夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

水彩画のベースとしての写真を撮ってきました

2022-05-16 15:44:24 | Weblog
絵と写真の違いを色々考えています。
今まで道楽で写真はフィルムも含めて数千枚撮ってきましたが、写真って何なんでしょう。
絵を描くための写真を考え始めたのはつい最近のこと。それ以前は何のために撮っていたのか。
わが子が生まれ、育つ過程で撮ったスナップは理屈抜きで愛情の表現ですからいいとして、風景写真は何だったのか。

絵の素材として写真を考えると、写真を撮る行為がいかに軽薄かが見えてきます。
どんなに理屈をこねまわしても写真なんて結局はシャッターを切る瞬間、数十分の1秒か数百分の1秒がすべてじゃないですか。
言い換えれば主役はカメラであって人間は補佐しているだけ。

絵はどうか。
スケッチにしろそこで絵の具で色を付けるにしろ、数分から数時間を要して白い紙に表現していく訳です。
完成させるには幾日もかかる場合もあるでしょう。

そんなことを考えながら地元の風景を FinePix で撮ってきました。


今日は勉強のために入射式露出計を使用。自宅の庭で試した結果面白そうだったので。


りんご畑の奥の神社です。

入射式ですから被写体の都合は無視されます。
明るい空に透ける若葉。こりゃあ水彩画のベースそのものだぞ! 後で印刷しよう。

石灯籠の間から見える鳥居。

石の質感が出ました。

コケむした石段。


杉林の間の参道。                          ほぼ同じ位置から Jr が EOS20D で当たり前に撮ったのがこれです。
 
入射式露出計の独壇場です。                     今まではこれで満足していたんです。


杉林の下、雑木の若葉に木漏れ日が当たっていました。

これは入射式露出計じゃないとつまらない写真になっちゃうでしょう。

参道に落ちている杉の枯葉もいい感じに表現できました。


鳥居の脇の杉の古木は地面からの光だけです。


場所を変えて畑の脇の作業小屋。

日陰だということがちゃんと見えます。

もちろん初めて本気で使った入射式露出計ですから失敗もありましたが、失敗の木に成功の実が成るそうです。

帰り際に運転席の右に一瞬見えた細い道が気になって撮影。                       同じ場所で Jr が撮った写真は
 
これも絵の素材にもってこいです。                                  カメラ内臓の露出計に任せるとこうなっちゃいます。


この後も場所を変えて何枚も撮りましたがどれもイマイチでした。
その中で毎度私好みの写真がこれ。「意味」を排除した漠然とした風景です。


今日は朝一で某医院へ月一度の診察日。血圧の件です。
前回、血糖値が高いので血液検査して、結果を聞くのが怖かったんですが、値はスレスレで大丈夫でした。ほっ。
それと始めての入式露出計による写真撮影の結果が良好だったので有意義な一日でした。
コメント
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