先日、講演会場にて、「みっきぃ・たっちゃんの引退というのはあるのか?」という主旨のご質問をいただきました。
「冒険遊び場たごっこパークは引退が近づいてきていると感じます」と即答しました。
「子どものたまり場おもしろ荘」や「みんなの家むすびめ」は継続していけるかなと思うし、とくに自宅兼である「むすびめ」は最期はアントニオ猪木さんのような開き方、そして終い方が理想ともお答えしました。
前夕に、準備をしてくれていたみっきぃが「悪寒がする」と途中で撤収し、薬を飲んで、早々に就寝。
明日の「たごっこパーク」は僕一人かなぁと思っていたら、夜になって、僕も酷い悪寒と頭痛に見舞われました。
翌早朝、扁桃腺の腫れも酷くなっていたので、中止にするか、僕ら不在で開催するか仲間に打診をしました。
常連のお母ちゃん8人&副代表の若者と「たごっこパーク」の運営について共有するグループLINEがあるのです。
みんなから次々と「任せてください」「10時に行けます」と返信が届きました。
開催を決定し、怪我発生時の対応などいくつかの注意事項を伝えました。
いつもは10時の開催時間に、大人は僕とみっきぃだけということもあるのですが、9時45分には、何人ものお母ちゃんと副代表が準備を始めたとの報告が届きました。
画像1枚目に写っているのがそんな母ちゃんたちと若者です。
日中は大賑わいだったようで、46人の来場があったと夕刻、報告がありました。
副代表からは「今日のたごっこは、何もなく無事終わりました」と閉園報告がLINEグループに投稿されました。
「ご苦労様でした。『何もなく無事終わる』いいフレーズです。
派手なイベントをやることなく、"遊ばせ"プログラムが企画されているわけでもなく、2週間に1度の開催だけど連続性があって。
『何気ない日常を重ねる先に希望はある』
児童精神科医・田中康雄先生の言葉を思い返します。」
「今日はあらためて皆さんお疲れさまでした。
たっちゃんとみっきぃが2人とも不在のたごっこパークはこの20年で今日が2度目でした。
今から10年くらい前に、バングラデシュの帰りの飛行機に乗り遅れ(苦笑)たごっこ当日に間に合わなかったことがありました。
でも2人そろって体調を崩すことはこの20年なかったので、歳を感じてしまう一日でした
今は2人とも熱も下がっています。
明日は駄菓子ベンチに座っていられるといいなぁ~」
すかさず母ちゃんから「明日も2人とも自宅で休んでください!!無理しないでください!大丈夫です!」と返信がありました。
「たごっこパークは、2人の体力的に、終わりが近づいているかなぁと年々、思うようになってきましたが、でも、コロナ禍になってから、親子参加がとても増え、その中から毎回欠かさず来てくれる親子も何組も出てきて、今は運営についても、LINEグループで伝えています。
運営の物理的な注意点などの共有もしていますし、子どもたちへのまなざしについても共有しています。
そうした親御さんたちは、月2回の子育て勉強会ワンコインゼミにも参加してくれているので、ゆめまちイズムみたいなことも伝えられています。
僕とみっきぃが準備や片付けをすることも、冬の冷たい雨の日に、夏のうだるような猛暑の日に一日、公園に居続けるのが無理となっても、もしかすると、そんな母ちゃんたちの共同運営で「たごっこパーク」が継続されていく可能性が出てきたかなとも感じています。
わが子よその子のために「たごっこパーク、続けたいよね」と母ちゃんたちが思ったら、僕らがいなくなっても、続くような気もします。」
そんな話を講演会でしてきた矢先でのみっきぃ・たっちゃん揃って不在の「たごっこパーク」開催。
まさに、持続可能性が見えた一日となりました。
幼児16人 小学生12人 青年3人
子ども31人 大人15人 合計46人