台風接近に伴う土砂降り。
雨を凌ぐためのブルーシート屋根の下に雨水が浸水してくる。
みんなで水路を作り、ダムを作り、水をかき出し、屋根下を守る。
優劣とか勝ち負けとかを競わない共同作業。
共同作業とは言っても、現場監督がいるわけでもない。
それぞれがその時、その場の判断で作業をする。
本気の遊びはいつも子どもの心と体の全力を引き出す。
以下、敬愛する児童精神科医・佐々木正美先生のお話
根拠のない自信を育てられている子どもは、周囲の人の目には、その子がなぜあのようにイキイキと生きているのか、一見、理解しにくいことがあります。
多くの事柄に自信や希望に溢れた行動をとるからです。
失敗を恐れず、失敗にめげないで、意欲と感動をもって日々生きていることが、目につくからです。
なぜなのかは、「根拠のある自信」について考えてみると理解しやすいでしょう。
根拠のある自信とは、勉強やお稽古事やスポーツが得意でよくできる、という類いの自信です。
他と比べることができる自信です。
それはそれで素晴らしいことに違いありませんが、近年目立つ問題は、そんな根拠のある自信ばかりを育てられてきた子どもが、自分よりもっと優れて良くできる相手に出会うと、簡単に劣等感に陥ってしまいがちだということです。
そしてさらに不幸なことには、自分より何かが劣っているように見える相手を見つけると、たちまち優越感をもってしまいます。
このゆがんだ優越感情こそ、今学校で深刻化しているいじめ問題の背景をなすものなのです。
小学生2人 専門生1人 青年2人 子ども5人 大人5人 計10人