2021/10/23(土曜日) 晴れ
今から50年ばかり前はオイらも青年だった。(当たり前かぁ・・・)
当時マイコン(マイクロコンピュータ)工作が流行して(はやって)、
オイらもそれにかぶれてしまった一人だった。
秋葉原をうろつき回って部品を調達しては工作して遊んでいた。
当時(1975年頃)工作したマイコン。
CPUはモトローラ社製のMC6800というデータバスが8ビット、
アドレスバスは16ビットのものだった。
RAMは256バイト(たったの・・・)。
ROMは無し。 ROMライターを作るつもりだったが完成しなかった。
プログラムの入力(書き込み)は全て手操作だった。
アドレススイッチを設定して、データースイッチをセットしてRAMに
書き込む。 そしてアドレススイッチを1番地進めて、データスイッチを
セットして書き込む・・・ この操作を何度も繰り返してプログラムを
入力するのだが、何とも気の長い話だ。
さすがにこれでは大変だったので、HEXコード入力のキーボードを作って
データを1文字書き込みするとアドレスが自動的に1つアップして次の
データを書き込める装置を工作した。
(下の画像は長らく物置の隅っこに保管していたものを引っ張り出して、作業台で動作させて
いる様子の写真です。 日時は2013年5月8日のことです。)
「このマイコンで何をしたの?」ですってぇ・・・
何もできません。 ただプログラム(みたいなもの)とデータ(数値)を書き込んで
RUNさせて、「おーっ、数値が加算されたよ!」とか遊んだだけ。
そうこうしているうちにTK-85というマイコン・ボードを入手した。
これはメーカー(NEC)製のマイコンでROMにモニタープログラムが書き込ま
れていてプログラムの入力、デバッグなどが容易にできるようになっていた。
また書き込んだプログラムをテープレコーダーに録音保存することができ、それを
再度読み込んでRUNすることができるようになっていた。
(下の画像は物置にしまってあったTK-85を引っ張り出して作業台で動作させている
様子の写真です。 日時は2013年5月のことです。)
このマイコンではいろいろ遊んだ。
秋葉原のジャンク屋(信越電機商会)で見つけた、数字と+、-などの記号が
印字できるプリンターを取り付けて動作させたりした。
そのプリンターの動作の様子です。
マイコンからの指示に従って一生懸命印字している様子が面白い!
この実験をしたのはついこの間のように思っていたが、あれからもう8年が経ってしまった。
月日が経つのは本当に早い!!!
今日またプリンターを取り出して動作させてみた。 ところが・・・・・・
最初の内は動作していたが途中で変な音が出始めて停止してしまった。
どうしたんだろう???
いろいろ調べてみた。
活字ドラムに文字が一列に並んでいるから「ライン・プリンター」かな?
歯車の歯が欠けている!
この歯車は文字を刻んだドラムの一列毎の回転位置変化を検出するための同期信号を
発生させる部分を駆動するものでいわばメカの心臓部にあたるものだ。
ここが壊れてしまっては、残念だが廃棄するしかない。
制御部のIC(TTL)を取り外した。(ICはもう使わないと思うけど一応保管した)
ユニバーサル基板を見てみたら"SHINETSU DENKISHOKAI”の
文字が見えた。 懐かしい名前だなぁ・・・
いろいろ遊ばせてもらったプリンター。 50年もの長い間のお付き合いをありがとう。
もう昔のマイコンに接続して遊ぶ装置もなくなってしまった。
そろそろまた最新のマイコン工作に戻ろうかなぁ・・・
"バーサライタ・虹”もほったらかしているしね・・・