夢七雑録

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ブリュッセル

2010-07-25 10:12:26 | 大正時代の絵葉書による海外の旅
 イギリスでの日程を終えたあと、ベルリンに向かったと考えられますが、ドイツの絵葉書が無いのでパスして、ベルギーのブリュッセルを取り上げることにします。

 上の絵葉書は、ブリュッセルの大広場(グラン・プラス)の写真です。左側は市庁舎、右側が王の家と呼ばれている建物(現・市立博物館)、中央の奥がギルド・ハウスです。この写真では少々分かりにくいのですが、大広場で花市が開かれているようです。

 次の絵葉書は、ギルド・ハウスの写真ですが、花市の様子が写されています。ギルド・ハウスとは、昔、同業者組合が入っていた建物のことで、絵葉書の説明書きによると、一番左が小間物商、その右が船頭、その右にある雌狼という名の建物が射手(治安維持・警備を担当していた人達という)、四番目が家具屋と樽屋、五番目が油脂業者、そして一番右がパン屋の、それぞれの組合が入っていた建物ということになります。

次の絵葉書は、1873年に建てられた証券取引所(現在はユーロネクスト・ブリュッセル)の写真です。路面電車の通っている道路は、アンスパッハ大通りで、証券取引所の右側には市庁舎の塔が見えています。

 次の絵葉書は、1924年以前のアンスパッハ大通りの写真です。この写真には写っていませんが、証券取引所は写真の右側です。


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