昨日は友人との月1のゴルフラウンド。
私が車を出す当番で早朝6時に家を出発、途中で仲間を拾い千葉のゴルフ場にむかいました。
片道約1時間半の東京アクアラインを利用しての運転。やはり疲れます。
ゴルフより車の運転の方が疲れるかな。
友の命をも預かっているので無意識の内に神経を使っているのですね。
いつまでこうして車を利用してのゴルフができるか、少し不安になってきました。
友は車なしでゴルフ場に行くなんて考えられないというのですが、
私は高齢になった今、安全を考えてゴルフ場へ公共交通機関を使うこともありだと思うのです。
現にわが夫は私以外の仲間とゴルフをするときは電車を使っています。
昨日は帰宅後バタンキュー、今日もまだ少し疲れが残っているようなけだるさを感じます。
そこで今日は簡単に直近に読んだ読書備忘録です。
「針と糸」昨年秋に発刊された小川糸さんのエッセイです。
「ツバキ文具店」「キラキラ共和国」の作者 その2冊の感想は以前ブログにも書きました。
ご興味のある方はこちらをご覧ください。
ふとしたきっかけでドイツに魅せられてしまった彼女。
1年の半分をベルリンで生活しているとか。
私も家族で5年3ヶ月のドイツ(当時は西ドイツ)での生活体験があります。
かなり昔のことですが(1977年初夏~1982年初秋)、今も昔もドイツは変わらないと実感しました。
ですから彼女の綴るドイツの魅力は100%納得がいきます。
私もドイツ大好き人間のひとりで、もしどうしても他国で生活しなければならないとなると、
迷わずドイツを選ぶでしょう。ドイツ語もいまでも頭の体操と学んでいる私です。
ドイツのどこが魅力なのか?と聞かれたら、私は開口一番に、
「生活の中に溶け込んだ緑多い自然」と答えるでしょう。ドイツ人は散歩好きです。
お食事が終わると、ティータイムの後に、家族でよく散歩に出かけます。
街を少し離れるだけで緑豊かな自然、森が至る所にあります。
あるドイツ人のお宅に招待されたとき、質素ではありますが、心のこもったランチをいただいた後、
大学生、高校生のお子さんたちも一緒に私たち家族を近くの森に案内してくださいました。
お兄ちゃん、お姉ちゃんと私の二人の小さな子供たちが森の中をはしゃぎながら歩き駆け回る姿に、
ドイツで生活していることの幸せをしみじみと感じたものです。ドイツってなんて素敵な国なのだろうと。
それでもあの頃の私はまだまだ若かかったです。生活していくのに精いっぱい。
できるものならもう一度ドイツで暮らしてみたいと思いながら、この本を読み進みました。
こんな文章がありました。
「なんでも残しておくドイツと、水に流す文化の日本」。
私はこれまで統一前のベルリンと統一後のベルリンと2度訪れています。でもこれは知りませんでした。
ベルリンには「つまずきの石」という四角い金属製のプレートが、あちらこちらに埋められているそうです。
<ネットからお借りしました>
その表面には、人の名前と生年、死亡年、亡くなった場所が記されています。
ナチス政権によって殺された人々で、その人がかって住んでいたアパートの前の舗道に
埋められているのだそうです。
初耳でした。ひょっとすると最近のプロジェクトなのかもしれませんね。
かくしてドイツは被害者、加害者として両方の立場でその事実を国全体で残そうとしいるのです。
その考え方、その姿勢に共鳴、感動します。
読書感想にはなっていませんね。すみません。
ただ字も大きく、気難しい内容は何もなく、とても読みやすいエッセイです。
ちょっぴりドイツにご興味のある方、小川糸さんの作品の原点を知りたい方に、ぜひお薦めです。