猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

私的、『泣ける』映画。   - 洋画編 -

2008年01月17日 22時35分03秒 | 映画

先日TVを見ていたら。

某人気番組で、『泣ける映画BEST30』という特集を組んで、放送していた。

全国の、20代~60代・2000人にアンケートをとり、決定されたというランキング。

その中には、「うんうん、あれは泣けるよね」と頷けるものから、
「ええ?あれが泣けるの?」というものまでが含まれていたが、
ある意味、とても興味深かったので、私としても、
「ちと自分でその辺を整理しようかな」と、再び映画ノートをゴソゴソ取り出してみた。

以前にも紹介したことのある、この映画ノート。

その後、家の中を整理したら、また2冊ひょっこり出てきたので、
この時点で、5冊にわたり、延べ359本分の映画(ビデオ)の、
鑑賞後の感想が手元にあることになるが。

その中で私なりの『泣ける』映画を選んでみたら、
とある共通点があることに自分で気づき、
「なるほど~」と、思わず納得した次第(笑)

ま、『泣ける』という解釈が人それぞれであるように、
私にとっての『泣ける映画』とは、文字通りワンワン泣くことではなく、
「笑って考えて、じ~んわりと余韻が残り、生きていることの幸せに包まれるもの」
であるというのが結論、ということのようで.....。

と。
まあそういうことで。

興味ない方も多いかとは思われますが(笑)

私的・泣ける映画を、順位は別として、挙げてみたいと思います。

 

☆ 『マイケル』

 ジョン・トラボルタがむっさい天使に扮するこの映画。
 見たあとに幸せに包まれること間違いなし!の作品。
 犬が好きな人にも見逃せない。
 監督ノーラ・エフロン(『恋人達の予感』などでも有名)

☆ 『ウェイクアップ!ネッド』(原題だと『ウェイキングネッド!』)

 南アイルランドの小さな寒村で、当たり宝くじのネコババを企む村人たちのお話。
 可愛いおじいちゃん達が大活躍で、笑ってじんわり人生について考えて、
 ラストにはなぜか、理由もわからないままに涙が溢れてくる名作。
 生きているって素晴らしい!小さな島の中にある大きな宇宙観にやられた。
 アイルランドの美しく壮大な景色と音楽が琴線に触れまくる。

☆ 『ジャック』

 言わずと知れた名監督F・フォード・コッポラ作品。
 名優ロビン・ウィリアムズが、普通の人間の4倍の早さで歳をとる少年を演じる。
 すべてがきらめいて、さりげなく優しくて、
 ジャックのとまどいやはじらいが涙を誘う。
 ダイアン・レインも好演してます。

☆ 『スモーク』

 ハーヴェイ・カイテル、フォレスト・ウィテカー等、名優オンパレードの、
 大人のための映画。じ~んわり心にしみます。
 大人って、悪くないよね。

☆ 『テルマ&ルイーズ』

 こちらも名監督リドリー・スコットの快心の一作。
 抑圧された女たちが追い込まれながらも解放されてゆく様が爽快。
 「男たちよ、ざまあみろ!」と叫びたくなる女性のためのバディ・ムービー。
 キャストも、スーザン・サランドン、ジーナ・デイビス、ハーヴェイ・カイテル、
 マイケル・マドセンと、私の好きな俳優ばかり。
 このときはまだスターではなかった、ケチな強盗役でチラッと出てくる
 ブラッド・ピットの美しさにも注目!
 (このとき「なんて可愛い子なの!?」と私は思った)

☆ 『フィッシャーキング』

 テリー・ギリアム作品。
 出演、ロビン・ウィリアムス、ジェフ・ブリッジス、アマンダ・プラマー。
 こちらもまた生きることとは何か、愛とは、幸せとは何かを教えてくれる作品。
 ホームレス役のロビン・ウィリアムスと、落ちぶれた元人気DJ役の
 ジェフ・ブリッジス(素敵~♪)の友情に胸がいっぱいになる。

☆ 『バグダッドカフェ』

 こちらも有名な作品ではあるが、何度見ても素晴らしい。
 砂漠の中のさびれたモーテルを舞台に、奇妙な女性客が人々を変えてゆく。
  「与えられた条件は同じでも、心が変われば何かが変わる」
 美しい「コーリングユー」の調べに乗って、たくさんの美しい絵画のような、
 印象的なシーンが繋がってゆく。
 個人的にはジャック・パランスが出ているのが嬉しい。

☆ 『ドラキュラ』

 こちらは個人で好みが別れるとは思うが、石岡瑛子の衣装が美しいコッポラ作品。
 何度見ても、ドラキュラ伯爵の悲恋が哀しくて切ない。
 ゲイリー・オールドマンが「美しい」と思える不思議な作品(笑)
 アンソニー・ホプキンスも大サービス。
 ちなみにドラキュラの城でチラッと登場する『花嫁』の中の一人はモニカ・ベルッチ。

☆ 『パラダイスの逃亡者』(『パラダイスの天使たち』)

 ケチなこそ泥三兄弟が、大金を狙ってある街を訪れるが、住民の温かさに触れて
 変わってゆくハートウォーミングコメディ、というベタな作品。
 でもそのベタベタさに何度見ても感動。家族で見て欲しい。
 今みたいになる前の、ニコラス・ケイジの本当の良さを堪能出来る。
 (『不機嫌な赤いバラ』のときとかもいいよね) 
 ダナ・カーヴィもいいよ。ちなみにヒロインを演じているのは、「ツインピークス」で
  シェリーを演じていたメッチェン・アミック。

☆ 『愛が微笑む時』

 不慮の事故で突然この世を去らなければならなくなった4人の男女が、
 近くにいた赤ん坊に取り憑き、成長した彼の手を借りて、思い残したことを
 実現しようとする物語。
 とにかく泣ける、感動したい人は是非ごらんあれ!
 何度もTV放映されているがそれも納得。
 キーラ・セジウィック(ケビン・ベーコンの奥さん)の笑顔が最高。
 アルフレ・ウッダードの強さと温かさに感動。
 チャールズ・グローディンも出てます。ちなみに成長した赤ちゃんを演じるのは
 ロバート・ダウニーJr(←芸達者!色んな中毒からは立ち直ったのかな?) 

☆ 『セントオブウーマン/夢の香り』

 最近顔を見ないクリス・オドネルの若き日の作品。
 盲目で自殺願望のある退役軍人と、その道案内役をひょんなことから引き受け
 た青年が、共に旅をするうちに変わってゆく物語。
 もうね、アル・パチーノがタンゴを踊る名シーンを見るだけでも価値のある
 素敵な作品!もう何度でも見たい、ため息が出る、いろんな感動が詰まっている
 名作。
 ちなみにいじめっ子役で出ていたフィリップ・シーモア・ホフマンは、この後、
 着々とキャリアを積み『カポーティ』でオスカーを獲得。
 アル・パチーノとタンゴを踊る、激しく羨ましい女性はガブリエル・アンウォー。

☆ 『フライドグリーントマト』

 こちらも女性のための映画。アラバマ州を舞台に、人生に何を見出すか、が
 名女優達によって描かれてゆく。
 キャシー・ベイツとジェシカ・タンディが素晴らしい。
 ちょっとブラックも入っているのに、さらりと見れてしまう。
 ここにもクリス・オドネル出てます(笑)

☆ 『恋愛小説家』

 マンハッタンで暮らす、気難しい人嫌いの変人小説家が、
 ゲイの隣人の犬を行きがかり上預かることになってしまったことから変わってゆく。
 大人のための大人による作品。素敵な笑顔と涙を教えてくれます。
 ジャック・ニコルソンもヘレン・ハントも、ゲイの画家を演じたグレッグ・キニアも、
 その恋人を演じたキューバ・グッティングJrも素晴らしい。
 個人的には犬のバーデルを演じたジルちゃんにオスカーをあげたい(笑)

 

......と、まあ長くなってしまったけれど、私にとって、泣ける映画とは、
すなわち『良い映画』であるということのよう。

もちろん、先に挙げた番組のランキングの中にも、『ニューシネマパラダイス』
『ライフイズビューティフル』『レナードの朝』『フィールドオブドリームス』
『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』
などの素晴らしい映画が含まれていて、
これには私も大きく同意だが、

逆に同じランキングの中に入っている『フォレストガンプ』だとか(アメリカ万歳映画)、『タイタニック』だとかにはあまり泣けないし、だからこそ、ここで自分のリストを
挙げてみようと思ったという次第。

ま、こういうのはあくまで個人の好みなので、
だからどうこう、というわけではないのだが。

何かの参考になれば幸いでございます。