夕螺の一言日記

毎日心に浮かんだことなどを書いてみたいと思います。。。(2014年3月13日開設)

2018年 3月10日(土)「HAIKU」

2018年03月10日 21時58分54秒 | * 俳句 *
俳句のユネスコ無形文化財登録に向けては頭語の方法論ではないの続きです。
福田さんがご自身の俳句論というものを開示せずにいることから俳句についての討議からの有馬さん批判が尻切れトンボになっていますが、世界遺産の登録を使用としている有馬さんも、もちろん有馬さんという方がどのような俳句論をお持ちか走りませんが、世界遺産登録に向けてのご発言だけを見ればその俳句論は「五七五の定型有季」であることははっきりしますが、世界遺産に向けての世界化が急務になっていることあるいは広がっていることの強調に走り、それも政界などの有名人が俳句をたしなんでいるといったところからの国際化だというものが目立つ。そういう流れで国内においても多くの正解の人たちを集めたり俳句の歴史に関わりのある自治他を集めている。その中で「HAIKU」という国際語を強調する。
このような構図ができているように見えてしまう。
しかし世界遺産に向けての俳句論となると心もとない状態である。
「俳句の大衆性……短いという俳句の持つ簡潔さゆえに誰もが俳句を簡単に作ることが出来るのです。 当協会の俳句コンテストへの海外からの応募は49か国に及びます。
俳句の普遍性……(中略) 一方俳句が短いことによって、一般の人々が俳句を作る楽しみを知り始めました。 こうして俳句によって詩人の数が急激に増えつつあると言えます。」 
( ユネスコ登録に向けてより引用)
世界遺産に向けてだいぶその俳句論は敷居を低くして
「俳句の持つ魅力をより多くの人に知ってもらうことがまず大切なことだと思います。」 (同引用)
たしかに敷居を低くすることは「まず大切」であることに間違いはないのですが、一方ではこの敷居を低くした中身において俳句が世界遺産に登録をされてしまうわけです。敷居を低くして世界中から「HAIKU」愛好家や文化人を呼べるという世界遺産の負の部分が出てしまうでしょう。
有馬さんは世界のHAIKUでHAIKUのルールについて
「単語にするとせいぜい10~12単語で読んだ3行詩ですが、心は俳句そのもの。身近にある自然がテーマです。単語数が少ないので誰でも気楽に作りやすい」 (引用)
と、やはり敷居を低くしてHAIKUを語ります。
「単語にするとせいぜい10~12単語で読んだ3行詩で」「身近にある自然がテーマです。」 (引用)
まさに「五七五の定型有季」的な詩として俳句を語ります。
敷居を低くして誰でも簡単に作れる詩ですよ、ただ「五七五の定型有季」は守りましょうという中にHAIKUを単に自然詩とするような誤解が生まれます。この誤解が広まらないように危惧するのもまた福田さんの有馬さんへの批判でもあるでしょう。
数は少ないですが、もしかしたら外国人で日本人以上に俳句の定義を研究されている方がいるかもしれない。。。。。日本人以上に日本を知っている外人がいるように。日本人が外国の方に俳句とは何かを教えられることもないとは限らない。こんな状態を作り出すのが俳句のユネスコ無形文化財登録の俳句論不足からだったら皮肉な結果です。

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