幽玄洞ブログ

岩手県一関市東山町からローカルな情報を発信していきます。

「木造来迎阿弥陀 及 菩薩像」一般公開

2017年11月06日 | 東山町

一関市東山町松川市民センターに隣接する二十五菩薩堂の「木造来迎阿弥陀 及 菩薩像」(岩手県指定有形文化財)が11月4、5日の両日、地区の文化祭に合わせ一般公開されました。
3年間二十五菩薩像収蔵庫の修繕が行われ、一関市博物館に保管していた菩薩像が10月末のお堂に安置されたのを機に、地域協働体・いわて松川やくにたつ会が企画しました。

昔から「木造来迎阿弥陀 及 菩薩像」は「二十五様」と敬称されてきました。
本尊の阿弥陀如来をはじめ、菩薩像や飛天像で二十五体がお堂の中に安置されており、平安後期の作といわれています。藤原時代には、
南無阿弥陀仏と唱え阿弥陀如来を信仰すれば、人が亡くなると如来が脇侍聖衆を従えて雲に乗って現れ、音楽を奏でながら極楽浄土に迎えてくれるとされる浄土信仰が盛んでした。その来迎を彫刻で表現しているものです。


多くは壁画などで現わしたり、如来と脇侍だけを彫刻するなど、このようにすべて彫刻で祀ってあるのは京都の即成院(そくじょういん)とこの二十五菩薩像のみだそうです。


この度の修繕で天井画には、村田林蔵画伯が仏さまのオーケストラの音が降り注ぐような空間を探求した「阿弥陀二十五菩薩来迎像」が施され、極楽浄土の空間を際立させています。




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