こども家庭庁が発足し、こども基本法が施行され、異次元の少子化対策がなされるという。
メニューが段々と明らかになってきましたが、子育て代行業の拡充バカりがずらっと並んでいます。
違うと思うんですよね、その方向性。
もっと、子どもの育つ道すじに照らし合わせて、
豊かに育っていくための基盤づくりに力を入れることが必要だと思うんですよね。
3月18日(土)のブログに、雨の日の記事を載せました。
この画像は翌日の晴れた日の子どもたちの様子です。
子どもたちは本当に楽しげですが、ママたちはある意味、大変だと思います。
子育て上、便利な設備が何もない公園に連れてくるということは、
いろいろ起こるだろうことを想定して、準備をしなければなりません。
雨の日に一日、外にいる、寒い日に一日、外にいる、暑い暑い日に一日、
外にいる、それだけでもしんどいと思います。
自由に遊ばせれば、遊ばせただけ、お洗濯物も増えます。
自分の服だって汚れます。
子どもが大事に落ち葉をポケットに忍ばせていたせいで、
お洗濯したら、ギャー洗濯槽が枯れ葉だらけ〜なんてこともあるでしょう。
だけど、それでも、親子でこんな風に過ごせる場が広がることで、
子どもたちは、乳幼児期に獲得するべき発達課題をクリアしながら、育つと思うんです。
基本的信頼、自律性、自発性、好奇心、探求心、想像力、創造力……。
子どもたちが乳幼児期にそれらを獲得したら、
ママは(パパも)その後の子育てが楽になると思うのです。
そうした乳幼児期や学童期を過ごしてこなかったばっかりに、
思春期になって非社会的あるいは反社会的と言われるSOSを子どもが出さざるを得なくなり、
親御さんがどれだけ苦労しても、事態は改善しないという事例をたくさん見てきました。
無数の心病んだ子ども・若者の臨床に携わられた児童精神科医・佐々木正美先生は、
臨床からの学びとしての乳幼児期、学童期の大切さをいつもいつも説かれていました。
「子どもが非社会的、反社会的のどちらにもさせないために、
豊かなコミュニケーションができるようにしてあげなくてはいけません。
そのためには、子どもと一緒に喜んであげましょう。
‘’子どもと一緒に喜ぶ‘’とは、‘’子どもが喜ぶことを喜んでする‘’ということです。
幼児期の子どもの喜ぶことは、『お母さんと一緒にいたい』『抱っこしてほしい』
『遊んでほしい』などといった子どもの基本的な欲求と理解していただければいいでしょう」
(著書『子育てに迷ったときのお母さんへの言葉』より)
異次元の少子化対策、子どもの声を聞くとか、子どもまん中とか言ってますけど、
佐々木先生が指摘するような子どもの基本的な欲求には、さっぱり、耳を傾けていない気がするんですよねぇ。
幼児14人 小学生17人 中学生1人 高校生1人 青年7人 子ども40人 大人26人 合計66人