猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

高橋くんはすごい。

2010年02月17日 21時46分27秒 | 携帯から
男子フィギュアを見ていて思う。

まさか、日本人選手が、ステップは言わずもがな、表現力やその圧倒的な雰囲気で、身体的に有利な欧米人選手をも『食う』日が来るとは…
20年前には、
いや、10年前にも、思いもしなかった。

まさに隔世の感アリですなぁ!

頑張れ高橋くん。

そして、織田くん、小塚くん!

衣装もそれぞれ個性が出ていてよかったわ~。

どういうキャラでいくのか、悩んでいたに違いない小塚くんも、今日みたいな『やさ男風』で押していけばいいんじゃないか?

けっこう似合ってたと思うよ、私は。

人の情けが目にしみる。

2010年02月15日 21時15分46秒 | ハ~プニング!

 

梅のつぼみがほころんで。

 

 情けは人のためならず

この言葉をこれほどまでに実感したことが、今まであったろうか?

.....いや。

そう感じることは(ありがたいことに)
これまでも多くあったものの、
こんなにも即、それが目に見えたことはなかったという意味で。

 

春の色が枝垂れて、ちらほら。

 

梅を見に行き、
「さて帰ろうか」と、坂の上に停めた自転車に乗り込もうとして。

ふとすぐ脇に、停車した自転車の男性に気づいたゴンザは.....

自分がそこをどくことによって、その人の駐輪スペースが出来るだろうと、
「あっ、今ここ空けますから、どうぞ♪」と、
そう声をかけたのだった。

と、男性は、その弾む息を整えながら、
「いえいえ、今はただ、ここでひと息つこうと止まっただけですから」と、
そう、自分が今、上ってきた急坂を指し、ほほ笑んだのだった。

 

水温むにはちと早い(?)けど、かえるもたくさん卵を産んで。

 

「ああ、そうでしたか!」

ふと、それがきっかけで言葉を交わした同士は、
いくつか、自転車や梅について話をし.....

「では!」と、それぞれ目的とする方向へ、別れようとする。

.....が。

いざそうしようとすれば、
自転車を出そうとしたゴンザが、何か異変を感じた様子で、
「あれ???」と、しきりにチェーンやギアのあたりをのぞきこむ。

.....と。

「どうしました?」

私が言うより先に、件の自転車の男性が、
ゴンザの自転車に近寄り、その問題点を教えてくれる。

 

めじろはせっせと蜜を吸い。

 

「ああ、それ。停めている間に誰かにぶつけられて歪んじゃったんですね~。
 タイヤに部品が食いこんじゃっているから...
 そのままじゃ動かないな。 工具持ってます?」

言うより早く、自ら工具を取り出し、
手早く応急処置を施してくれながら、
男性は、「あとはなるべく早く自転車屋さんに見てもらって下さいね」と、
親切に、その後の対応まで教えてくれる。

「ありがとうございます」

「本当に助かりました!」

繰り返し礼を述べながら、私たちは、
「これからまた違う公園へ行って『はしご梅』をする」と言う男性に別れを告げ、
自転車に乗り込む。

もし、あそこでゴンザがふと男性に目をとめ、
駐輪スペースを譲ろうと声をかけていなければ、
自分たちはどうなっていたのだろうと。

ただ、途方に暮れたであろうと.....
そう考えながら。

 

人は人で、花よりだんご。

 

.....本当に。

もしあのとき、あの男性と黙ってすれ違っただけだったなら、
私たちは、今こうして感じている温かさや幸せに、めぐり合うことはなかった。

 情けは人のためならず

 袖すりあうも多少の縁

.....昔の人は、うまいこと言った。

けれど、きっとそれがやっぱり、世の中の真実なのだろう。

同じ空を見上げ、どの人も和やかに梅を愛でさざめく、
そんな世の中がある限り.....

 情けは人のためならず

これからもそれを、忘れちゃいけないと。

 

だんごは上から、大福・幸福・招福だと。
三福だんごというらしい。
美味しかった♪

 


疑惑

2010年02月11日 21時59分58秒 | ハ~プニング!

 

「まさか.....」

 

酷い指先のひび割れに悩んでいると書いたのは、
いつのことだったか。

その後、症状は一進一退を繰り返し、
一時はだいぶ回復したものの、再発し。

治療薬や、手袋の効果も怪しいままに、ここまできたのだった。

.....が。

なぜか、今日あたりになって、
皮が厚くなってはひび割れたり、むけたりしていたところの症状が、
劇的によくなっている。

 

寒いですねぇ!そういえば今夜は大雪のおそれもあるとか。
ああ、雪といえば、一昨日久しぶりに畑へ行ったら。
先日の雪で、アーティチョークがこんなに縮こまっちゃってました。

 

「.....なんでだろう?」

私はそれを喜びながらも、
理由もわからぬまま起こった変化に、
首をかしげる。

「...........はっ!?????」

そして、気づいたのだ。

半月ほど前、手荒れを繰り返す過程で、
一度は、その患部にあたる部分が、
「奇妙に、きれ~いに、パソコンのマウスにふれる部分と一致しないか?」と、
疑惑を抱いていたことを。

またはさらに。

一昨日より、
昨年新調したPCの純正マウスが突如壊れてしまったがゆえに、
仕方なく、それを放り出し、
以前使用していたマウスを、再び使いはじめていたことを。

 

しかしそんな寒さの中にも。
ローズマリーはたくましく、たくさんの蕾をつけています。
一匹、寝ぼけて出てきたのか(!?)ミツバチの姿も...
ゴ&e「ほら、凍える前に早く帰りな!」

 

「まさか.....
 マウスから成分がしみ出てくるわけでもあるまいに、素材の違いで?」

一度はマウスに疑惑をかけておきながら、
一方で「まさか」と思うのもおかしな話だが、
本当にそんなことがあるのかどうか。

私は試しに【手荒れ マウス】と入力し、検索をかけてみる。

.....と、出てくる出てくる、
これまで私が悩んだものとまったく同じ症状に苦しむ人の、
実体験や相談例。

または皮膚科に行っても、
「マウスでかぶれるなんて、そんな話は聞いたことがない」と言われた人の、
悩みや戸惑い。

「ああ、私と同じ人たちがいる!」

ゴンザにそれを報告しながら、私は壊れた【疑惑のマウス】を取り出し、
どんな素材を使っているのか、はたまたどこが問題なのか、
しげしげと眺め倒す。

これが本当にこのマウスのせいなら、
メーカーに「こんな例も」と進言すべきかもしれないし、
皮膚科の医者にもやはりそういうことがあると知って欲しい。

.....と、ゴンザが憤慨しながらこう言った。

「そうなんだよ!皮膚科の医者っていっつも対処療法ばっかりで、
 何かにつけて『そんな例は聞いたことがない』とか断言するんだ。
 俺がトマトでかぶれたときもそうだったよ」

 

【クリスピークリームドーナツ】を、初めて食べました。
恐ろしい甘さと油っこさに衝撃!!(笑)

 

そういえば、「花粉症で猛烈に口の中が痒い。喉が、耳が、鼻が」と、
医者に行った人たちの体験談でも、
「そんな話は聞いたことがない」と医者に言われたというのが、
かつては多く、ネットで聞かれた話だった。

私はまだ、どこにも誰にも、この疑いを話していないけれど。
(このblogを除いては)

やはり医者やらメーカーさんも、
それを訴える人が一人でもいるならば、
「まずは調べてみよう、改善しよう」と、積極的な姿勢を見せて欲しい気もする。

.....はて。

やはりこれはメーカーに言うべきか否か?

なんか、クレーマーと思われても嫌だしなぁ(笑)

 


回帰の時代?

2010年02月10日 17時48分48秒 | つぶやき

 

失ったものを嘆くより、残っているものに目をむけ、大切にすれば.....
再びそれは、戻ってくるかも知れない。
たとえば違う、形であっても。

 

昨日に続き、
さらに100ページほども【逝きし世の面影】を読み進めるにつれて。

私にはなんだか、考えれば考えるほど、

日本は大きく変わったかもしれないが、
でも、やはり本質のところは、あまり変わってないのかもしれないと、
そう思えてきている。

 

昔の人は、外国人が呆れるほど、悠長だったらしいですよ。
「日本人は交渉が始まろうとしているときも、煙草を吸ったり、
あたりを眺めたり、気晴らしにでも出かけているつもりらしい」と(笑)
そんなときにも「茶を飲んだり、菓子を食ったりする暢気さ」で、
「その上真面目くさった顔で想像もつかぬ冗談を言う」のは、現在、
一番大事な話は、酒席で交わされたりするのと一緒な気がするけど(笑)

 

幕末、外国人が驚き、憤慨し、悲嘆に暮れながら見たように、
エロ本(春本)やいわゆる「大人のおもちゃ」屋が、
そう悪びれもせず、子供の目の触れるところにあるのは、
今もあまり変わらぬところであるし、
かといって、夜でも女性は一人歩きが出来たりする。

口論や喧嘩は嫌われ、騒がしく自己主張が強い人間は敬遠される。

つまらぬことでもしつこいほど挨拶と礼が交わされ、
(まあそれは、当時と違って今は人ごとに30分はかけないものの・笑)
落し物は、これまた当時の比ではないものの、
かなりの確率で落とし主の手元に戻る。

 

職人の数は少なくなっても、今だって町工場では、
世界で勝負できるすごいものをおっさんが作ったりしてるもんねぇ。
「日本の職人は本能的に美意識を強く持っているので、
金銭的に儲かろうが関係なく、彼らの手から作り出されるものは美しいのです」
~アリス・ベーコン~
そういえば、宇宙エレベーターの講演で聞いた話にも、
「日本の技術者は、儲かる儲からないは二の次で、自分のやりたいことをやる」
と言っている先生がいたのを思い出す。
「ボクはそんな日本人が大好きなんですけどね♪」と。

 

夜店の多さやその楽しさ、人々の娯楽好き。

特化した商品の、驚くほどの豊富な品ぞろえ、
小さなおもちゃにさえも、本物に劣らない性能を持たせるこだわり。

イベント好きで野次馬で、下町じゃおかみさんが旦那より強い(笑)

親は小さな子供に甘く、どこへでも連れてゆき.....

江戸=東京は、今も変わることなく、
毎日新しいものが生まれ、見られる街だ。

 

なんだかんだいって、各所に美しい生垣が見られるのも変わらないみたい。
田園風景と、茅葺屋根の美しさは失われてしまったけど。

 

下ネタ好きで酒好きで、植物や風呂、歌うことが大好き。

 (実際には、かなり恵まれているのに)
 『商人はあれやこれや税のことで不満を言い、
  農民は年貢の取り立てで文句を言う。
  また誰もかれも役人を軽蔑していて - 中略
  この国の貧しさは政府にあると、口をそろえて非難している』 ~ニコライ~

.....まるで今の我々を見ているようだ(笑)

美点の多くが失われ、町中に溢れ、駆け回っていた、
子供たちの姿は見られなくなっても。

なんだかんだいって、今の日本人も楽しくやってるし、
丁寧な物腰や品性は大事と考えられている。
(実行出来ているかどうかは別として)

裸で平気で外を歩く習慣はなくなっても、
(徳川期の彼らに裸は恥ずかしいものという感覚はなかった)
混浴はいまだ存在し.....

一家で揃って風呂に入ることはなくとも、
父親や母親が子供と共に小さな浴槽へ浸かるのはよくあることで。

 

そしてこの本を読むにつれ、今の日本が一番失ったのは。
かつて外国人たちが見た、【子供の楽園】なのではないかと。
「遊び友達にまじって朝から晩まで通りで転げまわっている」
子供のすがたは、もう今は見られないから。

 

得たもの失ったもの、それぞれ、多いのだろうとはいえ、
やはり民族の持つ本質は、変わらない部分があるのだろうか。

.....悪い部分、良い部分を当然含めて。

そういえば、昨今の若い人は、車もブランド物も欲しがらず、
身の丈に合った幸せで十分だと考え、
自分の趣味を大切にし、温和であるというが、
もしかすれば、物と情報が溢れた今になって人々は、
なんでも欲しがり、物質こそが幸せであるという考えが間違いだと気づき、
「欧米は、欧米は」と言っていた時代を乗り越えて、
回帰の時期にたどり着いたのだろうか。

.....あ、そういやもうひとつ。

江戸時代には数十メートル置きに茶屋があるので、
旅人は安心して旅が出来たらしいけれど。

今も、コンビニが数十メートル置きにあるニッポン。

やっぱりあんまり150年前と変わらない?(笑)