猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

人の情けが目にしみる。

2010年02月15日 21時15分46秒 | ハ~プニング!

 

梅のつぼみがほころんで。

 

 情けは人のためならず

この言葉をこれほどまでに実感したことが、今まであったろうか?

.....いや。

そう感じることは(ありがたいことに)
これまでも多くあったものの、
こんなにも即、それが目に見えたことはなかったという意味で。

 

春の色が枝垂れて、ちらほら。

 

梅を見に行き、
「さて帰ろうか」と、坂の上に停めた自転車に乗り込もうとして。

ふとすぐ脇に、停車した自転車の男性に気づいたゴンザは.....

自分がそこをどくことによって、その人の駐輪スペースが出来るだろうと、
「あっ、今ここ空けますから、どうぞ♪」と、
そう声をかけたのだった。

と、男性は、その弾む息を整えながら、
「いえいえ、今はただ、ここでひと息つこうと止まっただけですから」と、
そう、自分が今、上ってきた急坂を指し、ほほ笑んだのだった。

 

水温むにはちと早い(?)けど、かえるもたくさん卵を産んで。

 

「ああ、そうでしたか!」

ふと、それがきっかけで言葉を交わした同士は、
いくつか、自転車や梅について話をし.....

「では!」と、それぞれ目的とする方向へ、別れようとする。

.....が。

いざそうしようとすれば、
自転車を出そうとしたゴンザが、何か異変を感じた様子で、
「あれ???」と、しきりにチェーンやギアのあたりをのぞきこむ。

.....と。

「どうしました?」

私が言うより先に、件の自転車の男性が、
ゴンザの自転車に近寄り、その問題点を教えてくれる。

 

めじろはせっせと蜜を吸い。

 

「ああ、それ。停めている間に誰かにぶつけられて歪んじゃったんですね~。
 タイヤに部品が食いこんじゃっているから...
 そのままじゃ動かないな。 工具持ってます?」

言うより早く、自ら工具を取り出し、
手早く応急処置を施してくれながら、
男性は、「あとはなるべく早く自転車屋さんに見てもらって下さいね」と、
親切に、その後の対応まで教えてくれる。

「ありがとうございます」

「本当に助かりました!」

繰り返し礼を述べながら、私たちは、
「これからまた違う公園へ行って『はしご梅』をする」と言う男性に別れを告げ、
自転車に乗り込む。

もし、あそこでゴンザがふと男性に目をとめ、
駐輪スペースを譲ろうと声をかけていなければ、
自分たちはどうなっていたのだろうと。

ただ、途方に暮れたであろうと.....
そう考えながら。

 

人は人で、花よりだんご。

 

.....本当に。

もしあのとき、あの男性と黙ってすれ違っただけだったなら、
私たちは、今こうして感じている温かさや幸せに、めぐり合うことはなかった。

 情けは人のためならず

 袖すりあうも多少の縁

.....昔の人は、うまいこと言った。

けれど、きっとそれがやっぱり、世の中の真実なのだろう。

同じ空を見上げ、どの人も和やかに梅を愛でさざめく、
そんな世の中がある限り.....

 情けは人のためならず

これからもそれを、忘れちゃいけないと。

 

だんごは上から、大福・幸福・招福だと。
三福だんごというらしい。
美味しかった♪