2024年12月20日(金曜日) 晴れ
小型DCモーターをアナログ可変電圧で回す実験は突然猛烈な勢いで回転して
モーターが壊れてしまいそうなほどでしたが原因は電圧を調節する可変抵抗器が
「ガリオーム化」しているからだと判断しました。
どうせガリオームで使用できないのなら分解して中身を確認してみることに
しました。
裏蓋(ケース)を固定している爪を曲げて中身を出してみました。
VRの抵抗体と端子はハトメのカシメ止でした。
これは端子を動かすとカシメが緩んで接触不良になることが多いです。
回転軸とともに回転するバネ状の接点が見えましたが細かいところは見えません。
回転軸で回されるプラスチック部品を外そうとしましたが、回転軸にがっちりと
固定されていて簡単には外せませんでした。(Eリングで止めてあれば簡単に外せる
のに、回転軸をつぶして固定していました。)
軸を切断すれば軸受け(筒)から抜けるかもしれません。
糸ノコで切断してみました。 回転軸を向くことができました。
部品がばらばらになりました。
抵抗体の表面にはブラシ(バネ接点)が擦った傷がついています。
抵抗体に焼き付けたカーボン?も剥げています。
この可変抵抗器(VR)の定格は Bタイプ(直線変化) 2KΩ 1/8W です。
1/8W = 0.125W までは耐えられると思います。
2KΩで0.125Wということは流れる電流は おおよそ8mAだな・・・
8mAを流すには16Vの電圧をかけることだからかなり高い電圧だな?
(検算 P=(IxI)R = (0.008x0.008)x2000=0.128(W)
出力に電流を流すと抵抗体の表面とスライダー(回転接点)の接触点にスパークが
飛んで被膜を傷めるでしょうからこれもダメですね。
(高抵抗の負荷しか接続しない)
このVRにどのくらいの電圧をかけてどのくらいの電流を流したかはわかりませんが
相当過酷な(無茶苦茶な)使い方をしたのでしょう。
それに端子のハトメカシメにも力を加えて「ガタガタ接触」にしたのでしょう。
予備のVRは慎重に扱います。
(続く)
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