過去作品より。
珍しくガウリイとゼロスの会話を書いてみました。
淡々とした感じです(´・ω・`)
本編は追記から!!
---------------------------
「こんばんは、ガウリイさん」
「おう、久しぶりだなぁ」
突然夜中に自分の部屋に現れたというのに、ガウリイさんは全く動じず挨拶を返してくる。
その場への適応能力が高いのか、単に何も考えていないのか...まぁそれはよしとしましょう。つまらないけれど。
「夜中にどうしたんだ?」
彼はパジャマ姿のまま特に気にした風もなく尋ねる。
「いえ、ちょっと貴方と話がしたくて」
「ふぅん...」
僕はガウリイさんのベッドに腰掛けて、軽く足を組んだ。
「貴方の負の感情を頂きに来たんです」
人差し指を立てて、意味ありげに見つめてみる。
「ふぅん...そうか」
ずるっ
僕は思わずずっこけた。
「なんでそんな簡単に流しちゃうんですかー!!」
「なんでって言われてもなぁ..」
ガウリイさんは軽く首を傾げる。彼からは、今のところ何の負の感情も感じられない。
動揺すらしていないと言う事か...。
「魔族が夜中にあなたの負の感情を頂くって言ってるんですよ!?もっとリアクションとっつ下さいよ。『何だと!?』とか『そうはさせん!』とか...」
「魔族って暇なのか...?」
「......」
なんとも調子が狂う。
僕はため息をついた。
「おお、魔族でもため息ってつくんだなぁ」
変なところで感心するガウリイさんを眺めながら、どうしたら彼から負の感情を引き出せるか考える。
まぁ、単に『間食』程度のつもりであるから、事を荒だてるつもりなど毛頭無いのだが..。
「...貴方を今からなぶり殺しにする事も出来るんですよ?」
軽い殺気を滲ませる。勿論ただの脅しであるが。
「...でも今それをするつもりは無いんだろう?」
彼からにこりとそう言われて、僕は驚いた。
「..どうしてそう思うんですか?」
「なんとなくだけどな。大体、そのつもりならとっくにやってるハズだ」
「まぁ..そのとおり何ですけどね」
つまらない。全くつまらない。
僕は最終手段を取る事にした。
「つまらないですね。..それでは、今からリナさんのところにでも行きますかね」
ぴくり、とガウリイさんが反応する。
負の感情が少しずつ流れて来て、僕は思わず唇がつりあがるのを感じた。
「何する気だ?」
「嫌ですねぇ、野暮な事聞かないで下さいよ」
微笑んで言うと、彼はすっとその青い目を細めた。
怒り、軽い殺気。
やはり人間の負の感情というものは、いつでも甘美である。
「ガウリイさん」
「..何だ?」
「美味しい負の感情、ありがとうございました♪おやすみなさい」
「!」
にこりと笑って、彼に深い眠りの術をかける。
彼はベッドに倒れ込んだ。しばらくしてから安らかな寝息が聞こえてくる。
「...全く、分かりやすい人ですね。」
しかし、普段は掴みどころが無さすぎる。
おかげであまり食事が出来なかった。
「しょうがありませんねぇ。代わりにリナさんから負の感情頂きますかね~」
僕は苦笑してアストラルサイドに身を投じたのだった。
終わり。
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実はこれ、前に書いた『彼の食事方法(ゼロ+リナ)』に続いてます。
ゼロスとガウリイの会話って、ギャグにならなかったらこんな感じですかねぇ..?
珍しくガウリイとゼロスの会話を書いてみました。
淡々とした感じです(´・ω・`)
本編は追記から!!
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「こんばんは、ガウリイさん」
「おう、久しぶりだなぁ」
突然夜中に自分の部屋に現れたというのに、ガウリイさんは全く動じず挨拶を返してくる。
その場への適応能力が高いのか、単に何も考えていないのか...まぁそれはよしとしましょう。つまらないけれど。
「夜中にどうしたんだ?」
彼はパジャマ姿のまま特に気にした風もなく尋ねる。
「いえ、ちょっと貴方と話がしたくて」
「ふぅん...」
僕はガウリイさんのベッドに腰掛けて、軽く足を組んだ。
「貴方の負の感情を頂きに来たんです」
人差し指を立てて、意味ありげに見つめてみる。
「ふぅん...そうか」
ずるっ
僕は思わずずっこけた。
「なんでそんな簡単に流しちゃうんですかー!!」
「なんでって言われてもなぁ..」
ガウリイさんは軽く首を傾げる。彼からは、今のところ何の負の感情も感じられない。
動揺すらしていないと言う事か...。
「魔族が夜中にあなたの負の感情を頂くって言ってるんですよ!?もっとリアクションとっつ下さいよ。『何だと!?』とか『そうはさせん!』とか...」
「魔族って暇なのか...?」
「......」
なんとも調子が狂う。
僕はため息をついた。
「おお、魔族でもため息ってつくんだなぁ」
変なところで感心するガウリイさんを眺めながら、どうしたら彼から負の感情を引き出せるか考える。
まぁ、単に『間食』程度のつもりであるから、事を荒だてるつもりなど毛頭無いのだが..。
「...貴方を今からなぶり殺しにする事も出来るんですよ?」
軽い殺気を滲ませる。勿論ただの脅しであるが。
「...でも今それをするつもりは無いんだろう?」
彼からにこりとそう言われて、僕は驚いた。
「..どうしてそう思うんですか?」
「なんとなくだけどな。大体、そのつもりならとっくにやってるハズだ」
「まぁ..そのとおり何ですけどね」
つまらない。全くつまらない。
僕は最終手段を取る事にした。
「つまらないですね。..それでは、今からリナさんのところにでも行きますかね」
ぴくり、とガウリイさんが反応する。
負の感情が少しずつ流れて来て、僕は思わず唇がつりあがるのを感じた。
「何する気だ?」
「嫌ですねぇ、野暮な事聞かないで下さいよ」
微笑んで言うと、彼はすっとその青い目を細めた。
怒り、軽い殺気。
やはり人間の負の感情というものは、いつでも甘美である。
「ガウリイさん」
「..何だ?」
「美味しい負の感情、ありがとうございました♪おやすみなさい」
「!」
にこりと笑って、彼に深い眠りの術をかける。
彼はベッドに倒れ込んだ。しばらくしてから安らかな寝息が聞こえてくる。
「...全く、分かりやすい人ですね。」
しかし、普段は掴みどころが無さすぎる。
おかげであまり食事が出来なかった。
「しょうがありませんねぇ。代わりにリナさんから負の感情頂きますかね~」
僕は苦笑してアストラルサイドに身を投じたのだった。
終わり。
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実はこれ、前に書いた『彼の食事方法(ゼロ+リナ)』に続いてます。
ゼロスとガウリイの会話って、ギャグにならなかったらこんな感じですかねぇ..?
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