幽玄洞ブログ

岩手県一関市東山町からローカルな情報を発信していきます。

東山和紙(とうざんわし)職人養成研修

2017年04月23日 | 東山町

一関市東山町では伝統工芸「東山和紙」の職人を養成する2017年度研修(一関市主催)が4月16日から開講しました。
東山和紙は800年以上の歴史をもつと云われ、後継者育成のため受講生を募集。選考を経た4人が受講しています。
今年度は全24回を予定しており、1回目の4月16日は同町長坂の山谷和紙共同作業所で楮(こうぞ)の皮ひきを行いました。


2回目の今日は講師で紙すき職人の鈴木栄一さんより、楮ひきの包丁の刃の角度に気を付けることや左手を使って皮を引っ張るなど効率良く出来るように改善するよう指導がありました。

楮ひきの実技指導の様子です。

楮は黒皮が付いたままだと繊維の間に虫が入って使用できないそうですが、黒皮を取っておけば40年でも50年でももつのだそうです。
猫がいるお宅では猫の爪が障子に引っかかっても下までザリザリと破けないので猫も諦めるとか、平成14年東山町を襲った大水害では、松川地内のあるお宅で障子の真ん中まで浸水したにもかかわらず紙が破けず、ボランティアの方にどうして破けないのか聞かれたなど、東山和紙の丈夫さにまつわるエピソードもうかがうことができて、とても興味深いお話でした。

鈴木英一さんのお宅では、障子紙のほかにも葉書、名刺、特殊な大きい色紙なども販売しています。
お問い合わせはこちら 鈴木英一さん自宅 TEL0191-47-3454まで


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