(70)杓子稲荷(世田谷区梅丘1)
前から猫のことが気になっていたので、招き猫の寺という豪徳寺に行ってみることにした。ところが、どこでどう道を間違えたか、杓子稲荷に行きついた。この稲荷、世田谷城を築いた吉良氏が、城の鬼門の鎮護のため伏見稲荷を勧請したことに始まり、後に再興したものという。今の社は質素ながら、由緒ある稲荷ということらしい。杓子は飯を掬うことから、転じて難を救うというのが稲荷の名の由来だそうだが、それなら、落雷の難を避けることも出来るだろう。それにしても、この稲荷に行き当たったのは、何がしかのご縁があるという事なのだろうか。
(71)福寿稲荷(世田谷区若林2)
杓子稲荷を出て、何とか豪徳寺にたどり着く。この寺は井伊家の菩提寺だが、その前は吉良家ゆかりの寺であったらしい。ひとまず広い境内を見て回る。招き猫の姿はともかく生きている猫の姿は見かけない。参詣を終えて、今度は烏山川緑道を散歩。少々歩いて環七を越えたところに稲荷社を見つけた。由緒は分からないが、稲荷というより普通の神社である。境内は閑散として猫の子一匹居ない。来るまでもなかったのだろうか。