2月11日(土・建国記念の日)に、一関市大東町大原商店街で、天下の奇祭「大東大原水かけ祭り」が開催されます。
厄落としや大願成就、無病息災を願って、裸男達が清めの冷や水を浴びながら通りを駆け抜けます。
今年で354年を数える伝統の祭りです。
江戸時代に江戸の町を襲った大火(振袖火事)をもとに、火防祈願の祭りとして始まったと伝えられています。
昨年参加した人に話を聞くことができました。
始める前は寒いけれど、始まると気合で寒さは感じなくなるそうです。
ただ、かけられる水が痛かったと話していました。水の冷たさとかけられる勢いで目を開けていられないのだそうです。
でも、参加して体が強くなったと話していました。その人は昨年、大きな病気も無く息災に過ごせたそうです。
祭り当日は水かけは午後3時から開始ですが、午前9時から仮装手踊りや大しめ縄奉納行進、まとい振りや太鼓・山車の行進等も予定されています。
ご覧になる方はカッパ等を持って行った方が良いようです(カメラを持っていく方はカメラの防水対策も)。
奥州市水沢区にある妙見山黒石寺は、幽玄洞より水沢方面に車で15分程の所にあります。
同寺では今年も1月29日(日)に「黒石寺蘇民祭」が行われます。この祭りの歴史は古く、一千年以上と言われています。
蘇民祭は岩手県を中心に日本全国に分布しており、岩手の蘇民祭は記録保存のため国指定無形民俗文化財となっています。
――昔、北海の神・武搭神(たけあきのかみ)が、旅の途中で将来兄弟と出会いました。
武搭神が宿を求めると、裕福な弟の巨旦(こたん)将来はこれを拒み、貧しい兄の蘇民将来は快く迎え入れて粟の飯でもてなしました。
後に武搭神が蘇民と再会すると、蘇民は妻と子と暮らしており、武搭神は「茅の輪」を腰に着けることを命じました。蘇民がそうすると、その夜に蘇民の家族以外は皆滅ぼされてしまいました。
実は武搭神は須佐之男命(スサノオノミコト)で、「後の世で疫病があれば、蘇民将来の子孫を名乗り、茅の輪を身に付ければ疫を免れるだろう」と告げたといいます。
『備後風土記』に記されたこの逸文が、蘇民祭の基となっています。
この話の中の蘇民将来の護符を奪い合うのが黒石寺流です。
祭りは午後10時から始まり、翌早暁(7時頃)まで行われます。
参加者は瑠璃壺川(山内川)で身を清めた後、敷地内を巡り歩いて厄災消除や無病息災を祈願します。
最後は蘇民の護符である小間木の入った蘇民袋の争奪戦が繰り広げられます。
奪い合いの中で袋が切り裂かれて小間木がこぼれ落ち、参加者はそれを拾ってお守りにします。
空になった袋は裸の男たちが明け方まで奪い合いをし、その集団が境内の外の東西どちらに向かったか、どちらの集団が凱歌を上げたかによって、その年にどちらの土地が豊作になるかが決まると言われています。
日本三大奇祭の一つを、ご覧になってみてはいかがでしょうか。
祭りの詳しい内容は黒石寺HPにて。
http://kokusekiji.e-tera.jp/
昨日は東京で初雪が降ったようですが、幽玄洞の周辺は茶色くなった山肌が現れている。大寒とは思えない様だ。
今の時期に植物が見えるほど、山に雪が無い。
予報では夕方から降るそうなので、降る前に掲載しよう。
石灰岩植物とは何か。定義を調べてみた。
石灰岩に多く生息する植物のことで、石灰岩地帯にのみ生息する植物、おもに石灰岩地帯に生息するが、他にも見られるものとされており、絶対的なものと条件的なものの両方含まれている。
現在全国にどれだけの種類の数があるか分からないが、北上山地の石灰岩植物について40年前の資料しかなかったが、調べることが出来た。
北上山地は日本でも有数の石灰岩地帯で、ここに生息する純石灰岩植物は16種、珍品種で石灰岩伝いに分布して特異な分布型をなすもの(北上山地要素)が18種、石灰岩以外の岩石にも生息するものが23種あるそうだ。
その中に一つ、幽玄洞敷地内も含め、周辺の山の中を通る道路脇に、ある植物を見つけた。
ヤブソテツではないかと思う。
シダ植物門オシダ科で、40年前の資料に「ややまれである」と記されており、当時から東山町で確認されていた。
今年は雪が少なく例年より寒いのに青々としている。周りを気をつけてみるとその数の多いこと。「まれ」とはいいがたいが……
石灰岩の町、東山町らしい。
岩手県のお隣の秋田県では、毎年2月10日に『西木の冬祭り 紙風船上げ』を開催しています。
この祭りは秋田県仙北市の伝統行事で、100年以上の歴史があります。
上桧内地区で行われることから「上桧内の紙風船上げ」として、仙北市の無形民俗文化財に指定されています。
武者絵や美人画など様々な絵が描かれた巨大な紙風船が、内側に灯火を灯されて冬の夜空に舞い上がります。
その数およそ100個!
伝説では、江戸時代の科学者・平賀源内が銅山の技術指導のために訪れた際に、遊びとして伝えたのが始まりと言われています。
太平洋戦争で一時中断しましたが、昭和49年に有志の人達によって復活しました。
冬の秋田の幻想的な夜空を、見に行ってみてはいかがでしょうか。
一関市東山町の東磐交通では、この『西木の冬祭り 紙風船上げ』ツアーへの参加者を募集中です。
日程は2月10日(金)~11日(土)の1泊2日で、お1人16,000円です。
たざわこ芸術村や角館武家屋敷も見て回ります。
詳しいお問い合わせや参加申込は東磐交通(0191-47-3435)まで。
現在東京都では、被災地の観光振興・地域経済を支援するため「被災地応援ツアー」を行っています。
これは、都内の旅行会社を通じて岩手・宮城・福島へ宿泊旅行をする人に対し、1人1泊3,000円(2泊上限)の助成をするものです。3県のどれかに1泊した後、青森・茨城・栃木に宿泊する場合も助成の対象になります。
申し込みできるのは、東京都内に在住・在勤・在学中の人で、申し込みの際に保険証や運転免許証などの証明書が必要です。
旅行会社の窓口で申し込んでください。
1人1泊につき3,000円が浮くのは嬉しいですね!
期間は2012年2月29日までですが、助成規模の50,000泊に達し次第終了となります。
東京から東北への旅行を計画してる方はお早めに!
旅行会社では「被災地応援ツアー」専用の旅行を発売している所もあります。
ツアーの詳細や、参加している旅行会社のリストは、東京観光財団のHPで。
<東京観光財団>
http://tcvb.or.jp/ja/go_tohoku/index.html