世界に一つだけの姥花日記

貴方は貴方らしく私は私らしく、世界にただ一つだけのきれいな花を一生懸命咲かせましょう。
シニア主婦の平凡な日記です。

院内感染

2020年03月02日 | 医療 健康 美容

今回の新型コロナウィルス感染でよく耳にする単語、「院内感染」!

私たち姉妹にはこの院内感染にまつわる苦い思い出がある。

今から24年前亡くなった母は、この院内感染に罹っていた。

それはMRSA” メチシリン耐性黄色ブドウ球菌。

いかなる抗生物質にも耐性を持つとてもやっかいな菌。

ただしこの黄色ブドウ球菌はありふれた菌で、健康な人でも持っている弱毒性の菌で、

保菌者は普通にどこでもいるらしい。ここがコロナウィルスとは大きく違う。

が、抵抗力の劣っている患者に感染すると、重症化する恐れのがあり、

術後の患者などには恐ろしい菌だそうだ。ここはコロナ感染と同じ。

私の母も大腿部頚部骨折時の手術後、このMRSAに感染してしまった。

 

私は今でもその時のことよく覚えている。

交代で母の看病をしていた姉から電話があった。

Aちゃん、お母様が大きな広い6人部屋にたった一人だけになってるのよ。ビックリだわ」

「Aちゃん、ダンスができるわよ」って。

まだ何が起こったかピント来てない姉の様子。それは私も同じ。私はすぐに駆け付けた。

そして担当医からMRSAの感染を聞かされ、事の重大さに驚いた。

母は褥瘡もできていて、私たち姉妹は、それもすべて病院の責任だと思っていた。

それに追い打ちをかけるようなMRSAの院内感染。MRSAは接触感染である。

淡々と語り説明するドクターからは謝罪の言葉はなく、やや腹立ちを感じたものだ。

当然更なる院内感染を防ぐため、母は個室に移された。

最初は差額ベッド代も丸々取られたが、途中で交渉、半額にしてもらった。病院の責任だもの。

 

この菌に打ち勝つには患者の抵抗力だけが頼り。

軽い認知症も出ていた母は弱っていく一方で、入退院を繰り返しながら、

最後は病院側のちょっとしたミスで命を落とした(私はそう思っている)。

私たちが男だったら、また今の時代だったら訴訟を起こしていたかもしれない。

 

冷たい雨の日となった東京、今日は静かな1日だった。

眼科の定期検診の帰路、いつものスーパーに寄ってみた。

昨日一昨日とは打って変わって、静まりかえった店内。お客もまばら。

しかし、今日もペーパー類の棚は空っぽ、お米も無かった

SNSに流される間違った情報に振り回されてはいけないことは分かっていても、

皆が同じ行動に走れば、付いていかねばと思うのが当然の心理。

誰も責められない社会現象だ。

一日も早くコロナ騒動が終息することを切に切に願っている

 

 

コメント (8)
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