夢七雑録

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文京区・緑のウオークラリー

2014-04-03 19:04:08 | 緑と水辺の散歩道
歴史と文化の散歩道のうちの池袋コースと、コースの一部が重複している文京区の「緑のウオークラリー」について、花見を兼ねて歩いてみたので、「緑の散歩道」というカテゴリーを新設したうえで、投稿することにした。



江戸川橋から高戸橋まで、桜は途切れることなく続いている。江戸川橋公園の入口近くにある「緑のウオークラリー」の案内板をデジカメに記録してから、神田川沿いの道を歩き始める。桜は満開。すでに散り始めてもいる。散り急ぐのはソメイヨシノの宿命だが、よく見るとツボミも未だ残っている。座って花を見る人、歩いて見る人、橋から見る人。今日ばかりは、関口の大洗堰のモニュメントも影が薄い。

椿のフェンスの先、椿山の地名を受け継いだ椿山荘の冠木門の前に、人だかりがしている。この時期、椿山荘は予約で満杯なのだそうである。その隣の芭蕉庵は表門を閉じて、ひっそりとしている。胸突坂の下の入口から入ると、芭蕉好みかも知れぬ小さな庭が出迎えてくれる。池に落ちる水は湧水の筈だが、今日は思いのほか水量が多いように見える。

水神社の公孫樹の大木を仰ぎみてから、神田川を覗き見る。両岸から桜が枝を伸ばしてはいるものの、白と黒だけの彩の無い川の風景。護岸のコンクリート壁だけが目立って見える。川を覗き見ることにも飽きて、川沿いの道とも分かれ、新江戸川公園の塀に沿って歩く。

塀が尽きたところに、緑のウオークラリーの案内板がある。コースは、ここを右に曲がって幽霊坂を上がって行くようだが、その前に新江戸川公園に入ってみる。

公園内には倒木が幾つかあるらしく、あちらこちらが通行止め。永青文庫に通じる道も閉鎖になっている。今しか撮れないかも知れぬ景色を探して、歩けるところだけを歩く。池には湧水がある事になっているが、今もあるのだろうか。

もはや御用済みらしき警官詰め所を過ぎると、幽霊坂の上りとなるが、昼なお暗い急な坂を敢えて上る必要もないので、目白台運動公園に通じる坂道の方をたどる。上には広いグラウンドがあり、公園の片隅では花見をしているグループもある。旧田中邸が公園のどの部分に相当するかは知らないが、知ったところで何の役にも立たぬに違いない。

運動公園を出て、目白通りを右に行く。幽霊坂を上がってくる道を一瞥し、和敬塾を過ぎると、道はやや右に曲がっていく。右側、講談社・野間記念館の入口を過ぎると、左側に東京カテドラルが見えてくる。椿山荘の前の歩道橋を渡り、東京カテドラルの右側の道を入る。やがて、鳥尾坂の急な下りとなる。

鳥尾坂を下りて行くと左側に関口台公園があり、坂の下に緑のウオークラリーの案内板がある。コース図を参考に、高速道路の下を潜って音羽通りに出る。ここを左に行き、大塚警察署前の信号を渡り、渡った先の坂を上がる。この坂が、池袋コースとの共通区間になるが、道幅の割には無名に近い坂である。一応、付属横坂という坂名もあるらしいのだが、知られてはいないのだろう。利用者が限られている坂に、名前などは必要無いが、訪れる人が多くなれば、誰かが坂の名を使い始める。そのうちコクリコ坂という名が定着するかも知れない。

切通しのような坂道を上がり、新大塚公園を過ぎると、程なく春日通りに出る。交差点を渡って左斜め前方の道を進み、二つ目の角を右に行き、教育の森公園に入る。桜並木の中を進めば、窪町東公園に出る。右へ行き春日通りを渡れば茗荷谷駅はすぐ。緑のウオークラリーは距離して3kmほどだが、コース途中にアップダウンがある。

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