碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

刺激的な同期・先輩

2011年01月31日 | テレビ・ラジオ・メディア

日曜は、札幌出張中の録画番組や新聞をチェック。

録画の中に、NHK「視点・論点」(2011.01.27)に出演している政治アナリスト・横江公美(よこえ・くみ)さんを発見。

国のイメージを良くする外交政策、いわゆる「パブリック・ディプロマシー」について語っていた。

タイトル「外交・恋してもらう戦略を」が、なんとも横江さんらしい(笑)。

横江さんは、千葉商科大学大学院政策研究科博士課程の同期生。

互いに社会人大学院生として4年ほどご一緒した。

私は2006年に、横江さんは翌年、課程を修了して「政策研究」の博士号を取得。

ちなみに、横江さんの博士論文は「デジタル・ネットワークによる政治情報流通過程の変化―シンクタンクの新しい役割:日米比較研究―」だった。

当時も才媛という言葉がぴったりだったが、画面で見ると、ますますパワーアップしていた。

“同期”の活躍、嬉しいです。


(朝日新聞 2011.01.28)

新聞では、テレビマンユニオン時代の先輩・稲塚秀孝さん(制作会社タキシーズ代表)を発見した。

「二重被爆者の存在を掘り起こしたプロデューサー」として紹介されている。

稲塚さんは、最近話題となった英国BBCのバラエティ番組が取り上げていた山口彊さんのドキュメンタリー映画「二重被爆」の製作者なのだ。

そして、今年夏には続編「二重被爆~語り部 山口彊の遺言」が公開される。

楽しみだ。

産経新聞「金曜討論」でプロ野球中継について発言

2011年01月29日 | メディアでのコメント・論評

産経新聞の「金曜討論」に、プロ野球中継についての発言が掲載されました。

カップリングは漫画家の黒鉄ヒロシさん。

以下は、私の発言部分です。


プロ野球のテレビ中継

プロ野球は今年もキャンプが始まる季節を迎える。ひいき球団の活躍を楽しみにしているファンも多いだろうが、テレビ中継の視聴率は低迷が続いている。昨年は日本シリーズ「中日-ロッテ」(全7戦)の第1、2、5戦が地上波で全国中継されない異例の事態にもなった。

プロ野球中継は今後どのように変わり、プロ野球が国民的スポーツとして愛され続けるには何が求められているのか。上智大学の碓井広義教授と漫画家の黒鉄ヒロシ氏に見解を聞いた。(三宅陽子)

地デジ化が追い風に

 --昨年、日本シリーズが一部、地上波で全国中継されなかった

 「プロ野球中継は大きな転換期を迎えている。視聴率は低迷しており、昨年は視聴率が1桁台となる試合が相次ぎ、5月18日『日本ハム×巨人戦』(テレビ朝日)4.1%、7月1日『広島×巨人戦』(TBS)3.4%、6月1日『ロッテ×巨人戦』(テレビ東京)3.1%=数値はいずれもビデオリサーチ調べ、関東地区=だった。広告収入を経営基盤とする民放各社からすれば、頭を抱える数字だろう。普通の番組なら即打ち切りでもおかしくない。日本シリーズといえどもこれまでのようにゴールデンタイム(午後7~10時)で放送していいのか、そんな疑念が働いたのではないか」

 --視聴率低迷の背景は

 「日本中が巨人戦に熱中した時代は終わった。テレビが一家に1台だったころはチャンネルを決めるのはおやじの特権だったが、今は子供たちは好きな番組を自分の部屋で見る。好きな球団も巨人一色ではない。有力選手のメジャーリーグ移籍も進んだ。こうしたさまざまな要素が重なり合ってプロ野球中継の視聴率が下がり、放送枠が削られ、夜7時から試合を観戦する視聴習慣も崩れていった。“デフレ・スパイラル”(連鎖的な悪循環)が起きたという印象だ」

○地上波からBSへ

 --中継は減っていくのか

 「プロ野球は地上波で商品価値を落としたが、例えば、北海道では日本ハム戦が、名古屋では中日戦の視聴率が非常に高い。今後、全国中継は視聴率が取れる中継に限られ、ローカル局が地元球団の動向を伝えていくことになるのではないか」

 「BS(衛星放送)への移行も加速するだろう。地上波のプロ野球中継は基本的に夜7~9時だったが、必ずしも最適とはいえなかった。BSは基本的には初めから終わりまで試合を中継できる。BSデジタル受信機が内蔵された地デジテレビの普及も進み、地上波を見る感覚でBSにチャンネルを合わせる環境が整いつつあることも追い風となるはずだ」

 ○地方局には有力番組

 --昨年の日本シリーズでは全国中継されない日程の“空白”をローカル局が埋めた。一方で、午後9時からはキー局と同じ放送が求められるなど制約もあった

 「キー局の系列に入っているローカル局は、番組編成に縛りを受ける。予定している番組を変更して独自編成を組むのはなかなか難しいが、プロ野球中継がローカル局の有力コンテンツに育てば、経営強化につながる。キー局からの自立に役立つとなれば、柔軟な番組編成も増えてくるのではないか」

(産経新聞 2011.01.28)

日ハム→オリックスの坪井智哉選手と

2011年01月29日 | テレビ・ラジオ・メディア

UHB「のりゆきのトークDE北海道」でご一緒したのは、日本ハム・ファイターズからオリックス・バファローズへと移籍する坪井智哉選手だった。

「ファイターズの坪井」としては最後の出演だ。

自分の言葉で明快に話をするクレバーな選手でした。

来期のファイターズは、坪井選手やひちょり選手がいなくなって寂しいが、斎藤祐樹選手が加わる。

道内のテレビ局は、いわゆる「祐ちゃんシフト」を組んで取材合戦に突入。

実際の戦力として斎藤選手がどこまでやってくれるのか。

それは分からないが、少なくとも北海道を少し元気にしてくれそうなことは確かだ。



札幌はマイナス8度

2011年01月28日 | テレビ・ラジオ・メディア

例によって、月末の札幌に来ている。

千歳空港に着いた時の気温がマイナス5度。

夜になった札幌はマイナス8度だ。




空気はピーンとしている。

少しくらいお酒を飲んで酔っても、店の外に出た途端、寒さでパッと醒める。

で、また飲めちゃう。

怖い街です(笑)。




今日28日(金)、例によって午前中はUHB「のりゆきのトークDE北海道」、午後はHTB「イチオシ!」に生出演です。

今週の「読んで書いた本」2011.01.28

2011年01月28日 | 書評した本たち

早い、早い、もう1月末だ。

1年の12分の1が終わってしまう。あせる。

って、毎年同じことを言ってるなあ(笑)。


今週、「読んで(書評を)書いた」のは以下の本です。


川本三郎 
『マイ・バック・ページ』 平凡社

外山滋比古
『ゆっくり急ぐ』 毎日新聞社

黒沢 清 
『黒沢清、21世紀の映画を語る』 boid

アルベルト・マングエル 野中邦子:訳
『奇想の美術館』 白水社

和田正武 
『天国の妻に書いた五〇〇通の手紙』 講談社


川本さんの本は、77年の『朝日のようにさわやかに』(筑摩書房)や『同時代を生きる「気分」』(冬樹社)以来、ほぼ全部読んできている。

この本は、いわば復刊だが、あらためて60年代という時代の“衝撃”を感じる。

書かれているような“出来事”があったことで、貴重な映画評論家が一人、誕生したわけです。


* 書いた書評は、発売中の『週刊新潮』最新号(2月3日号)に
  掲載されています。


続・今学期の最終講義

2011年01月27日 | 大学

「テレビ制作」の3つあるクラスの発表会が、全部終了した。

作家と文学作品をテーマにした映像制作だったが、なかなかの力作がそろった(笑)。

「作ることで学ぶ」タイプの授業は、やはり面白い。


「メディアと文化(大衆文化論)」の講義も、今学期のラストだ。



シナリオを軸にドラマを解読する、というものだった。

題材に選んだのは、倉本聰さん脚本の「北の国から」。

約30年前の連ドラ(全24回)を見ながら進めてきた。

時代や社会を反映しつつ、人間の普遍的なものがしっかり描かれたこのドラマが、現代の学生たちにどう映ったのか、興味深い。

まずは、おつかれさまでした。


英国BBC「二重被爆者」報道について

2011年01月27日 | テレビ・ラジオ・メディア

先日、このブログでも話題にした英国BBCで「二重被爆者」が不当に取り上げられたという件。

これについて、放送業界にいる知人から、以下のようなメールをもらった。


先生のブログで、BBCの番組で二重被爆の方を笑いものにした件を書かれていらっしゃいましたが、事実は、相当違うようです。

参考までに
「BBCでコメディアンたちは何と言っていたのか?」
http://diamond.jp/articles/-/10895

日本人としてはセンシティブな問題であることは十二分に理解してますが、では、「お笑いタレントが出るクイズ番組で、センシティブな問題を取り上げてはいけない」ということにはならないということと、この問題で「抗議があった」という報道に対して、BBCの番組に当たらずに二次情報だけで事態が推移したほうが問題かと思います。



・・・・教えてもらった加藤祐子さん(ニュース編集者)の記事を読みました。

確かに私もドキュメンタリー映画「二重被爆」の制作の経緯や、山口彊(やまぐち・つとむ)さんへの思い入れもあり、ちょっとナーバスに反応したきらいがあります。

「日本とイギリスでの“笑い”に対する感覚の違い」も含め、より正確に捉えていきたいと思い、この記事のことを紹介させてもらいました。

今学期の最終授業

2011年01月26日 | 大学

キャンパスは学期末を迎えている。

大学院の授業「放送論特講」、今期終了。




学部の実習授業「テレビ制作」、今期終了。





最終回は、学生たちが制作した映像作品の発表会だった。

みんな、おつかれさま!


さらに、1年生向けのゼミ説明会も行われた。




学生たちは休む間もなく試験ウイークへと向かう。

「デカワンコ」と「太陽にほえろ!」

2011年01月25日 | 「日刊ゲンダイ」連載中の番組時評

『日刊ゲンダイ』に連載している番組時評「テレビとはナンだ!」。

今週の掲載分では、日本テレビの警察ドラマ「デカワンコ」について書いた。

デカ(刑事)とワンコ(犬)である。

ワンコ(警察犬)みたいに鼻のきくデカ(女刑事)の話だ。

土曜の夜9時。

堂々のゴールデンタイムなんだけどなあ(笑)。


見出し:

多部未華子のドラマに
「太陽にほえろ!」のテーマ曲はやめてくれ


本文:

警察ドラマがウケるとなれば乱立するのは当然。

また乱立する中で目立とうと思ったら“異色”感を出そうとするのも理解できる。

しかし、このドラマはどうなんだろう。

日本テレビ・土曜夜9時の「デカワンコ」である。

ロリータ・ファッションに身を包んだ女刑事(多部未華子)が警察犬並みの優れた嗅覚を武器に大活躍。

先週も刺殺事件の凶器であるナイフを草むらで見つけたり、火薬の臭いを察知して手製爆弾を発見していた。

まあ、確かに異色ではあります。

容疑者の匂いを嗅いで「この人は違います」と叫び、たまたま買い物に行ったスーパーの店員に近づいて鼻をくんくんさせ、「あなた犯人でしょ」と決めつける。

しかもそれらの指摘が全部的中しているのでは、見ている側のほうがテレてしまう。

制作陣が「ごくせん」のヒットにあやかりたい気持ちはよくわかる。

だが、同じ原作者の漫画だからといって何でもドラマ化すればいいってもんじゃない。

毎回嗅覚頼みのワンパターンでは飽きられるのは必至。

芸達者で真面目に役柄に取り組む多部未華子が可哀想だ。

そしてもう一つ。

このドラマのタイトルバックに流れる音楽は「太陽にほえろ!」のテーマ曲のアレンジだ。

劇中のBGMも同様。

どちらも自局のドラマとはいえ、この内容にあの名曲を使うのは勘弁してほしい。
(日刊ゲンダイ 2011.01.24)

障害者バラエティーSP「笑っていいかも!?」のトライ

2011年01月24日 | テレビ・ラジオ・メディア

NHK教育・金曜夜8時「きらっといきる/バリバラ~バリアフリー・バラエティー」は本邦初の障害者バラエティー番組だ。

昨年12月には2時間特番「笑っていいかも!?」を放送して話題となったが、これが22日(土)の深夜に再放送された。

主なコーナー企画は障害者によるお笑い勝負「SHOW-1グランプリ」、障害者が障害物競争や旗取りダッシュに挑戦する「大運動会」など。

「SHOW-1」の“しょう”は、もちろん「障害者」の頭文字だ。

中でもお笑いバトルに登場した二人組「脳性マヒブラザーズ」のコントは突き抜けていた。

風邪だと言って医師の診察を受ける障害者。細かな症状の説明をするたび、医師が「それは風邪じゃなくて脳性マヒ」と切り返すのだ。

始めのうちは見ているこちら側も笑うことを躊躇する。

しかし、身体や言葉の不自由さを自ら笑い飛ばす出演者たちが「一緒に笑ってよ」と背中を押してくれた。

まさにバリアフリーだ。

一方で「障害者を笑いものにするな」といった意見が出るのは制作側も承知の上だろう。

だが、この番組は障害者が「周囲から笑われる」のではなく、「周囲を笑わす」という逆転の発想であり、出演する障害者たちがそのことを一番楽んでいる。

確かに人は皆同じではなく「十人十色」。

障害もまた「個性」なんだと思えてくるのは、この番組が本気で作られているためだ。

福祉番組、いやテレビ全体の幅を広げるトライだと思う。

祝!ご懐妊 秀島史香さん 

2011年01月23日 | テレビ・ラジオ・メディア

J-WAVE「サーカスサーカス」(金曜16:30~20:00)の秀島史香(ひでしま・ふみか)さんがご懐妊、この春出産予定とのこと。

おめでとうございます!

ピストン西沢さんとのコンビで放送されていた当時の「グルーブライン」からのファンとしては、本当におめでたいことであります。

いつも、ピストンさんの“無茶ぶり”に揺さぶられながらも、しっかり番組を進行させていた秀島さん(笑)。

昨年5月に人妻となり、今度はアッパレ母となるわけですね。


以下は、秀島さんがブログに掲載した、リスナーへのメッセージです。

今日の番組のエンディングでもお話しましたが、
いつも応援してくださる皆様に、
この春、母になることをご報告させて頂きます。

…やっぱりちょっとドキドキです。
あったかいメッセージを頂き、ありがとうございました(&現在進行形でありがとう!!)。

なんせすべてが初体験なもので、
ちょっとのことで驚いたり、
自分の母親をはじめ、すでに母である友人たちを改めて尊敬したり、
人のやさしさに涙が出るほど嬉しくなったり、
社会のこと、未来のことを真面目に考えてみたりと、
大リアクションな日々を送っています。

これまで「まだまだ大丈夫さ!!」とモリモリ働いていましたが、
さらに大きくなるお腹と共に、アグレッシブな街取材はちと難しいかも…と、来月からいったんお休みを頂くことになりました。

サーカスとはしばしお別れとなってしまうのがさみしいのですが、
もちろん、番組は二月以降も続きますからね。
詳しくはまたオンエアで。
(秀島史香のブログ 2011.01.21)



・・・・しばし「サーカスサーカス」はピンチヒッターで凌ぐのでしょうが、
いずれ史香ママがパワーアップして帰ってくるはず。

まずは、母子ともに無事なご出産をお祈りしております。



「碓井広義ブログ」の中での秀島史香さん関連記事

ピストン西沢の『オールナイトニッポンGOLD』
http://blog.goo.ne.jp/kapalua227/e/a125927981035e053d4475385ec001ba

秀島史香さんのいない『グルーブライン』
http://blog.goo.ne.jp/kapalua227/e/feabafcad36bd75a590c7ac028a29b7d

「ピストン&秀島コンビ」の解消
http://blog.goo.ne.jp/kapalua227/e/ac767f3739fd640151a3f7f7227ebd08


英国BBCと「二重被爆者」

2011年01月22日 | テレビ・ラジオ・メディア

イギリスの国営放送局BBCで、日本の被爆者が“お笑い”番組のネタにされていたという。


英BBC放送が昨年12月放映した人気お笑いクイズ番組で、日本の被爆者が笑いのタネにされ、在英日本大使館が抗議していたことが20日、わかった。

金曜夜の人気番組「QI」で12月17日、「世界一運が悪い男」として、広島と長崎で二重に被爆し、昨年1月に93歳で亡くなった長崎市出身の山口彊(つとむ)さんを取り上げた。

司会者が「出張先の広島で被爆し、列車に乗って戻った長崎でまた被爆した」と説明すると、ゲストらが「でも、93歳まで長生きしたなら、それほど不運じゃない」「原爆が落ちた次の日に列車が走っているなんて、英国じゃ考えられないな」などとコメント、会場から笑い声が上がった。

この間、スタジオには山口さんの写真やきのこ雲が掲げられた。

番組を見た在留邦人から連絡を受けた在英日本大使館は今月7日、「原爆投下の問題をコメディー番組で取り上げるのは極めて不適切で日本人の国民感情を無視している」と抗議の書簡をBBCと製作会社に送った。

17日になって製作会社から「配慮に欠けていた」などとする返答があったが、BBCからは回答がないという。
(読売新聞 2011.01.21)



・・・・突然、「二重被爆」や「山口彊さん」の文字を見て驚いた。

どういう意識でこういう内容をオンエアしたのか。

イギリスの制作者の中にも、意識の遅れたというか、意識の低い人々がいる、という話だけなのかどうか。

日本においてさえ、「原爆」や「被曝」というものがかなり風化している。

とはいえ、この扱いはひどい。

ドキュメンタリー映画「二重被爆」で、訥々と厳しい体験について語っていた山口さんの姿を思い出した。


このブログでの「二重被爆」関連記事
http://blog.goo.ne.jp/kapalua227/s/%C6%F3%BD%C5%C8%EF%C7%FA


学生たちの「テレビ制作」も佳境

2011年01月21日 | 大学
(大学・テレビセンターでの収録風景)

4年生の卒業論文をばりばり読んでいる。

他の研究室の学生たちの卒論の“副査”を務めるためだ。

大学院生たちの修士論文、博士論文も読んでいる。

もうすぐ“口頭試問”がある。

実習授業「テレビ制作」の学生たちは撮影の追いこみ。

発表会の日程も迫っている。

プロでもアマでも、スタジオに秒読みの声が流れる瞬間の緊張感は、やはりいい(笑)。







今週の「読んで書いた本」2011.01.21

2011年01月21日 | 書評した本たち

研究室に来客2組。

放送系と霞が関系の皆さんだ。

それぞれ、まったく違う課題と向き合っているのだが、底のほうでは、模索していることが何となくつながっているような・・・。

メディアとか、コミュニケーションとかって、そういうものなんだなあ、などと今さらのように思ったりして可笑しかった。

な~んて言われても、何のことか分かんないよね(笑)。

すみません。


さて、今週、「読んで(書評を)書いた」のは以下の本です。


久世朋子 
『テコちゃんの時間~久世光彦との日々』平凡社

森 博嗣
『喜嶋先生の静かな世界』講談社

宮本徳蔵 
『文豪の食卓』白水社

坪内祐三・福田和也 
『革命的飲酒主義宣言』扶桑社

佐野洋子 
『そうはいかない』 小学館

古賀重樹 
『1秒24コマの美』日本経済新聞出版社 


・・・・森博嗣さんの『喜嶋先生の静かな世界』は、最近読んだ小説の中では、原宏一さんの『佳代のキッチン』と並ぶ“お気に入り”だ。

現在の上智大学に来る前、2つの“理系大学”にいたので、『喜嶋先生・・』で描かれる雰囲気が、どこか親しいものに感じられるのかもしれない。

書評には「平成の『三四郎』ともいうべき」と書きましたが、正確には「平成の理系版『三四郎』」ですね(笑)。


* 書いた書評は、発売中の『週刊新潮』最新(1月27日)号に
  掲載されています。


“テレビの父”、生まれる

2011年01月20日 | テレビ・ラジオ・メディア

グーグルで検索しようとしたら、そこにカタカナの「イ」の字が・・・。

なんだろうと思ったら、今日、1月20日は“テレビの父”高柳健次郎の誕生日。

「ブラウン管にイの字」なのでした。


高柳 健次郎(たかやなぎ けんじろう)

1899(明治32)年1月20日~1990(平成2)年7月23日

1926(昭和元)年12月25日、浜松高工にてブラウン管による電送・受像を世界で初めて成功した。送像側に機械式のニプコー円板と受像側に電子式のブラウン管を用いて、片仮名の「イ」の文字を送受像した。走査線の数は40本だった。「イ」の字はいろは順の最初の文字として選んだ。



やるなあ、グーグル(笑)。