碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

梅雨のない北海道

2011年05月31日 | 日々雑感
(札幌駅&JRタワー)


今回の札幌・千歳のスナップをアップしておきます。

梅雨のない北海道、うらやましい(笑)。



緑が色濃くなった札幌。



北大正門前。



UHB(北海道文化放送)のロビー。



UHB受付のお嬢さんと地デジカくん。




千歳「柳ばし」での食事は、名物の「メンチカツ」。

わさび醤油でいただきました。いつもながら美味しい。



おかみさんが庭で見つけた、ぜ~んぶ「四葉のクローバー」。



「柳ばし」のご近所で見かけたタンポポ。



新千歳空港のロビーにいた、
HTB(北海道テレビ)キャラクター「オンちゃん」。

TBS「ザ・今夜はヒストリー」のオリジナリティーって・・・

2011年05月31日 | 「日刊ゲンダイ」連載中の番組時評

『日刊ゲンダイ』に連載中の番組時評「テレビとはナンだ!」。

今週、取り上げたのは、TBS「世紀のワイドショー!ザ・今夜はヒストリー」だ。

日本人の歴史好きを当て込んで、何匹目のドジョウかもわからない歴史バラエティだが、どうにも成功してるようには見えません。


「今夜はヒストリー」は羊頭狗肉
オリジナリティーもない


TBSが「関口宏の東京フレンドパーク」の後枠で始めた「世紀のワイドショー!ザ・今夜はヒストリー」。

そのコンセプトは「歴史上の大事件が起きたある一日にタイムスリップした、テレビ界初の時空超越系ワイドショー」という大胆なものだ。

しかし、実態は残念な羊頭狗肉と言わざるを得ない。

まず歴史とワイドショーを結びつけたのは伊丹十三が出演した「万延元年のテレビワイドショー」(テレビ東京・1976年)が最初だ。

もしも万延元年(1860年)にテレビが存在したらという設定で、幕末の経済問題をワイドショー形式で見せていた。

また歴史の現場にタイムスリップしてレポートするのは、NHK「タイムスクープハンター」のスタイルだ。

再現ドラマの中の過去の人物にインタビューする手法は、終戦秘話を描いた「欧州から愛をこめて」(日本テレビ・75年)をはじめ、現在のNHK「歴史秘話ヒストリア」でも使われている。

さらに「歴史上のある一日」にスポットを当てる発想は、まんまNHK「その時歴史が動いた」である。

他の番組の成果を取り入れるなら、それを踏まえてどれだけのオリジナリティを生み出せるかどうかが重要だ。

番組でもっとも印象に残るのが、「みのもんたの朝スバッ!」(TBS)を思わせる<業界最大級ボード>に貼られた紙をベリベリと剥がす司会者の姿では情けない。

(日刊ゲンダイ 2011.05.30)


・・・・それにしてもTBS、何がどうあろうと、関口宏さんは切れないんだねえ(笑)。

いや、切らせない関口さんのほうが、何枚も上手ですごいのか。

AKB48「投票権付きCD」が145万枚!

2011年05月30日 | テレビ・ラジオ・メディア

NHKの「MUSIC JAPAN」で、玉木宏にAKB48の面々がインタビューをしていた。

雑誌の表紙もそうだけど、テレビをつけても、AKB48がどこにでも出てくるなあ(笑)。

総選挙の投票権付きCDが145万枚!

CDが売れない時代に、ほんとすごい数字だ。

ま、我が家にも1枚あるけど(笑)。

コンテンツビジネスのケーススタディとして、いずれきっちり「AKB48研究」をやってみたいと思っています。

今週の「読んで書いた本」 2011.05.30

2011年05月30日 | 書評した本たち

関東も梅雨入り。

しばし我慢の季節だ。

雨の日は、ずっと籠って本を読んでいたいねえ。


今週、「読んで(書評を)書いた」のは、以下の本です。

中村 愿:監訳 
『魯迅の言葉』 平凡社

渡辺克巳 
『新宿、インド、新宿』 ポット出版



・・・・『魯迅の言葉』の造本がいい。

ほぼ新書サイズの単行本。

カバーをはずした表紙には、型押しで日中両国語の書名が。

本全体が濃いえんじ色というか、これはもう、朱かな。

その落ち着いた色合いがまたいい。


* 上記の本の書評は、発売中の『週刊新潮』最新号(6月2日号)に
  掲載されています。

札幌のリアル書店にて

2011年05月29日 | 本・新聞・雑誌・活字

私は本を購入する際、アマゾンをとても便利に使わせてもらっているが、それはそれ、これはこれで、“リアル書店”抜きにブックライフは成り立たない。

たとえば、昨日。

新千歳空港行きの列車を待つ間、札幌駅の弘栄堂書店に入った。

雑誌を眺め、単行本をチェックし、新書を見て、文庫の棚をゆっくりと回る。

すると、不思議なことに、「ほら、ここにいるよ」とか、「待ってたよ」という“本の声”がどこからか聞こえてくるのだ(笑)。

ふと気がつけば、店に入るまではまったく買う予定もなかった文庫本を、しっかり手にとっていたりする。

本は必要があって買うだけではない。

“無用の用”みたいなものがあって、その本に手を伸ばすのは、自分の意識下に何か感応するものがあるわけです。

すぐに読むかどうか、読めるかどうかは、わからない。

でも、その時の自分は、その本のページをめくりたいと思った。

即興買い、アドリブ買いというか、出会い系購入というか(笑)、こういう買い方ができるのは、リアル書店の大きな楽しみだ。

結局、弘栄堂のレジに差し出したのは4冊。

今週、井上ひさしさんの「黄金の騎士団」をとても面白く読み終わったせいか、「井上ひさしと141人の作文教室」(新潮文庫)。

これまた先日、伊集院静さんの「いねむり先生」を読んだためだろう。先生のモデルである色川武大さんが書いた「うらおもて人生録」(新潮文庫)。

そして齋藤孝さんの「ドストエフスキーの人間力」(新潮文庫)は、単行本の時に買いそこなっていたものだ。

最後は三枝龍生さんの「体は何でも知っている」(ちくま文庫)だ。ずっと以前にお会いした時は、まだ三枝誠を名乗っていたっけ。

というわけで、札幌で偶然出会った本たちを抱えて、ほくほくしながらホームへと向かったのでした。



************************

<番組出演のお知らせ>


(TBS Bスタジオにて)


TBS「TBSレビュー」に出演いたします。

テーマは<『3年B組金八先生』の32年>。

本日29日(日)、
朝5時30分~6時の放送です。

ぜひご覧ください。




札幌での3番組ハシゴ生出演

2011年05月28日 | テレビ・ラジオ・メディア

HTB(北海道テレビ)の「イチオシ!モーニング」と「イチオシ!」は、それぞれ早朝と午後の番組だが、全体的に連動している。

STV(札幌テレビ)もまた、「どさんこワイド 朝」と「どさんこワイド」で同じような取り組みを行っている。



そういうわけで、「モーニング」と「イチオシ!」で共通の話題が登場した。

ニュース枠での「原発注水問題」や、芸能コーナーでの「武井咲とティファニー」といった話題などだ。



芸能コーナー担当のオクラホマ河野さんとの掛け合いがとても楽しく、武井咲について、「宮沢りえ以来の逸材です」などと、ずいぶん熱く語ってしまった(笑)。

それと、「イチオシ!」でAKB48の総選挙を取り上げており、こちらは「動員力」をキーワードに解説したのだが、これまた、かなりチカラが入った。




UHB(北海道文化放送)「ト-クDE北海道」では、釣り好きの夫に妻がモノ申す、という特集があり、“釣り夫”の扮装を頼まれた。

人生における唯一の釣り体験である、小学生のころ、父に連れられて行った川釣りを思い出した。






そうそう、「イチオシ!モーニング」では、森ガールならぬ“釣りガール”の特集があったなあ。

今、「釣り」がキテいるんだろうか。

夜は、北海道で制作予定の番組に関する打ち合わせ。

「イチオシ!モーニング」出演のために、朝は3時半起床だったので、さすがに眠い。

3軒目のお店で意識が朦朧となったので帰宿。



************************

<番組出演のお知らせ>


(TBS Bスタジオにて)


TBS「TBSレビュー」に出演いたします。

テーマは<『3年B組金八先生』の32年>。

明日29日(日)
朝5時30分~6時の放送です。

ぜひご覧ください。




『週刊新潮』で、矢口真理サンの婚約報道についてコメント

2011年05月27日 | メディアでのコメント・論評

元モー娘。の矢口真理サンが、めでたく婚約。

それを「朝日新聞」が他紙に先んじて報じたそうで、『週刊新潮』の取材を受けました。

最新号(6月2日号)に、記事が掲載されています。


大新聞が“婚約”を報じるほど「矢口真理」は
大モノか?


元モーニング娘。の矢口真理(28)が47㌢もの身長差を乗り越え結婚!

どーでもいいや、というなかれ。なにせ、そのどーでもいい話を天下の朝日新聞が、いち早く報じているのだ。

クオリティペーパー朝日が矢口の“婚約”を記事にしたのは5月21日付夕刊。

他の全国紙は翌日の朝刊(読売は23日に“結婚”記事)だったから、朝日はこれを“抜いた”わけだ。

「注目されたい、というフラストレーションが記者に溜まっているんでしょう」と呆れるのは、コラムニストの勝谷誠彦氏である。

「モー娘。の大ファンが、入社10年を経て好きな記事が書けるようになったのでは。嬉しかったんでしょう、矢口の婚約が・・・・」とは上智大学の碓井広義教授(メディア論)だ。

「かつての朝日なら結婚記事にも人を選んだものですが、若い人にも読んでもらいたいのか軽くなった」(同)


例えば、06年1月7日には、かの“入試に出る”「天声人語」にも“モーニング娘。”の文字。翌年5月3日には、文化面で写真入りで論じたことも。


・・・・記事は続けて、ここ1年の間に朝日新聞が“AKB48”に関する記事を大量に載せてきたことを伝えている。

それはスポーツ新聞である「スポニチ」さえ遥かに凌ぐそうだ。

ふーん、そりゃ、すごい。

で、矢口の婚約に関しては、朝日側から「読者の関心は高いと判断しました」とのコメント。

記事のシメは、「145㌢、元モー娘。矢口も大きくなったもんだ」でした(笑)。


**********************

<本日27日(金)の番組出演のお知らせ>

HTB「イチオシ!モーニング」
朝6時30分~

UHB「のりゆきのトークDE北海道」
9時55分~

HTB「イチオシ!」
午後3時45分~


『週刊プレイボーイ』で、“土下座”についてコメント

2011年05月26日 | メディアでのコメント・論評

ただいま“総選挙”の真っ最中であるAKB48が表紙を飾る『週刊プレイボーイ』最新号。

その特集記事「これが正しい土下座スタイルだ!!」でコメントをしている。



東電や焼肉のえびすなど不祥事企業のトップが、テレビカメラの前で行った土下座。

その意味を“解読”しつつ、真っ当な土下座を伝授する、といった内容だ。

私は、土下座が最高レベルの謝罪の形であるだけでなく、結果的に「相手とのコミュニケーションを遮断する方法」でもある、という話をしています。

上記の2人の社長の土下座は、説明責任もきちんと果たさないまま、「もうこれ以上追及しないで」という勝手な計算の表れ、パフォーマンスにすぎないと。

『週プレ』って、こういう面白い角度から世の中を斬ったりするので、侮れません(笑)。


『TBSレビュー』の収録

2011年05月25日 | テレビ・ラジオ・メディア
(TBS Bスタジオにて)


各放送局は自己検証番組を持っている。

フジテレビが「新・週刊フジテレビ批評」、日本テレビなら「あなたと日テレ」などだ。

TBSのそれは「TBSレビュー」

説明文的には、「TBSのみならず、放送全般が抱える問題について、
幅広く取上げ、検証していく番組」だ。

毎月、最終日曜の朝、放送している。

今回、初めて、この番組に出させていただくことになり、赤坂のTBSで収録が行われた。




テーマは<『3年B組金八先生』の32年>。

この3月に、金八先生の定年退職という形で幕を閉じた、TBSの名物ドラマについてだ。

司会進行は、木村郁美アナウンサー。

視聴者サービス部の木村理津さんもレギュラー出演者だ。

途中、インタビュー取材のVTRも入ってくるが、基本的には私を含め3人で展開していくシンプルな構成。

木村アナのソフトなリードのおかげで、私は途中から、カメラもほとんど意識せず(笑)、かなり自由に「金八」を語っていた。

最終的に、どんなふうに編集されて、オンエアされるのか。

後は、制作側の皆さんにお任せいたします。

放送は、今週末、29日(日)朝5時半から。

早朝なので録画予約していただき(笑)、ぜひご覧ください。



(TBS喫茶室のコーヒーカップはBooBo(ブーブ)くん)

NHK「仕事ハッケン伝」の“お役立ち度”

2011年05月24日 | 「日刊ゲンダイ」連載中の番組時評

『日刊ゲンダイ』に連載している番組時評「テレビとはナンだ!」。

今週は、NHKの「仕事ハッケン伝」について書いた。

仕事をコンセプトにした番組をいくつも制作しているNHK。

これはその新機軸というわけだが・・・・


「仕事ハッケン伝」は就職氷河期の学生の参考にならない

何度かのお試し放送を経てNHK「仕事ハッケン伝」がレギュラー化された。売り文句は「有名人が特別扱い一切なしで憧れの職業に挑む」だ。

第1回はペナルティのワッキーが中華レストランチェーンで料理人修業。わずか一週間で一人前になれるはずもないが、何とか客に出せるニラレバ炒めを作り上げた。

2回目は博多華丸が最先端IT企業に。仮想空間でのイベント企画に挑んだ。

真剣に中華鍋を振るワッキーについ感動したりするが、それはあくまでも一週間という期間限定でのこと。

タレントもカメラが回っていれば何らかの結果を出すべく必死になるのは当然だ。

そもそも、いきなり入ってきた新人に“絵になる”ような仕事をさせてくれること自体、「特別扱い」なのである。

またこの番組で扱われるのが有名企業ばかりというのも感心しない。

ワッキーは餃子の王将。華丸がサイバーエージェント。以前の単発放送の頃もグーグルやアマゾンであり、今後はユニクロなどが登場する。

ここ何年も就職氷河期とか超氷河期と呼ばれるが、学生たちの視野の狭さにも遠因がある。有名企業や大企業にばかり目が向いているのだ。

実際には、名前は知られていないがキラッと光る会社、規模は小さいが世界的な企業がたくさんある。

この番組がハッケンすべきはそんな会社と仕事なのではないか。

(日刊ゲンダイ 2011.05.23)


・・・・いわば、「世界ウルルン滞在記」の“国内お仕事版”といった内容。

こういうのは、出演者がどれだけガチで取り組むか、にかかっている。

本当に一週間、その他の仕事を全部シャットアウトして、“新入社員”になりきっていることを、見ている側にもっとはっきり示す必要がある。

毎回、何かを達成できるほうが不自然なのだから、無理に成果を出そうとせず、試行錯誤や失敗そのものを、きちんと見せていけばいいと思う。


被災地の新聞社からの現地報告

2011年05月23日 | 本・新聞・雑誌・活字

後楽園の近くにある文京区民センターへ。

新聞労連が主催する新聞研究集会に参加した。





テーマは「巨大災害とメディア~ソーシャルネットワークは報道を変えるか~」。

シンポジウムもあったが、聞きたかったのは被災地の新聞社の方々による現地報告だ。




まず、「河北新報」の樋口隆明さん。

新聞社は総力をあげて記者たちをバックアップした。

「記者たちは自分たちが目の前にあることを伝えるだけになってしまったこと、なかなか俯瞰する視点を持てないこと、そのジレンマに悩んでいた」という言葉が重い。

「河北新報」は一日も途切れずに宅配を続けた。

「紙のメディアであることを誇りに思います」と樋口さん。




続けて、「岩手日報」の鹿糠敏和さんと及川純一さん。





当日、大船渡で自らも被災しながらも、取材を続けた鹿糠さんの証言が生々しい。

「俯瞰の記事は応援の記者に任せて、自分は市民のための報道をこころがけた」

しかし、「事実が大きすぎて、事実に書かされていた」

これからも「最終ランナーとして、市民(被災者)に寄り添っていく覚悟」だと語った。

及川さんは、電波(テレビ・ラジオ)も何もない避難所で、自分たちが持参した新聞を「とても有難い」と言って受け取ってもらったことが印象に残るという。

その上で、「沿岸部と内陸で読者の意識にズレがあった」という話が興味深かった。


帰りがけに受付で、河北新報社発行の特別報道写真集「巨大津波が襲った 3・11大震災~発生から10日間の記録~」を購入し、区民センターを出ました。





「全国広報コンクール」の結果発表

2011年05月22日 | テレビ・ラジオ・メディア
(信濃毎日新聞 2011.05.20)


「全国広報コンクール」の結果が発表された。

日本広報協会が主催するこのコンクールは、地方自治体の広報活動を顕彰するものだ。

広報紙や広報誌といった部門別になっており、各都道府県の審査・推薦により提出された作品の中から特選、入選などが選ばれる。

私は広報番組などの「映像部門」の審査委員をさせていただいている。

今年の受賞作は以下の通りです。


全国広報コンクール2011(平成23)年 「映像部門」審査結果


<特選・総務大臣賞> 
長野県宮田村 「あめつちとともに~唐木順三が残したもの~」

<1席> 
新潟県長岡市 「ガオ!」

<2席> 
東京都台東区 「台東スケッチ 『おもてなしの支度』」

<3席> 
群馬県高崎市  「『広報高崎』で振り返る たかさきの10年 2000~2010」

<入選> 
神奈川県厚木市  「お蚕さんと過ごした日々」

<入選> 
石川県宝達志水町 「宝達高校吹奏楽部~杉田バンドの挑戦~」

<入選> 
兵庫県西宮市   「まるごと市政『西宮の記憶~語り継ぐ戦争体験~』」



・・・・特選・総務大臣賞に輝いた宮田村の広報番組は、文芸評論家・思想家の唐木順三を扱ったもの。

筑摩書房を興した古田晃を支えたのが臼井吉見や唐木順三だ。

筑摩書房創立70周年の今年、こうして唐木の名前が出てきたことに感慨があります。

講評などは、来月発売の「月刊 広報」6月号で。

実習、卒アル、ゼミコンパ

2011年05月21日 | 大学

「テレビ制作Ⅰ」の授業で、カメラ実習。

スタジオカメラを扱い、サブ(副調整室)も使えるようになる。








屋外で、ハンディカメラの練習も行った。

好天。風が気持ちいい。








卒業アルバムのための集合写真撮影が毎年この時期に。

就職活動中の4年生たちが久しぶりで顔を合わせた。






夕方から、ゼミのコンパ。

2~4年生までが集まった。

4年生が就職活動中の体験を語ったり、3年生が東北でのボランティアの様子を報告したり。

和気あいあいにして乱れず(笑)、いいコンパでした。









今週の「読んで書いた本」、そして児玉清さんに合掌

2011年05月21日 | 書評した本たち

16日に俳優の児玉清さんが亡くなり、昨夜は通夜だった。

大阪の朝日放送にいる教え子が、「アタック25」のディレクターを務めていたこともあり、毎週、その名調子を楽しんできた。

また、それ以上に、無類の読書家、そして本のソムリエとしての児玉さんを、密かに敬愛していた。

児玉さんが推薦された本を、何冊も読ませていただきました。

享年77。

合掌。


今週、「読んで(書評を)書いた」のは、以下の本です。

関川夏央 
『子規、最後の八年』 講談社

春日武彦:文 吉野朔実:漫画 
『つまらない人生入門 鬱屈大全』 アスペクト

柳田邦男 
『雨の降る日は考える日にしよう』 平凡社

千住 博 
『NYアトリエ日記』 時事通信社

北尾トロ 
『駅長さん!これ以上先には行けないんすか』 河出書房新社

南里空海 
『神饌(しんせん)』 世界文化社

高橋政巳・伊東ひとみ 
『漢字の気持ち』 新潮文庫



* 上記の本の書評は、発売中の『週刊新潮』最新号(5月26日号)に
  掲載されています。




『産経新聞』で、“新聞の現在”についてコメント

2011年05月20日 | メディアでのコメント・論評

『産経新聞』に、新聞販売部数の減少と電子版の動きに関する記事が掲載された。

この中で、“新聞の現在”についてコメントしています。


新聞業界変化 
読売:1千万部割れ、朝日:有料電子版


東日本大震災の影響で4月の新聞各紙の販売部数は落ち込みが目立ち、最多の読売新聞が17年ぶりに1千万部を割り込んだことが18日、日本ABC協会の調べで分かった。

一方、朝日新聞は同日、有料電子版を創刊し、ネット新聞に本格参入。新聞業界の“変化”を象徴する動きが重なった。

日本ABC協会によると、読売の4月の販売部数は3月より7万部減の995万部。読売東京本社広報部によると、1千万部を切るのは平成6年4月以来で、同社は「読者の中には被災された方々も多く、発行部数が減少した。しかし、1千万部の早期回復を目指す」とコメントした。

他の全国紙では、朝日770万部(前月比16万部減)、日経301万部(同3万部減)と減らす一方、毎日は347万部(同2万部増)、産経も被災地では減らしたが、全体では165万部(同4万部増)に伸ばした。

ブロック紙では、中日268万部(同800部減)、東京53万部(同1万部減)。震災被害が甚大な東北では、福島民報(福島市)が同6万部減の23万部など、厳しい状況だ。

一方、朝日は18日、有料電子版「朝日新聞デジタル」を創刊。パソコンのほか多機能携帯端末「iPad(アイパッド)」やアンドロイドOS搭載機向けに、朝夕刊の記事と独自のコラム、動画などを提供する。月額は同紙購読者が1千円、電子版のみが3800円。来年度中に10万人の会員を目指す。

会見した朝日の飯田真也・取締役販売担当は「新聞全体がABC調査で100万部ほど減っているが、今回の地震でも新聞という媒体が注目されている」として、紙の新聞の意義も強調。

「デジタルが紙を食べてしまうとは思っていない。競合ではなく、デジタルから申し込んだ人にも紙を勧めたりするなど、複合させていきたい」と話した。

全国紙の電子版は日経が昨年3月に創刊、産経も多機能携帯電話の「iPhone(アイフォーン)」とiPad向けに、紙面の閲覧アプリを提供している。

産経は4月下旬、韓国のエンターテインメントに特化した週刊新聞「韓FUN」も創刊するなど、新聞業界ではサービスの多様化が進んでいる。

上智大の碓井広義教授(メディア論)は「震災後、新聞は読者が知りたいことをいかに分かりやすく伝えるかという姿勢が問われた。読者に“寄り添えるメディア”への変化こそが読者獲得のカギだ」と話す。

電子版については「若者は新聞社の発信する情報を欲しているが、手に入れるためのツールが紙面購読ではない。デジタル化は必然だ」と指摘している。


(産経新聞 2011.05.19)


・・・・それにしても、「朝日新聞」電子版の値付けが月額3800円というのは、どうなんだろう。

宅配の価格を意識したのはわかるが、果たしてネットユーザーから見て魅力的な、もしくは妥当な価格かどうか。

うーん、困った(笑)。