猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

危険なエリアに住んでます。

2013年03月18日 19時13分03秒 | 美味しいもの

 

John Johnで昼ビールを飲み、
ホットドッグを食べ。
 


この時間にして、すでに酔っぱらっております。

良い休日を満喫ちう。
 
 
 
北海道の山海の幸をぽあろで楽しむ。
 
 
どの時間でも、美味しいものが食べられて、
美味い酒が飲める。
 
危険なエリアに住んでます。
 
 
 
嗚呼、日本に生まれた幸せよ…


 
 
 

遠い国から来た男2

2013年03月12日 01時29分38秒 | ゴンザも隣人!?

 

今日の主役は写真右側に立つ男。
ゴンザの、小学校時代からの親友S氏。
小さいことは気しない、気のいい男で、今や三児の父。
そして左は…若き日の『バーボンソーダ』ね(笑)


まったくこの国は、どうかしていやがる。

「どこが自由の国だって?」

小さく、異国の言葉で呟いてから、男は振り向く。

ついさっきまで、目の前を滔滔と流れていた川は、
今や逃げ道を塞ぐ堀となり、
替わりに横たわっているのは現実だけだ。

『俺はただ、釣りを楽しんでいただけだったのに…』

「ファッキンジャップ!
ここは俺たちが楽しむための土地だ。
今すぐ出ていけ!」

近づいて来た男たちは、
きっと付近の住民だろう。

「やれやれ。釣りぐらい…」

いや。
この、いけすかない連中に、
話は通じないだろう。

雄大な自然の中でさえ、
狭量になれるのは、
『開拓者』たちの縄張り意識か。

『撃たれなかっただけ、マシかもしれないな』

マディソン川に別れを告げて、
男は歩き出す。

『バーボンソーダは元気にしてるかな?』

そういえばこの国に初めて来た時。

ヤツと失敗を繰り返しては、
笑い合ったものだった。

NYの街中で馬の糞を踏んだこと。
思わず飛びのいたら、その足でまた馬糞を…

あの、ヤツと一緒に飲んだBARでは、

「瓶ビールをくれ」が通じず、
不思議に思ったもんだ。

「ビンビアープリーズ!ビンビアープリーズ!」

「…?」

ビンが英語じゃないってことに気づいたのは、

そう、アイツ。

バーボンソーダにそう指摘されてからで、
だけどそれまでに、俺は、散々
「ビンビアー!」を連発した後だったっけな。

いや、だいたい、アイツの名前はバーボンソーダのはずだってのに、
なんであの時、ヤツはバドワイザーばかり飲んでいたんだ…?

「まったくもって、自由の国だぜ!」

いつか、同じように釣りをしたニュージーランド、
クラナキ川では、ライフルを向けられさえしたが、
馬に跨がったその男は、
俺がただの釣り人とわかると、
「ゆっくり楽しんでゆけ」
と立ち去ったもんだ。

「まったく、どうかしていやがる」

異国の言葉で呟きながら、
男は、マディソン川に別れを告げる。


あれから十数年。

可愛い妻と子供に囲まれ、
男は呟く。

「まったく、自由の国だぜここは。
何より、『ビン』が通じるもんな」

美味いビールは、いつもホームにあるものだ。

家族のために新築した家で、
男はゆっくりそれを飲み干した。



*文中の出来事は、

すべてS氏の実体験に基づいたものですが、
S氏の『呟き』についての部分は、私の想像です(笑)



遠い国から来た男。

2013年03月10日 11時00分00秒 | ゴンザも隣人!?
 
 
久々、この方が主役です。
 
 
 
その男の名は『バーボンソーダ』。

真冬のNY。

アムステルダムAveと、
81stがクロスする交差点から、
その名は由来する。

一角にあるBARの、
片隅の席で、彼が何度も頼んだ飲み物。

それが…
バーボンソーダだったのだ。

「バーボンソーダをくれ」

注文をとりにきた店員が、
どこか、胡散臭げに彼の目を覗きこもうとしたのは。

…どんな理由からかはわからない。

ただ、そこで出てきたバーボンソーダは、奇妙に薄く、
瓶に詰められていたのも風変わりだったと、
彼は、遠い目をして語る。

「あれは…そう。俺がよく眺めた、
あの子の身体によくフィットした、
赤と白のドレスのデザインに似ていたな」

と。

「俺はただ、
バーボンソーダが飲みたかっただけなんだがな。
…普通の、ただ、ごく普通の」

~~~~~~~~

「バーボンソーダをくれ」

6度目の注文をして、
彼はそれを諦める。

なぜ、望んだものが出てこず、
バドワイザーばかりが出されたのか…。

「その理由は、後で知ったさ」

英語では、それはバーボンソーダではなく、
『バーボン&ソーダ』と、注文すべきだったと。

あのふざけた店員が俺の目を怪訝そうに覗き込んだのは…

その発音が、聞き取れなかっただけだったのだと。

「俺は途中で諦めたね」

皮肉な笑いを鼻から漏らし、彼は言う。

…あの冬。

あの真冬のNY。

アムステルダムAveと81stが交わる角のBARで、
6本目のバドワイザーを飲み干したのち、
俺は雑踏の中にその身を隠した。

「…ポンポン冷えちゃう!」

 
その男の名は『バーボンソーダ』

そう。

バーボンソーダを注文して、
けれどそれを聞き取って貰えず…

6度、バドワイザーを飲んだ男。





美味いものに国境はなし。

2013年03月09日 07時49分07秒 | 美味しいもの

 

先日の、ワイルドライスの話の続きに、なぜか草津行きの際の駅弁(笑)

 

そもそも。

なぜ、『ワイルドライス』の話になったのかといえば。

会話の中で、

「『アメリカ料理』といえば何?」

というある時の疑問について、
話が繋がっていったからだった。

 

唄にもあるように、本当に草津は良いところでした。

ある方が参加しているという、
『色んな国籍の人々が、
東京にいながら、各国料理を食べてまわって、世界一周をする』
という、楽しそうな企画の、

「実は『アメリカ料理』選びに、意外にてこずった」

という話で。

イタリアならパスタだろう。
(イタリアンレストラン?)

日本なら寿司。
(寿司屋?天ぷらはポルトガル由来か?)

インドならカレーだし、
(最近はパキスタンやネパールの人がインド料理店を営むケースもあるみたいだが)

…じゃあアメリカは?

 

お気軽、お手軽に食べられる御当地グルメといえば。

「ハンバーガー!」

「いやいや、ハンバーグ自体はドイツから来たんじゃね?」

「ホットドッグ!」

「だから、ソーセージもドイツの…」

「ケチャップ!」

「…って料理じゃねえし」

「じゃあ、オートミール?」

で。

『ミネソタの人』が最終的に、

「バーベキューだ!」

と結論を出し、
一同なんとなく納得をしたわけだが…

件の『ワイルドライス』は、そんな中で最後に、

「まあ、一口にアメリカっつったって、広いですもんねぇ」

と、そんな流れで登場したのであった。

どこの国にも御当地グルメみたいなものが、
やはりあるのだろうと。

 

お宿のBARにはオリジナルカクテル。

「日本だって、北海道と沖縄じゃ、
大分食べるものは違いますもんね」

…と。

「で、あなたの好きな、日本の食べものは?」

軽い気持ちで尋ねれば、
これまた意外な答えが返ってきた。

「島鮨。すっごくオイシイよ!」

「島鮨…???」

 

とても素敵なこのお宿では、朝、お風呂から上がると…♪

 

ごくごく平凡な、日本人的な質問に、
まさか日本人も知らない(私だけ?)食べ物の名前が登場するとは思っていなかったが…


なんでも、『ミネソタの人』は、来日当初、
離島で暮らしていたそうで、
そこで食べていた島鮨が今でも大好物なのだそうだ。

なるほど、一口に日本=日本人といっても、
まだまだ知らない食べ物があるんだもの。

○○料理=○○とは、
簡単には決められないわな。