夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

ビデオテープからのキャプチャは正常にできました

2022-07-12 07:30:13 | Weblog
途中で停止したキャプチャですがその後成功しました。
どうも外付けの HDD に問題があったようで、内臓の HDD (デフラグ済み)では問題はありませんでした。

2時間ピッタリで自動停止。

今回キャプチャした映像は記憶が曖昧ですが恐らく1992年1月に撮影したものです。
この「絵」のような風景の中の廃屋は今は無いので貴重な映像となりました。
サブワークステーションを横目で見ながらキャプチャ画面を見ていると、一見ほとんど変化が無い映像ですが、
2時間の間に状況は大きく変化しています。

これは冒頭部です。時間帯は昼頃だったかな。戸隠山の上は厚い雲です。


時間を追って画面を確認すると雲はやや薄くなりました。

カメラの右手後ろに杉の木立があるんですが、手前右の雪面に落ちる影の位置が変わっています。
流れる雲の影で奥の雪面が暗くなりました。

北西の季節風に乗って薄い綿のような雲の影が雪原をゆっくり流れています。


立ち木の影は更に移動して、


土手の影は見えなくなりました。


雲の影は絶え間なく流れています。


2時間経過しました。
明るい雪でレンズが絞り込まれて空の青が実際より暗くなっていますが、記憶の中の空はまさにこのコバルトブルーです。

今映像を見るとこの時点からカメラを回せば良かったと思いますがそれは叶わぬ夢。

大陸からの乾いて澄んだ大気により戸隠山は終始鮮明に見えています。
絵画の遠近法で使われる空気遠近法はこの場合使えません。
これを絵で表現するとしたらどういうことになるでしょう。
2時間のどの時点を描くか、描いているうちに表情は変化しますから恐らく迷うと思います。
実際この場所で描くとしたら、風景の表情はゆっくりですが確実に変化します。
写真ではなく映像を使った、現場で描く擬似体験の可能性について、考えてみました。

これで鬼無里の山里の風景シリーズは四季の4本がキャプチャできました。
これからが大変なんです。
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