碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

「顔面相似形2010」に応募した

2009年10月31日 | 本・新聞・雑誌・活字

『週刊文春』をめくっていたら、大好きな企画「顔面相似形」の募集を行っているのを発見。

意を決して(笑)応募することにした・・・


週刊文春編集部 御中

毎回、「顔面相似形」を楽しく拝見しております。

今年ぜひ! 
と思う相似を発見したので
報告させていただきます。

● 勝間和代さん⇔ET(あのスピルバーグ映画の)

目を大きくあけて
ちょっと人を見上げた時の顔など
よ~く似ております。

その”地球人ばなれ”した
出版物の嵐は、
ほんと、宇宙人かもしれません(笑)。


・・・結果は年末合併号で。

『THE 1億分の8』に驚いた

2009年10月31日 | テレビ・ラジオ・メディア

TBS系『THE 1億分の8』(毎日放送製作)について、コラムを書く。

日本にいる「共通の珍しい体験をもつ8人(8組)」をスタジオに招くというバラエティ番組だ。

今週から始まったのだが、初回は「14歳から17歳で妊娠した女性」だった。

内容も、かなりびっくり。

いまどき、テレビがどんな状態に置かれているのか、制作側が知らないはずはないが、こういう企画が通って、実際に番組を作ってしまうのが信じられない。

まあ、とにかく、週明けの新聞に載りますので、よかったらご覧ください。

映画『沈まぬ太陽』を観た

2009年10月30日 | 映画・ビデオ・映像

楽しみにしていた映画『沈まぬ太陽』。

久しぶりの「休憩」付き作品だ。

長く感じるかな、と心配していたが、そんなことはなかった。

見ごたえは、十分ありました。

しかも、JALの再建問題がこれだけクローズアップされているタイミングでの公開だ(笑)。

御巣鷹山の悲劇。
組合運動。
海外支店たらい回しの刑。
政治家の利権。
役人の暗躍。
4つの労組。
無責任な経営者。

これじゃあ、空の安全も危うくなるかも、と思わせて秀逸だった。

ドラマでやっている『不毛地帯』のモデルは有名な瀬島隆三だが、この映画にも品川徹が演じる龍崎一清として登場する。

龍崎は、時の首相の命を受け、JALならぬ国民航空NALの会長人事に絡んでくるのだ。

さて、どちらが瀬島隆三の実像に近いのか。

『沈まぬ太陽』の主人公・恩地元にも実在のモデルがいるわけだが、本人との違いのアレコレが伝わってくる。

しかし、あくまでも小説であり、映画であって、現実の出来事や人物と100%同じはずはない。

いや、むしろ事実そのままでないからこそ、事実の影に隠れた真実を描きだしているかもしれないのだ。

今年もやります! 公開シンポジウム

2009年10月29日 | テレビ・ラジオ・メディア
昨年から始めた、ギャラクシー賞報道活動部門のシンポジウム。

今年もやります。

私は前回同様、コーディネーター&司会を担当しています。

ぜひ、ご参加ください。


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公開シンポジウム
「テレビ報道活動・ギャラクシー受賞作を見て、制作者と語る会」

■日時:2009年11月7日(土)13:00~17:00(開場12:30)
■場所:日本大学藝術学部江古田キャンパス東棟E301教室
■主催:放送批評懇談会ギャラクシー賞報道活動委員会
■後援:日本大学藝術学部放送学科
■入場無料 定員250名 
※事前の申し込みは必要ありません。どなたでも入場できます。

2009年ギャラクシー賞「報道活動部門」受賞作を上映・鑑賞し、制作に携わった放送局関係者、選奨委員、会場参加者が語り合うシンポジウムです。

ギャラクシー賞に輝く報道活動は日本を代表する優れた放送番組ですが、放送エリア外ではなかなか見る機会がありません。

その上映は、報道をじっくり振り返る得がたい機会でしょう。

また、報道担当者、制作者、批評者、研究者、学生、視聴者などが一堂に会して、テレビ・ラジオ報道について議論することは、報道の現状や課題を明らかにし、日本の放送にとって大きな意義があります。

制作者、メディア関係者、研究者、メディアや表現を学ぶ学生、放送に興味をお持ちのみなさんなど多くの方々のご参加をお待ちしています。

<プログラム>
12:30 開場/受付開始
13:00~13:05 開会あいさつ坂本衛

13:05~14:15…………………………………………
●関西テレビ 食物アレルギーキャンペーン上映
●毎日放送 VOICE 農水利権追及シリーズ上映

●ディスカッション第1部《終了後10分休憩》
佐藤一弘(関西テレビ)、東野欣(毎日放送)、
小田桐誠(放懇)、田原茂行(同)

14:25~15:35…………………………………………
●NHK 名ばかり管理職キャンペーン上映
●朝日放送 消費者不在~幻の魚クエ偽装上映

●ディスカッション第2部《終了後10分休憩》
岩田敏志(NHK)、半田俊介(朝日放送)、
麻生千晶(放懇)、鈴木典之(同)

15:45~16:55…………………………………………
●札幌テレビ そこにある地球温暖化上映
●日本海テレビ 校庭芝生化キャンペーン上映

●ディスカッション第3部
山谷博(札幌テレビ)、福浜隆宏(日本海テレビ)、
坂本衛(放懇)、露木茂(同)

16:55~17:00 閉会あいさつ上滝徹也
※放懇選奨委員の今村庸一、上滝徹也、小林英美、
山田健太は会場参加。同じく碓井広義は総合司会。


<アクセス>
■もより駅:西武池袋線「江古田」
池袋から各停で三つめ、10分
■駅北口から徒歩3分



八王子の「アシモ」

2009年10月28日 | テレビ・ラジオ・メディア

鉄人28号からのロボットつながり(?)ということで・・・

研究室にいる「アシモ」も、ガオーッ!

神戸の「鉄人28号」

2009年10月28日 | テレビ・ラジオ・メディア

今、一番見たいもの。

それは、神戸市長田区に登場した「鉄人28号」だ。

もちろん原寸大。

まっすぐ立てば18メートルだけど、ポーズをとっているから15メートルだという。それでも、でかいぞ。

ガンダムもそうだったけど、男どもは、なぜか原寸大ってのに魅かれるのだ。

我が家にも、原寸大の「ケロロ軍曹」がいる(笑)。

鉄人は、11月になれば、周辺にある工事用フェンスなども取り除かれ、全身が拝める予定。

いやあ、見たいなあ。

好スタートの連ドラ「交渉人」

2009年10月27日 | 「日刊ゲンダイ」連載中の番組時評

『日刊ゲンダイ』の連載コラム「テレビとはナンだ!」。

今週分で、ドラマ「交渉人」について書いています。


コラム見出し:
好スタートの連ドラ「交渉人」の初回を見逃した人は?

本文:
米倉涼子主演「交渉人」(テレビ朝日)のシーズン2が始まった。

サマー・クロースと名乗る者から一般市民に拳銃(元々は密輸組織から奪ったものだ)が届けられ、それが様々な事件を引き起こす。

初回の最後で犯人を思わせる人物が登場したが、米倉たち捜査陣はまだ彼のことを知らない。

物語の展開はスピーディーで、色彩処理された映像やサスペンス性を高める画面構成も効果的だ。

前シリーズに出てきた面々がそれぞれ元気でいることを見せながら、新たな事件と謎を提示して出足好調である。

さて、この第1回を見逃した人はどうするか。

大丈夫。今回からは「テレ朝動画」がある。

当日の放送終了後すぐに配信が始まり、番組本編を丸ごと見ることが可能だ。

ただし有料。1話視聴するのに300円。全話をまとめて購入できるパック商品もあり、こちらは1500円也。

確かに、便利なシステムだが、それだけではない。

視聴率は本来の放送時間にその番組をどれだけの人が見ているかを測定するものだ。その数字がテレビビジネスを支えてきた。

「テレ朝動画」に限らず、テレビ局による動画配信は、いわば半世紀以上も、続いてきたビジネスモデルとどうバランスを取るか。

有料と無料。動画配信視聴とリアルタイム視聴。視聴者の反応にも注目したい。
(日刊ゲンダイ 2009年10月27日付)

「仲間由紀恵」記者は苦戦模様!?

2009年10月26日 | メディアでのコメント・論評

新潮社のWEBサイト。

「週刊新潮」最新号のページに、1本だけ記事が読める「立ち読み」コーナーがある。
http://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/newest/

今週、掲載されているのが、コメントした『アンタッチャブル~事件記者・鳴海遼子』の記事だった。


タイトル:
初回視聴率12%で「仲間由紀恵」記者は苦戦模様

記事本文:
珍妙な動きに怪しい表情、独特の声で信者に教えを説く教祖役の篠井(ささい)英介、その宗教本部に入り込んだ仲間由紀恵が交互に映る――。

ま~たテレ朝は、『トリック』の再放送をやっているのかと思ったら、10月16日にスタートした『アンタッチャブル~事件記者・鳴海遼子』だった。

「仲間は三流週刊誌の記者という設定。初回は著名ジャーナリスト(浅野ゆう子)がテレビで語る警告が次々に実現する謎を暴こうとするわけですが、背後には宗教団体が……というストーリー。コメディとシリアスを合わせた演出は『トリック』の香りが濃厚でした」とは東京工科大(メディア論)の碓井広義教授だ。

初回視聴率は11.6%。仲間記者、苦闘中である。「『トリック』新シリーズの方がよかったかも」(同)

女優・仲間の人気を決定づけた『トリック』はもともとは2000年に始まった深夜ドラマ。

自称・天才マジシャンの仲間と、物理学者の阿部寛が超常現象の謎を解いていくストーリー。

“お前のやることはまるっとお見通しだ!”などと発する仲間のボケキャラがはまって、シリーズを重ねる毎に視聴率は上昇(05年の新作スペシャルでは24.7%)、映画も2本作られた。

「新ドラマの仲間記者は、テレビ局の控え室だろうと、スタジオだろうと、所構わず浅野のそばに訪れます。いくら週刊誌記者でもそれは無理ですよね」(同)

確かに、宗教団体本部など近付こうものなら、公道にもかかわらず警備員から声が掛けられるのが現実だ。

「頻繁に犯人の元を訪れるのは『刑事コロンボ』を思わせるし、一話完結で豪華ゲストというのは『古畑任三郎』、宗教施設は『20世紀少年』みたいで寄せ集め感も強い。このままではシリーズ化は難しい」(同)

視聴者が舞台裏を、まるっとお見通しだ!
(週刊新潮 2009年10月29日号)

NHK「加藤和彦さんをしのんで~あの素晴しい歌をもう一度」

2009年10月26日 | テレビ・ラジオ・メディア
25日深夜0時30分から、NHKで「加藤和彦さんをしのんで~あの素晴しい歌をもう一度」を見た。

「帰って来たヨッパライ」、「イムジン河」、「あの素晴しい愛をもう一度」など多くの曲を聴くことができた。

この番組を見ていて、「ああ、そうだったっけ」と、あらためて思ったことがいくつかある。

本当にささいなことなんだけど・・・

一つは、加藤和彦作曲「悲しくてやりきれない」の詞は、サトウハチローによるものだったこと。

二つ目は、竹内まりやさんが歌った「不思議なピーチパイ」は、作詞:安井かずみ、作曲:加藤和彦だったこと。


それから、これは「もしかしたら、そうだったのかも」と感じたことがあった。

加藤さんが亡くなったのが10月17日。

そして、「ザ・フォーク・クルセダーズ」の解散は、1968年10月17日だ。

いや、ただそれだけなんだけど、加藤さんが、この日を選んだとしたら、何かの意味があるとしたら・・・そんなことを、ふと思ったのだ。

合掌。

近くの本屋さんで・・・

2009年10月25日 | 本・新聞・雑誌・活字

散歩中に立ち寄った本屋さんで、監修した『ニュースの大研究』(PHP研究所)を発見。

こうして売り場の棚に並んでいる風景を見るのは初めてだ(笑)。

子どもたちが手にとってくれると嬉しい。

ギャラクシー賞「報道活動部門」審査会

2009年10月25日 | テレビ・ラジオ・メディア

早稲田へ。

放送批評懇談会のギャラクシー賞。その「報道活動部門」の審査会である。

選奨委員は、麻生千晶、今村庸一、小田桐誠、上滝徹也、小林英美、坂本衛、鈴木典之、田原茂行、露木茂、山田健太の各氏に加えて碓井。

それぞれが、全国各地で行われている報道活動の半年分をまとめて見た上で、審査に臨んでいる。

で、とにかく、この審査会で展開される選奨委員の皆さんの“議論”がすこぶる面白い。

推薦理由の披露、応援演説、逆に反対意見、反論、再反論・・・

そのプロセスで、個々の候補作についてだけでなく、今、テレビ報道をめぐる多くの課題に対する皆さんの見解を聞くことができる。

審査会は約3時間続き、納得の入賞作が決まった。

その後は、お疲れ会。というか、会費制の飲み会(笑)。

ここで交わされるざっくばらんな話(話題はやはりテレビ)もまた、貴重で贅沢な内容だ。

まずは、おつかれさまでした。


せっかく早稲田に来たのだからと、会場に向かう途中にある古本屋さんに立ち寄った。

店先の100円コーナーで見つけたのは・・・

・萩原朔太郎『月に吠える』(新潮文庫、昭和30年)
・河上徹太郎『日本のアウトサイダー』(新潮文庫、昭和40年)
・加藤秀俊+小松左京『学問の世界・上』(講談社現代新書、昭和53年)

舞台『蛮幽鬼』を観た

2009年10月24日 | 舞台・音楽・アート

新橋演舞場で、舞台『蛮幽鬼』を観てきた。

劇団☆新感線だ。

例によって美術、音楽、照明のケレン、メリハリがかっこいい。

さらに、映像も有効に使って、見せ場もたっぷりだった。

主演は、毎度ごひいきの上川隆也さん。復讐の鬼となって、大迫力だ。

堺雅人さん。映画もいいけど、舞台もよかった。笑いながら人を殺しまくる役がドンピシャ。

稲森いずみさん。いやあ、美しゅうございました。難しいはずの舞台で、大健闘。

早乙女太一さん。これまた、妖しくも美しく。殺陣も上手い。

途中、休憩をはさんでの大作は、ナマの舞台の醍醐味でありました。

観てよかった。

『週刊新潮』で「アンタッチャブル」についてコメント

2009年10月24日 | メディアでのコメント・論評

『週刊新潮』の今週号で、ドラマ「アンタッチャブル~事件記者・鳴海遼子」(テレビ朝日)についてコメントしている。

仲間由紀恵が週刊誌の記者を演じているのだが、見終わった時の印象は、「なんだか、どこかで見たことあるなあ」だった。

記事の中でもコメントしているが、まず「トリック」の香りが濃厚だ。

頻繁に犯人の元を訪れるのは「刑事コロンボ」。

一話完結で豪華ゲストというのは「古畑任三郎」。

1回目に登場した新興宗教の施設は「20世紀少年」みたい。

いわば“寄せ集め”感が強いのだ。

それに、仲間が演じる記者は、テレビ局の控え室だろうとスタジオだろうと、所構わず犯人(浅野ゆう子)のそばに出没するが、これはいくら週刊誌記者でも無理。

記事には、そんな私のコメントを受けて、「確かに、宗教団体本部など近付こうものなら、公道にもかかわらず警備員から声が掛けられるのが現実だ」とある。

難しいのは分かるけど、やはり「トリック」の新シリーズが見たいなあ・・・。

新十津川町の五十嵐作品

2009年10月22日 | テレビ・ラジオ・メディア

滝川市の隣、新十津川町にも五十嵐作品が置かれている。

場所は、今年3月に閉校した吉野小学校。

103年の歴史を記念して制作されたものだ。

五十嵐さんの作品には、103年という時間を象徴する103個の大きな石が使われている。

記念の銘を見ると、全卒業生1764名。

103年間で1764名である。
 
春夏秋冬、小さな学校への道を歩いていた子どもたちの姿が見えるようだ。

地元紙が『ようこそ先輩 課外授業』滝川ロケを紹介

2009年10月22日 | テレビ・ラジオ・メディア

地元の新聞『プレス空知』が、この番組のことを伝えている。

写真は、一の坂西公園のロケ現場での授業風景だ。

五十嵐さんの作品「竜の背骨(通称ニョキニョキ)」の前で。

『プレス空知』も書いているが、今回の番組の放送は12月27日(日)の予定だ。