碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

週刊朝日で、みのもんた「降板会見」についてコメント

2013年10月30日 | メディアでのコメント・論評

発売中の「週刊朝日」最新号で、コメントしています。


みのもんた
「番組降板会見」で語れなかったホンネ

「世に送り出したとしたら、その責任は私にあります。申し訳ありません」

10月26日、都内のホテルで会見を開いたみのもんた(69)はその冒頭、カメラの強烈なフラッシュを全身に浴びながら数十秒間、頭を下げ続けた。

発端は9月11日。日本テレビ社員(当時)の次男が窃盗未遂容疑で警視庁に逮捕され、みのはTBSの報道番組「朝ズバッ!」と「サタデーずばッと」の出演自粛を決めた。

ところがその後、自身のラジオ番組内で「私は別に何をやったわけでもない」などと言い、親は親、子は子との姿勢を強調した。

会見でみのは、自粛中に「気持ちの変化」が生じ、次第に親の責任を認めるようになっていったと説明。「報道の番組から降りることが、私にとって一番苦しい」と、TBSの両番組を降板する“ペナルティー”を自らに科したと説明した。

だがTBSの社員からは、こんな声も漏れてくる。

「みのさんの朝ズバに対する愛着、執念は並々ならぬものがありました。昵懇(じっこん)の井上弘会長もみのさんを守ろうとしていましたが、結局はスポンサーと世論の批判にお手上げとなってしまった。最後は会長自らが引導を渡したんです」

実際、みのが会見で降板について「悔しいです」と目を潤ませる場面もあった。「朝ズバッ!」への出演を「誇りと喜びを感じていた」と述べただけでなく、「報道系の番組は僕の昔からの憧れ」で、久米宏や古館伊知郎らを特別視していたとも口にした。

それほど思い入れのあった報道番組を降板したみのだが、文化放送のラジオ番組と読売テレビ(日本テレビ系)の「秘密のケンミンSHOW」の出演は続けるという。会見では「降板は全局に申し入れた」とした上で、「何としてでもしゃべる場を私は離したくないんです」と視聴者に理解を求めた。

上智大学の碓井広義教授(メディア論)が言う。

「みの氏には一世一代の会見となりましたが、私が気になるのは局側の説明責任です。出演を継続する2局は視聴者に理由をきちんと伝える責務があるのではないでしょうか」


会見では自分を「思い上がっていた」とも述べたみの。最後の質問となった「息子さんに一言」に対し「バカ野郎!」と吠えた。

(週刊朝日 2013.11.8号)





<参考記事>

みの番組続投でスポンサー厳しい意見続々

次男逮捕で報道番組を降板したみのもんた(69)が司会を継続する読売テレビ「秘密のケンミンSHOW」(木曜午後9時)には視聴者、スポンサーから多数の厳しい意見が寄せられていることが28日、分かった。

同番組には飲料メーカー、健康食品、製薬業、自動車メーカーなど大手企業のスポンサーがつくが、同番組関係者によると、各社から「(出演継続で)大丈夫なのか」といった意見が相次いでいるという。

また、TBS系「みのもんたの朝ズバッ!」など報道2番組を、みのが降板すると発表された25日からこの日までに、視聴者から「相当の数の意見が寄せられた」ことも判明。

同広報部は、9月の次男逮捕から断続的に視聴者からの意見は電話、メールで続いているといい、内容は「(ケンミン-も)降板すべき」との意見が圧倒的に多いと明かした。

みのの出演継続が決まっている同番組だが前途は多難。これまで視聴率が高かった関西地区でも、24日放送分は平均13・5%と、過去4週間分の同時間帯平均から3ポイント以上下がっている。

(日刊スポーツ 2013年10月29日)

テレビ朝日「サンデースクランブル」出演で話したこと

2013年10月30日 | 「日刊ゲンダイ」連載中の番組時評

日刊ゲンダイに連載している「TV見るべきものは!!」。

今回は、日曜に出演した「サンデースクランブル」(テレビ朝日)の、「みのもんた特集」について書きました。


みのもんた
息子の問題はきっかけに過ぎない

27日のテレビ朝日「サンデースクランブル」に出演した。テーマは、みのもんた問題。前日の土曜に行われた記者会見を踏まえ、この件を多角的に考えてみたいということで呼ばれたのだ。

冒頭、会見の印象を聞かれた武田鉄矢さんは「痛々しくてお気の毒」と金八先生の優しさでコメント。私は70分の映像を全部見ていたので、「見事な座長芝居、ワンマンショー。ここ一番の大勝負での言葉の使い方を含め、うまかった。これでミソギを終えたと思っているのでは」と答えた。

次に番組の降板に関して、テリー伊藤さんは以前から降板不要とおっしゃっていたが、私はそうは思えない。「自らの名前を冠した番組で、事件や不祥事に対して白黒つけてきた。その影響力を考えると、やはり公人。一般のおとうさんとは違う責任がある」と述べた。

実は、会見での発言でとても気になる部分があった。報道番組は降りるがバラエティーは続ける。その理由は「政治や年金問題を斬ることはないから」と言うのだ。これはおかしい。政治や年金をバラエティーならではのアプローチで問うことは可能だし、行われている。発言はバラエティー全体を見下したものではないのかと指摘した。

今回の降板、息子の問題はきっかけである。長年の“負の蓄積”を清算する時がきたのだと視聴者にはわかっている。

(日刊ゲンダイ 2013.10.29)


アエラで、「笑っていいとも!」の終了についてコメント

2013年10月29日 | メディアでのコメント・論評

発売中の「アエラ」最新号の記事『「タモ」「みの」ロスの波紋』。

その中で、嵐山光三郎さん、コラムニストのペリー荻野さん、東海大の水島先生などと並んで、コメントしております。

記事全体は、例によって、ぜひ本誌をご覧ください(笑)。

私の部分は以下の通りです。



フジテレビ自体、長年守り続けてきた視聴率三冠王の座から、昨年は全日視聴率で日本テレビ、テレビ朝日につぐ3番手に転落。

今年10月には看板番組の「ほこ×たて」で収録と放送内容を大幅に組み替える不適切演出があり、当面放送を見合わせるなど不祥事にも見舞われた。

6月に「踊る大捜査線」などをヒットさせた亀山千広氏が異例の抜擢で社長に就任、視聴率向上を掲げる中で今回の「終了」が表明された。

碓井広義・上智大教授(メディア論)は、亀山新社長の起用は「いいとも」などの懸案番組対応の意味もあったと語る。

「トータルでフジテレビの全番組の視聴率を上げるのが目標なら、まずはダメなところを直す。その第一号が今回の終了だと思います。視聴率が低迷したとはいえ一定の視聴者もいるが、それを残す余裕がフジテレビにはもうないと思います」

「いいとも」立ち上げに携わっていた日枝久会長が「文芸春秋」10月号で「大なたを振るわないとうちはやばい」と表明した。

これは亀山新社長へのゴーサインだったと碓井教授は読む。

「タモリも画面から『そろそろ俺も疲れたし飽きた』という顔を隠さずに出していたし、タモリ的にもどこか納得の終了なんじゃないでしょうか」


(アエラ 2013.11.4号)



今週の「読んで、書評を書いた本」 2013.10.29

2013年10月29日 | 書評した本たち

このところ、仕事の合間に、先日亡くなった天野祐吉さんの本、
特にコラムを再読しています。

限られた字数の中に、鋭い観察と発見が、独特のユーモアと共に織り込まれていることに、あらためて感心するばかりです。


そして、今週の「読んで、書評を書いた本」は、次の通りです。

井上ひさし 『初日への手紙』 白水社

半藤一利・宮崎駿 『腰抜け愛国談義』 文春ジブリ文庫 
*文庫オリジナル

鴨下信一 『昭和芸能史 傑物列伝』 文春新書

山折哲雄 『危機と日本人』 日本経済新聞社

山口二郎 『いまを生きるための政治学』 岩波書店

柴田元幸:編・訳 『書き出し「世界文学全集」』 河出書房新社

町山智浩 『トラウマ恋愛映画館』 集英社

* 書いた書評は、
  発売中の『週刊新潮』(10月31日号)
  読書欄に掲載されています。


短期連続講義の終了

2013年10月29日 | 大学

新聞学科1年生向けの授業「コミュニケーション論」。

秋学期は、私たち新聞学科の全教員による“リレー形式”で行っています。

今週までの3回連続が私の担当でした。

ドキュメンタリー、ドラマ、報道など、テレビメディアの基礎編という内容でやってきましたが、1年生たちは、かなり熱心に受講してくれました。

ここを入り口に、興味をもったところを、とことん探究していって欲しいです。

まずは、おつかれさま!

で、恒例の記念写真(笑)。



テレビ朝日「サンデースクランブル」出演報告

2013年10月28日 | テレビ・ラジオ・メディア

昨日、テレビ朝日「サンデースクランブル」に出演しました。

「みのもんた」問題に関する特集コーナーでした。

土曜日に行われた、みのさんの記者会見。

会見全体は約70分で、出演に際して、その映像を全部見ました。

スタジオでは、10分ほどのダイジェストを流しながらのトークです。

ただし、いわゆる討論とか議論ではなく、黒鉄ヒロシさん、テリー伊藤さん、武田鉄矢さん、そして私の4人が、ぞれぞれ持論を語る、という構成でした。




で、今回、生放送でお話させていただいたことですが、それは別途、原稿で書きたいと思っています。

しばし、お待ちください。

って、何の予告だ?(笑)



日刊ゲンダイで、「みのもんた」問題についてコメント

2013年10月28日 | メディアでのコメント・論評

なぜこのタイミング?
みのもんた番組降板の「全内幕」
次男の起訴がトドメか

みのもんた(69)が、TBSの情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」と土曜朝の「みのもんたのサタデーずばッと」を降板することが正式決定した。25日、TBSが「視聴者の意見などを総合的に判断した結果、みのさんが直言する報道番組というスタイルを見直すことにした」と発表。みの本人も26日会見を開き、「親の道義的責任として、天職であるしゃべる仕事から下りるという一番重い道を選んだ」と降板理由を明かした。

次男で日本テレビ社員だった御法川雄斗容疑者(31)が窃盗などで警視庁に逮捕されてから約1カ月。この間、「朝ズバッ!」出演こそ自粛してきたが、みの本人は「降りるつもりはない」などとラジオで語り、降板する気はさらさらなかったという。

TBSも「みのさんがどうお考えになるか聞いて判断したい」と、煮え切らなかった。なのに、なぜ降板を受け入れたのか――。

「次男が起訴されることが決まったからでしょう。みのさんは、次男が起訴猶予になったらコメントを発表し、ほとぼりが冷めたころを見計らって番組に復帰するつもりだったといいます。ところが、起訴猶予ではなく、起訴されそうなのです。来週中にも検察の判断が出ますが、被害者の男性と示談が成立していないらしく、在宅起訴は免れそうにない。そこで、先手を打って、みのさんから降板を申し出たといわれています」(TBS関係者)

TBSサイドも、みのの降板を望んでいたという。最初は、みの不在による視聴率低下を心配していたが、フタを開けたら、みのが自粛した後も視聴率は6%前後とほとんど変わらなかった。みのには年間5億~6億円のギャラを払っていただけに、降板は願ったりかなったりらしい。

上智大教授の碓井広義氏(メディア論)がこう言う。

「みのさんは『30歳過ぎの息子は別人格』という主張をよりどころにして、何とか番組にしがみつこうとしました。しかし、番組で『モラルはどこにいった!』と叫んでいた時点で彼は“公人”です。降板は遅すぎました。彼がいなくなることはTBSにとってプラスでしょう。過剰なほどみのさんを重宝してきましたが、いなくなっても影響がないことは視聴率からも明らかです。むしろ、朝の番組らしく爽やかになって好印象です」


日本テレビの「秘密のケンミンSHOW」と、文化放送のラジオ番組「みのもんたのウィークエンドをつかまえろ」への出演は続けるというが、いずれ降板か、番組打ち切りになり、69歳という年齢だけに、このまま引退もあり得るのではないか。

(日刊ゲンダイ 2013年10月26日 掲載)

「マスコミ学会」研究発表会の開催

2013年10月27日 | 大学

昨日(26日)、上智大学で「日本マス・コミュニケーション学会」の
2013年度秋季研究発表会が開催されました。

開催校ということで、新聞学科の教員、学生、院生が準備・運営に
当たりましたが、何しろ台風で(笑)。

かなり気をもみましたが、全部の発表やワークショップを実施する
ことができました。

学会事務局はじめ関係者、そして参加者の皆さま、悪天候の中、
ありがとうございました。



本日の「サンデースクランブル」(テレビ朝日)に生出演

2013年10月27日 | テレビ・ラジオ・メディア

本日、27日(日)のテレビ朝日「サンデースクランブル」に、生出演
します。

主なテーマは「みのもんた」問題です。

昨日は、みのさんの記者会見もありました。

これまでの経緯も踏まえて、この件を多角的に考えてみようという
企画ですね、きっと(笑)。

この番組、私はもちろん初出演です。

スタジオには下平さやかアナ、小木逸平アナ、黒鉄ヒロシさん、
テリー伊藤さん、高田延彦さん、野村真季アナ、そしてゲストの武田鉄矢さんといった方々。

生放送の場で、どんなトーク展開になるのか、楽しみです。

放送は、午前11時45分から。

日刊ゲンダイで、「ほこ×たて」ヤラセ問題について解説

2013年10月26日 | メディアでのコメント・論評

「ほこ×たて」ヤラセ告発の大波紋
視聴者の信用を踏みにじった
フジテレビの大罪

27日放送は「自粛」

「これはひとつのバラエティー番組のヤラセ問題で終わる話ではありません」

厳しい口調でこういうのは上智大学の碓井広義教授(メディア論)だ。


23日に発覚したフジテレビの人気番組「ほこ×たて」のヤラセ問題。20日に放送された特番に出演したラジコンカー世界王者の広坂正美氏(43)が、「偽造された対戦の編集内容が余りにひどかった」と憤慨し、声を上げたものだ。

広坂氏は過去の対戦についても鷹や猿が相手のときにラジコンをゆっくり走らせたり、猿が逃げないように首に釣り糸を巻き付けてラジコンで引っ張るように細工があったことなどを暴露。

同番組はバラエティーだが、愚直なまでのガチンコ勝負が最大のウリ。「絶対に穴が開かない金属」対「絶対に穴を開けるドリル」などは職人同士がプライドをかけて激突する姿が感動を呼んだ。批評家筋の評価も高く、優れたテレビ番組に贈られるギャラクシー賞も受賞している。

「低迷するフジテレビの中では数少ない“見るべきバラエティー”でした」と、碓井教授がこう続ける。

「小学生から大人まで、親子で楽しめる素晴らしい番組でした。これまでスポットライトが当たらなかった町工場の職人芸など『モノづくり日本』の底力をバラエティーの形で見せてくれた。

それが、本来なら対戦が成立しなかった段階でボツにすべき内容を、自己都合でねじ曲げた。言語道断です。

もっと罪深いのは、ひとつのヤラセが原因で、これまでの真剣対決までが同じ目で見られてしまうこと。ひいては、テレビ全体がそう見られ、視聴者からの信用を失う結果になることです」


ヤラセは今回だけでなく、他にも告発が相次いでいる。この問題は24日のNHK「ニュース9」でも詳報された。

フジテレビは27日の放送を自粛することを発表したが、打ち切り程度で済まされる話ではない。

(日刊ゲンダイ 2013年10月25日)

中日スポーツに、「ほこ×たて」問題についてのコメント掲載

2013年10月26日 | メディアでのコメント・論評

「ほこ×たて」対決捏造で放送中止 
出演者が暴露

フジテレビのバラエティー「ほこ×たて」(日曜午後7時)の20日放送の2時間特番で、不適切な演出があったとして、同局は24日、27日以降の放送を取りやめると発表した。「スナイパー軍団VSラジコン軍団」と題したコーナーで捏造(ねつぞう)があったことを、ラジコンカー操縦者の広坂正美さんが23日に勤務先のラジコン模型メーカー「ヨコモ」公式サイトで告発していた。

10年に単発特番でスタートし、11年1月からレギュラー化した同番組は「風力マシンVSどんな強風でも絶対に壊れない傘」など、企業や個人が実名で登場し「最強対決」を繰り広げる。

問題になったのは、逃げるラジコンをスナイパーが撃つという対決で、米国ロケだった。広坂さんの告発によると、最初にボートで3連勝し勝利が決まったのに、放送ではヘリコプターとカーの後にボートで大逆転したことになっていた。また、対戦相手は女性スナイパーだったのに、別の男性にされていた。広坂さんは「偽造された編集内容」「余りにもひどいやらせ番組」と怒りをあらわにしている。

同局は「ブログの内容はおおむね事実。対戦相手と順番を入れ替えていた」と捏造を認めた。広坂さんは、過去の出演時の猿との対決では、ラジコンカーを追う猿が逃げないよう、首に釣り糸を巻き付ける細工があったと、動物虐待とも受け取れる演出も暴露している。同局は初回放送分から、あらためて不適切な演出がなかったか調査するという。27日は代わりに旅番組を放送する。翌週以降は未定。

◆非情に残念…弁解の余地ない

 碓井広義・上智大教授(メディア論)の話
 

日本の地道な物づくりにスポットを当て、視聴者やテレビ関係者からも評価されていた良質な番組だったので、非常に残念。“ガチンコ対決”を掲げながら、その部分が違うとなると弁解の余地がない。フジテレビにとっては、ただ人気番組を失うだけでなく、テレビ局としての価値を損なうような大きな問題だ。


(中日スポーツ 2013年10月25日)

今夜の「金曜オトナイト」は、上智大生・春香クリスティーンさんと

2013年10月25日 | 金曜オトナイト

10月25日(金)夜10時54分
BSジャパン 「大竹まことの金曜オトナイト」


今夜の「金曜オトナイト」、ゲストは春香クリスティーンさん。

知っている人も多いのですが、この春香さんは、上智大学文学部新聞学科の学生です。

つまり、私がいる学科の所属なんですね。

最近は、バラエティー番組だけでなく、選挙報道番組にも登場しています。

何しろ、趣味が「政治」。

国会にも通ったりしているそうで。

ジャーナリズムを総合的に学ぶ、上智大学新聞学科生らしいタレント活動です。




だが、しかし、私は、「春香クリスティーン」なる学生を、この3年間、キャンパスで見たことがない(笑)。

1学年が百人にも満たない、少人数制の学科ですから、数年在籍している学生の顔は、だいたい分かります。

けれども、「春香クリスティーン」には、入学式以来、会ったことがない。

すれ違ったこともない。

しかも、なんと、私の授業を、一度も履修した形跡がない。

国会に通うより、私の授業に出ろ!(笑)

聞けば、ずっと休学中だったそうで、この10月に復学したとのこと。

今回、番組の冒頭、そのあたりの話になって、スタジオは異様な盛り上がりを見せます。

どーぞ、お楽しみに。

















今週の「繁田美貴アナウンサー」

週刊新潮で、「秋ドラマ」について解説

2013年10月25日 | メディアでのコメント・論評

週刊新潮の特集記事は、「秋ドラマ」通信簿。

作家の麻生千晶さん、コラムニストの丸山タケシさん、芸能評論家の比留間正明さん、コラムニストの林操さんといった方々に混じって、私も何本かについて解説をしています。

こちらも週刊文春同様、記事全体は、本誌をご覧いただくとして、私の部分は以下の通りです。


●『安堂ロイド』について

「この時代に何が悲しくて100年後から送り込まれたアンドロイドのドラマを観なければならないのか。今どき、アンドロイド同士の戦いなら視聴者の多くは元ネタである『ターミネーター』で十分に味わっている。ウルトラマンやドラえもんもネタとして使われていますが、それも底が浅すぎてセンスが感じられない。結局、視聴者がこのドラマの“見方”が分からないまま話が進んでいく」


●『リーガルハイ』について

「初回の視聴率21.2%はまさしく『半沢直樹』効果と言えるでしょう。しかし、半沢が共感を得やすいキャラクターで幅広い年齢層に支持されたのに比べ、今回の弁護士役は極端に尖ったキャラクターなので視聴者を選んでしまう。第2回目の16.8%がこのドラマの適正値でしょう」


●『ドクターX』

「米倉演じるスーパードクターが、大学病院の権力闘争を尻目に、不可能と思われる手術を次々と成し遂げていく。米倉は“私、失敗しないので”と言ってのけるヒロインを堂々たる立ち居振る舞いで演じており、視聴者は腕一本で自立しているその姿が気持ちいいわけです。何を楽しむべきドラマなのかが観る者に明確に伝わってきます」

「しかも、前作を踏襲することに固執してしまいがちなシリーズ物で、しっかりと進化を見せている。さらに今回は、外科統括部長役の西田敏行と、内科統括部長役の三田佳子のキャスティングが絶妙です。この2人の次期病院長の座を巡る対立が深刻になればなる程、それとは一線を画した米倉の存在が際立つ仕組みです」


(週刊新潮 2013.10.31号)


週刊文春で、再び「みのもんた」問題についてコメント

2013年10月25日 | メディアでのコメント・論評

週刊文春が、「総力取材」で問うと宣言する特集記事「みのもんたの品格」。

確かに、各方面で精力的な取材を行っています。

ラジオ、テレビはもちろん、同級生、官邸関係者まで登場。

これまでの「歴史」も把握できます。

記事全体は本誌をご覧いただくとして、終盤に置かれた私のコメントは以下の通りです。


碓井広義・上智大学教授(メディア論)は、みのにキャスターの資格なしと断じる。

「報道番組で『モラルはどこにいった!』と叫んでいた時点で“公人”です。逆に世間は『モラルをあなたに問いかけたい』と思っています。現在、彼の拠り所は『三十過ぎの息子は別人格』という主張ですが、すべての論点を『親の責任論』にすり替えようとしている。(次男の経歴を知れば)『親とは別人格』とは言えず、親の責任が問われるのも当然です。いまの状況は悪あがきでしかない。私は、すぐにでもすべての番組から身を引くべきだと思っています。いまのタイミングでも遅すぎるくらいでしょう」


(週刊文春 2013.10.31 秋の特大号)

フジテレビ「ほこ×たて」 やらせ問題のこと

2013年10月25日 | テレビ・ラジオ・メディア

フジテレビ「ほこ×たて」の“やらせ問題”で、新聞・雑誌の取材を受けました。

一言でいえば、「ガチンコ勝負」がウリの番組で、やらせに手を染めたら、おしまいです。

フジテレビにとって、「たかがバラエティー番組の1本」などとは言えないほど、この代償は大きなものになるのではないでしょうか。

コメントした記事は、掲載され次第、随時アップしていきます。


以下は、この件の記録としての記事転載です。

フジテレビ「ほこ×たて」にヤラセ疑惑浮上 
出場者告発「余りにも酷い編集。全くの作り物です」

「ほこ×たて」といえば、故事成語「矛盾」にちなみ、相反する「絶対に○○なもの」を戦わせて勝敗を決めるという、フジテレビ系の人気バラエティー番組だ。

相容れないもの同士の真剣勝負に視聴者はエキサイトしてきたが、実は放送内容は「真剣ではなかった」疑惑が浮上した。きっかけは、出場者がインターネット上に公開した「告発文」だ。

「絶対に捕らえるスナイパー」VS「絶対に捕らえられないラジコン」

2013年10月20日放送の「ほこ×たて」では、「どんな物でも捕らえるスナイパー」と「絶対に捕らえられないラジコン」の対決が放送された。

スナイパーチームは、元空軍で、以前番組で同様の対決をした際にラジコンボートを撃沈したジョージ・レイナスさん、射撃世界チャンピオンの女性スナイパー、レヤ・キンプレイさん、8歳から射撃を始めた「海軍最強スナイパー」のクリス・リードさんの3人が集結した。一方のラジコンチームは、ラジコンカー世界選手権14連覇の実績を持つ広坂正美さん、ラジコンヘリ世界チャンピオンの野々垣貴士さん、ラジコンボート100メートル1秒78という日本記録保持者の坂孝生さんの3人で登場した。

勝負は3対3の勝ち抜き戦で、勝った選手が残り、次の相手と対戦するというルールだった。

クリスさんとラジコンヘリの先鋒対決ではヘリの負け。中堅としてラジコンカーの広坂さんが登場し、クリスさんと戦ったが、制限時間2分の間に5発までというルールの中、残り1秒で4発目が車体にヒット、5発目も的中させ、ボディーが吹っ飛んでしまっていた。

その後大将として登場したラジコンボートがクリスさん、中堅のレヤさん、大将のジョージさんの弾をかわし、見事ラジコンチームの逆転勝利に終わった。

スナイパーのルール違反で対決は中止になっていた

ドラマチックな展開に、スタジオで見ていたゲストたちは興奮していたが、10月23日になって、「放送内容は嘘だった」という疑惑が浮上した。

ラジコンカーで出場した広坂さんが、勤務先のラジコン製造販売メーカー「ヨコモ」の公式サイト上に公開した「告発文」によると、実際はラジコンボートが先鋒で3連勝し、対決はラジコンチームの勝利で終わるはずだったが、ヘリとカーの対決も見せられるように順番を入れ替えることが決まり、撮影が行われたという。

放送ではラジコンカーはクリスさんと対決したことになっていたが、実際に対決したのはレヤさんだった。撮影時に「2分間一本勝負」「最初の1分間は撃ってもよいが、決してラジコンに当ててはならない」「実際の真剣勝負は残りの1分間で、1分間の中で3発のみ撃てる」というルールが決められ、対決がスタートしたが、開始わずか数秒でルールに反してレヤさんが車体に銃弾を撃ち込んだ。

予想外だったこともあり簡単に命中、ボディーが外れて飛び散ってしまった。さらに2発目がバッテリーに命中、その後も立て続けに連射され、1分経たずにラジコンカーはバラバラに破壊されてしまったというのだ。

撮影は一旦中断、レヤさんは広坂さんに対し「弾が当たってしまいました。すると後ろからKILL(殺せ!)という声が聞こえてきたので、つい連射してしまいました。ごめんなさい」と話したという。
ラジコンカーは現場では修復できず、広坂さんは制作スタッフに番組への出演辞退を申し出た。同時にスナイパー側と制作スタッフ側も揉め、「スナイパーVSラジコンカー」は正式な対決のないまま中止となった。

ところが、放送では「クリスさんとラジコンカーが対決し、クリスさんが残り1秒で勝利した」という内容になっていた。対戦相手も勝負の内容も事実とは異なるものが放送されてしまったのだ。

広坂さんは放送直前に制作会社から編集内容を知らされたといい、「反則した相手が負けになるのであればまだ納得出来ますが、もしこの内容で放送された際には、事実を発表します」と忠告、内容を偽らないよう要請していたが、嘘の内容で放送されてしまったため、告発に至ったとのことだ。

フジテレビは「現在事実関係を確認中」

広坂さんは過去2回「どんな獲物でも絶対に捕まえる鷹」、「どんな物でも捕まえる猿軍団」とも対決していたが、その際も「鷹がラジコンカーを追いかけて来ないので、鷹が慣れるまで練習させた上で再戦して欲しい」「鷹が逃げるので鷹が追いかけて来るよう、ゆっくり走らせて欲しい」などというスタッフからの要求や、猿がラジコンカーを怖がって逃げてしまうので釣り糸を猿の首に巻き付けてラジコンカーで猿を引っ張り、猿が追いかけているように見せる細工という「演出」があった。

「これまでは、『ラジコンの認知度を上げたい』『ラジコンを普及させたい』との強い想いで、制作会社からの度重なる無理な要望にも出来る限り応えて参りました」という。しかし今回の放送で「ラジコンのイメージダウンだけでは無く、想いとは裏腹にラジコン愛好家の皆様にも多大なるご迷惑をお掛けする結果となってしまいます」と嘆く。

告発文の最後は、番組側へのこんな要望で締めている。

「放送開始当初の『ほこ×たて』は、斬新な企画で、『人対人』、『企業対企業』の真剣勝負での対決だけに見る人の目を釘付けにしました。視聴率が高かったのもうなずけます。人気番組であるだけに、私共も多大なる期待と希望を持っておりましたが、昨今では余りにもひどいやらせ番組に成り下がってしまった為、今回のようなご報告をしなければならなくなりました事、非常に残念な気持ちと悔しい思いで一杯です。最後に、フジテレビさんには放送開始当初の輝いていた人気番組『ほこ×たて』の再興を強く願っております。」

広坂さんの告発はネット上で瞬く間に広まり、「ラジコンの世界チャンプに対してホントに失礼極まりない」「いつかはやると思ってたが、やり口が汚すぎて酷いですね」「ガチンコ対決が売りの番組でしょ?こりゃ打ち切りだな」など、番組への批判の声が多数上がっている。

告発の内容は事実なのか、フジテレビに問い合わせたところ、「現在事実関係を確認中で、これ以上は答えられない」とのことだった。ヨコモにも連絡してみたが、広坂さんが10月23日から海外出張とのことで、話は聞けなかった。

(J-CASTニュース 10月23日)



「ほこ×たて」放映自粛へ 
フジ「不適切な演出を確認」

フジテレビは24日、人気バラエティー番組「ほこ×たて」の1コーナーで、収録の順番や対戦の運営方法について不適切と思われる演出が確認されたとして、同番組の27日以降の放送を取りやめると発表した。今後、事実関係を調査し、視聴者や出演者からの信頼に応えられると判断するまで放送は自粛するという。

問題となったのは今月20日に放送された2時間スペシャル。「どんな物でも捕えるスナイパー軍団VS.絶対に捕えられないラジコン軍団」で、射撃による対決の順番を入れ替え、事実と異なる内容を放送した。番組に出演し無線操縦の車を操縦した男性が勤務先のホームページ上で問題を指摘し、明らかになった。男性は、無線操縦車の世界選手権で通算14回優勝したことがある人物。

実際の収録では、最初に行われた対決で無線操縦のボートが3連勝したが、放送ではヘリコプター、車が先に対決して負け、最後にボートが3連勝して「ラジコン軍団」が逆転する内容に変わっていた。

(朝日新聞 10月24日)


・・・・「不適切な演出」かあ。

放送業界も、いつまでもこんな言葉の使い方で誤魔化してちゃ、ダメですね。