れてしまいましたが・・

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