昨日は前日と打って変わって、真冬のような寒さとなった東京。雨から雪へ。→
雪舞う中、東京では観測史上最速の桜の開花宣言がありました。
陽性反応が出て隔離され、見えない敵と戦っていらっしゃる皆さんは、
どんなお気持ちでこのニュースをお聴きになったでしょうか。
華麗な美しい桜の花びらでCOVID-19を吹き飛ばしてほしいものです。
自粛、自粛と叫ばれる日々、こういう時は静かに読書が一番です。
昨年秋ごろから、とんとご無沙汰の読書でしたが、久し振りに本にのめり込んでいる昨今です。
350ページのハードカバーの分厚い本ですが、3日間で一気に読み上げました。
図書館本です。借りるのに少々戸惑いました。誰の手に渡ったか分からない図書館本。
コロナウィルス感染が接触感染である以上、図書館の本も危ない?
子供の頃、近所に貸本屋ができ、母から決して出入りしてはいけないと注意されたことを思い出しました。
が、そんなことを恐れていては、キリが在りませんね。
辻村深月著 「朝が来る」
2016年第13回本屋大賞候補となった本です。
また彼女は一昨年「かがみの孤城」で第15回本屋大賞を受賞しました。
「朝が来る」は社会派ミステリー小説と紹介されていましたが、私はミステリーとは全く思いません。
辛い不妊治療をしながらも子供に恵まれない夫婦と、
望まれない妊娠、出産で、やむ負えず子供を手放さなければならなかった幼い母。
育ての母、産みの母、二人の葛藤と人生を巧みに描いた小説です。
特別養子縁組でつながる二人。
最後は絶望から希望へ!とても感動的で不覚にもこの歳で涙が止りませんでした。
いろいろな社会問題を含んだ重いテーマの小説。
読む年齢、立場によって感じ方はそれぞれ違うでしょう。
私は幼い母となった産みの親の家庭環境に様々な疑問を感じました。
自分がこの子の母親だったらどうしただろうと考えてしまいました。
辻村深月さんの著書を読んだのは初めてですが、「かがみの孤城」も読んでみたい。
予約順位は79番目。区の図書館に51冊用意があるので、意外と早く回ってくるかも?
すでに三冊の予約を入れてあります。どの本が最初に手に届くでしょうか?
しばらくは読書に親しみ、感染リスクのある外出は避け、おとなしく過ごしたいと思っています。