碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

ゼミ合宿に行ってきました

2011年08月31日 | 大学

軽井沢でのゼミ合宿に行ってきました。

昼間は水風船の投げ合い(笑)やバトミントンなどレクリエーション。

夜はBBQと恒例の花火。

そして、先週、NHK北海道で放送された私のプロデュース番組「鈴井貴之 原点回帰」を上映し、意見交換を行いました。

軽井沢はさすがに涼しくて気持ちが良く、なかなか楽しい合宿でありました。










































        合宿幹事さんはこの日が誕生日












最も旬な「助演女優」西田尚美さん

2011年08月30日 | 「日刊ゲンダイ」連載中の番組時評

『日刊ゲンダイ』に連載している番組時評のタイトルが、今週から変わりました。

題して、「TV 見るべきものは!!」

テレビに対する愛情をベースに、いいものはいい、ダメなものはダメと(笑)、これまで以上にしっかり書いていきたいと思っています。

この連載も、どうぞよろしくお願いいたします。

第一回目として、NHKの向田邦子ドラマ「胡桃の部屋」を取り上げました。


昭和の女を好演する西田尚美は
最も旬な助演女優だ


家族は最も近くにいる他者だ。

しかし近いとはいえ互いの全てを知っているわけではない。

各人が思わぬ秘密を抱えており、何かのきっかけにそれが噴出する様子はまさにドラマ的だ。

今週最終回を迎えるNHK向田邦子ドラマ「胡桃の部屋」(火曜22時)の三田村一家も結構大変なことになっている。

実直なはずの父は突然家を出て女と暮らし始めた。

嫁いだ長女は夫の浮気を発見。

次女は逆に妻子ある男と交際している。

三女は家庭の実態を隠してセレブ男と交際し、それがバレて大騒ぎとなる。

それぞれは善人なのに誰かを傷つけ、自らも傷つきながら生きているのだ。

物語の軸は父親に代わって一家を支える次女で、松下奈緒が「ゲゲゲの女房」以上に好演している。

舞台はバブル前の東京だが、ケータイもメールもない時代のもどかしい不倫模様がけなげだ。

このもどかしさこそ昭和であり、何もかもがむき出しになる平成との違いだろう。

そして“昭和感”において松下に負けずいい味を出しているのが、父親(蟹江敬三)と暮らすおでん屋の女・西田尚美だ。

一緒にいて欲しいと思いながらも、男はいつかいなくなると覚悟を決めて過ごす日々。

わざと憎まれ口をたたく時の切ない目の表情など絶品だ。

テレ東「IS~男でも女でもない性」の母親役も含め、今最も旬な“助演女優”である。

(日刊ゲンダイ 2011.08.29)

ドラマ『波の盆』のスクリーン上映

2011年08月29日 | テレビ・ラジオ・メディア

この週末、一番嬉しかったのは、“実相寺組”との再会だ。

川崎市市民ミュージアムで開催されている「実相寺昭雄展」で、ドラマ「波の盆」の関係者試写、スクリーン上映が行われたのだ。



1983年制作の「波の盆」(芸術祭大賞)の撮影は、当時、池上製作所が作り上げた高性能カメラ「Ikegami EC-35」を使って行われている。

ハイビジョンカメラが登場する以前のビデオカメラとして、映画フィルムに近い画質を実現したことで話題になった名機。

だから、今回のようにホールのスクリーンでの上映にも耐えられるのだ。

大きな画面で見る「波の盆」は、実相寺監督の映像設計がより明確に伝わってきて、あらためてこの作品の素晴らしさを実感した。

そして会場に集まった懐かしい顔。

実相寺監督夫人で女優の原知佐子さんは出演もしている。

カメラの中堀さん、猪瀬さん。

照明の牛場さん、丸山さん。

みんな、ずっと実相寺監督を支えてきたバリバリの“実相寺組”であり、それぞれのジャンルの第一人者だ。

テレビマンユニオンの先輩プロデューサーだった稲塚さんも駆けつけていた。

放送から28年。

以下は、当時のスタッフだが、キャストを含め、もう何人もの方が亡くなっている。

実相寺監督をはじめ、主演の笠智衆さん、音楽の武満徹さん、ユニオン側のプロデューサー吉川さん、効果の小森さん、VE(ビデオエンジニア)の小野さん、そして俳優の奥村公延さんも2年前に。


•脚本:倉本聡
•音楽:武満徹
•制作:梅谷茂
•プロデューサー:吉川正澄、山口剛
•撮影:中堀正夫
•照明:牛場賢二
•美術:池谷仙克
•編集:浦岡敬一
•録音:奥山東宣宏
•効果:小森護雄
•記録:穴倉徳子
•監督:実相寺昭雄
•制作:日本テレビ、テレビマンユニオン


当時、私は駆け出しのアシスタント・プロデューサーとして参加していたが、本当にたくさんのことをこのドラマから学んだ。

その後の制作者としての歩みを決定づけた1本でした。



上の方に原さん、中堀さん
手前に稲塚さん、牛場さん


猪瀬さん


原さん、猪瀬さん


牛場さん、原さん


丸山さん


中堀さん、稲塚さん


NHK「ファミリーヒストリー」浅野忠信篇

2011年08月29日 | テレビ・ラジオ・メディア

再放送されたNHK「ファミリーヒストリー」。

第1回の「俳優・浅野忠信〜祖父はなぜ、アメリカに帰ったのか〜」を見た。

二度目にもかかわらず、ついつい最後まで見てしまった。

アメリカ兵だった祖父の“その後”をたどった取材VTRを、浅野本人と母親の順子さんが見るという構成。

国籍の違う一組の男女の出会いが、現在の自分とどうつながっているのか。



何より、この祖父が日本に残した浅野の祖母と、自分の娘である順子さんを、最後まで気遣っていたことが分かって、よかった。

しかも最後には、祖父のアメリカにおける子孫と初対面するのだが、やはり泣けました。

いやあ、やるもんだなあ、NHK(笑)。






『鈴井貴之 原点回帰』、無事オン・エア

2011年08月27日 | テレビ・ラジオ・メディア
(対談中の鈴井さんと倉本聰さん)

菅首相の退陣表明で夜のニュースが長引くと困るなあ、と思っていたが、そんなこともなく(笑)、予定通りNHK北海道で『鈴井貴之 原点回帰』が放送されました。

まずは、良かったです。

金曜は朝から夜まで、ほぼ10時間にわたって、民放連賞の審査会だった。

私が参加させていただいたのは、民放連賞の「放送と公共性」部門。

信濃毎日新聞主筆の中馬清福さん、作家の吉岡忍さん、向社会性研究所の小榑雅章さん、そしてフリーアナウンサーの草野満代さんといった豪華な審査員の方々との議論は、長時間にもかかわらず実に楽しかった。

また、審査結果も納得のいくものでした。


2つの新聞社より取材の申し込みあり。

テーマはBS、そして最近のドラマについて。

3つ目の新聞社から「島田紳助引退問題」をめぐる原稿の依頼。

大急ぎで書いて送稿完了。

これから朝までに書評の原稿書きです。

がんばれ、私(笑)。


今週の「読んで書いた本」 2011.08.26

2011年08月26日 | 書評した本たち

今、読んでいるのは新藤兼人監督に関する本。

初の本格的評伝となる小野民樹『新藤兼人伝~未完の日本映画史』(白水社)と、本人へのインタビュー集である立花珠樹『新藤兼人 私の十本』(共同通信社)が、ほぼ同時に出版されたのだ。

明治45年生まれ、百歳近い監督の歩みが、だんだん明らかになってくる。

まあ、すごい人です(笑)。


今週の「読んで(書評を)書いた本」は、以下の通りです。

堂場瞬一 『異境』 小学館

鴨下信一 『名文探偵、向田邦子の謎を解く』 いそっぷ社

佐野眞一 『されど彼らが人生』 毎日新聞社 

櫻井よしこ『国難に克つ 論戦2011』 ダイヤモンド社  

下川裕治 『「生き場」を探す日本人』 平凡社新書


* 上記の本の書評は、発売中の『週刊新潮』(9月1日号)に
  掲載されています。




**********************

放送 8月26日(金)午後10時~10時24分

NHK北海道


「鈴井貴之 原点回帰」

ディレクター :藤島保志
プロデューサー:碓井広義





ドキュメンタリー『鈴井貴之 原点回帰』を無事納品

2011年08月25日 | テレビ・ラジオ・メディア

札幌で、完成した番組『鈴井貴之 原点回帰』をNHKに無事納品。

後は明日(金)夜のオンエアを待つばかりだ。





帰りがけ、札幌ファクトリーに立ち寄った。

かつての札幌ビール工場跡を活用した商業施設だ。




お目当ては、ここに入っている「エディ・バウアー」。

以前、千歳の大学にいた頃から、この店の品揃えと店員さんの接客に好感を持っていて、札幌に来た時、のぞいてみるのだ。

エディ・バウアーは有名なアウトドア・ブランドだが、最初に手にしたのは23年前のシアトル(この会社の本拠地)だった。

まだ日本にはあまり入ってきていなかったが、そのしっかりした作りとセンスが気にいってデイパックを購入した。

以来、四半世紀近くたった今でも、毎日使うデイパックはエディ・バウアーを愛用している。何代目なのか、数え切れない(笑)。

今回は手提げバッグと半袖シャツを入手。シャツは来週の番組出演の際に使うことにする。

新千歳空港で待っていたのはエア・ドウのボーイング737-500。

機体で、同社のキャラクターである「ベア・ドウ」が笑っていました。




**********************

放送 8月26日(金)午後10時~10時24分

NHK北海道


「鈴井貴之 原点回帰」

ディレクター :藤島保志
プロデューサー:碓井広義







南の島の「アロハ・イニシアチブ」

2011年08月25日 | 「東京新聞」に連載したコラム

『東京新聞』に連載しているコラム「言いたい放談」。

今回は、先週行ってきたハワイ・マウイ島での話です。


はるかなる南の島で

今年もハワイ・マウイ島にあるラハイナ浄土院を訪ね、原源照先生ご夫妻にお会いすることが出来た。

緑の芝生の中に三重塔がそびえ、大仏様が鎮座する境内はマウイの日系人にとって心の拠り所だ。

笠智衆さんが日系移民一世を演じたドラマ「波の盆」(一九八三年)はここで撮影された。

日系の方々は「自分たちの歴史がドラマになる」と喜び、日本食の炊き出しなどで応援して下さった。海外での長期ロケが成功したのは浄土院と皆さんのおかげだ。

以来、毎年この寺に通い続けて二十八回目。今や私の“第二のふるさと”である。

今回、原先生からハワイにおける東日本大震災の被災者救援活動「アロハ・イニシアチブ」のことを聞かせていただいた。

これは日系人による「被災者にハワイへ避難してもらおう」という取り組みだ。七月に迎え入れられた約百人の被災者は最大九十日間、マウイ島やオアフ島に滞在する。

また震災直後からラハイナ浄土院をはじめハワイにある全ての日系寺院で募金活動が行われ、短期間で多くの寄付が集まったそうだ。

浄土院の海を望む一画には日系人墓地があり、すり減った墓石のどれもが西の方角を向いている。西方浄土とは言うものの、本当は西に日本があるからだ。

昔も今も変わらぬ故国を思いやる気持ちに感謝し、合掌した。  

(東京新聞 2011.08.24)




ドキュメンタリー「鈴井貴之 原点回帰」の完成

2011年08月24日 | テレビ・ラジオ・メディア

札幌に来ています。

「ようこそ先輩 課外授業」五十嵐威暢篇に続き、プロデューサーとして、北海道を舞台にした番組を制作しているのです。

札幌のスタジオで仕上げを行い、完成しました。


放送 8月26日(金)午後10時~10時24分

NHK北海道


「鈴井貴之 原点回帰」



「水曜どうでしょう」などで
知られる鈴井貴之さんが、
今、故郷・赤平の山林を開墾しています。

この地に新たな活動拠点を築き、
これまでとは違ったモノづくりと生き方を
模索しようというのです。

この番組は、
そんな鈴井さんの“現在”を描いた
異色のドキュメンタリーです。


ふるさとの森の中で
自身の創作活動を率直に振り返り、
何を捨て、
何を生かすべきかを考える鈴井さん。

また、
敬愛する脚本家・倉本聰さんを訪ねます。

倉本さんは、
たとえば「創作」という言葉についてこう語ります。

「知識と金で、
 前例にならってつくるのが“作”。

 金がなくても智恵で零から
 前例にないものを生み出すのが“創”。

 今のテレビは創が僅かで、
 作ばかりが横行しているのではないか」


自分が納得できるもの、
そして
見る人の想像力を刺激するものを
生み出すためにどうしていったらいいのか。

ふるさとの森だけでなく
自分自身を“開墾”しようという、
鈴井さんの模索は始まったばかりです。


番組は
見る人に
鈴井さんと共に考えてもらうため、
説明的なナレーションを一切排し、
情緒的なBGMを流すことをせず、
安直な結論を提示していません。

恐らく
民放では成立が困難な企画であり、
またNHKにとっても
実験的な1本となっています。

ぜひ、
ご覧ください。


ディレクター :藤島保志
プロデューサー:碓井広義




“無理やり感”が目立った「24時間テレビ」

2011年08月23日 | 「日刊ゲンダイ」連載中の番組時評

『日刊ゲンダイ』に連載している番組時評「テレビとはナンだ!」。

今週は、日テレの「24時間テレビ」を取り上げました。

おつかれさまの徳光さんですが、確かに休憩ばかりしてましたね(笑)。


節電の夏に無理やり感が目立った
“局を挙げての特番”


日本テレビ「24時間テレビ 愛は地球を救う 力」が放送された。

あれこれ言われ続けながら34年。

今年は障害者支援に東日本大震災への支援の大義名分が加わった。

とはいえ、日本テレビを辞めた人(いまやテレビ朝日の看板・羽鳥慎一)と辞める人(今月末に退社の西尾由佳理アナ)が司会をしている珍妙な図には苦笑するしかない。

しかも、24時間マラソンを走るのは日テレOBの徳光和夫だ。

とても〝局を挙げての特番〟には見えなかった。

24時間を埋めるために多くの企画が並ぶ。

震災関連では「三陸の漁師に漁船を贈る」「石川遼が石巻で特別授業」などには意味を感じたが、例のマラソンや「盲目少女のアフリカ・キリマンジャロ登山」は無理矢理感があった。

うそ寒さを感じた企画も多い。

また、呆れたのは土曜深夜からの「朝までしゃべくり007」。

くりぃむしちゅー、ネプチューンなどが延々6時間も馬鹿騒ぎを続けていた。

なんといっても節電の夏だ。

「深夜から朝までこの番組も休止します」とでも宣言したら見事だったのに。

そして、「流れるはずだったCMの料金は被災地への義援金とします」と言って企業名を読み上げるのだ。

さらに、「テレビを消して家族で震災や原発事故について話し合ってみて下さい」と。

視聴者、被災者に与える印象はより強いと思う。

(日刊ゲンダイ 2011.08.22)


雑誌『PEN』の円谷プロ大研究がいい!

2011年08月22日 | 本・新聞・雑誌・活字

雑誌『PEN』9月1日号の特集「ウルトラQからウルトラマンゼロまで。円谷プロ大研究!」が素晴らしい。

無光沢の黒バックにスペシウム光線の構えに入ったウルトラマン、という表紙だけで買いだ(笑)。

ウルトラシリーズの歴史にはじまり、ウルトラワールドを支えた才能たち、そして円谷プロの現在まで、まあ、見ていて飽きない。

『PEN』は写真も美しいしね。

実相寺昭雄監督の盟友だった特殊美術の池谷仙克(いけや・よしのり)さんのインタビューも嬉しい。

ほんと、これは完全保存版だ(笑)。

『情報処理』に、震災報道について寄稿

2011年08月22日 | メディアでのコメント・論評

上智大学理工学部情報理工学科の高岡詠子助教授からお話があり、情報処理学会の機関誌『情報処理』に、震災報道について寄稿させていただいた。

ちなみに高岡先生は千歳科学技術大学光科学部での同僚。

ほぼ男子校状態だったキャンパスを、全身シャネルというお姿で闊歩していらっしゃいました(笑)。

共同研究でもお世話になった方であり、どんな依頼もお断りはできません。

9月号の特集は「東日本大震災 危機発生時の対応について考える」。

電話、携帯、通信インフラ、ネット、ライブストリーミング、ポータルサイトといった情報処理学会らしい項目に関する分析が並んでいる。

私の論考は「震災報道 メディアはいかに伝えたか―放送・新聞・出版」と題して、主に初期報道のあり方をまとめたものだ。

この初期報道を振り返ってみると、特に原発報道において“正確な情報”がいかに不足していたか、そして今も不足しているかが分かる。

そうそう、巻頭コラムの執筆者は“日本のインターネットの父”、慶大SFC環境情報学部長の村井純先生だ。

私がSFCの教壇に立ち始めた17年前、「ねえねえ、碓井さん。テレビはいつまで電波を使うつもりなの?」と訊かれたことがある。

写真のお顔も相変わらずエネルギッシュです(笑)。



『読売新聞』で、東海テレビ「セシウムさん」問題のコメント

2011年08月21日 | メディアでのコメント・論評

現在、留守の間にたまった新聞を確認・整理中。

その中に、『読売新聞』に掲載された、東海テレビ「セシウムさん」問題についてのコメントがあった。

出かける前のものだが、見逃していたらしい。

記事全体は、11日に行われた東海テレビ社長の記者会見に関するもので、引責辞任を否定したことが軸になっている。

私が気になったのは、「何が問題か」は未整理のまま、とくかく早目の“処分”と番組“打ち切り”で、世間の避難をかわそうとする姿勢でした。


問題は現場の感覚~識者コメント

記者会見の内容について、碓井広義・上智大教授(メディア論)は、「問題の本質は、非常識なテロップを作って遊ぶ現場の感覚だ。そうした問題に踏む込まず、単なるミスと捉えて打ち切りなどを決めたのなら安易な判断だ」と指摘。

「視聴者は、『ふざけ心』が通用する放送局の感覚や良識を疑っている。今後の検証番組で、テロップが放送されてしまった技術的な経緯の説明に終始することになれば、視聴者に完全に見放されることになるだろう」と話した。


ジャーナリストの田原総一朗さんは、「多くの人が視聴する番組を作る緊張感が制作スタッフに欠けていたのは明らか。番組の打ち切りや関係者の処分は妥当な判断だ」と語った。

浅野社長の進退については、「番組の制作手法自体が問われた過去の不祥事とは性質が違う。引責辞任までは必要ないと思う」。

経済評論家の森永卓郎さんも「たとえリハーサル用でも人を傷つける言葉を使うべきではなく責任は重い」とした上で、「東海テレビの他の番組で同様の問題が横行していないのなら、社長が即座に辞任すべき問題とは言えないのではないか」と述べた。

(読売新聞 2011.08.12)




今週の「読んで書いた本」 2011.08.20

2011年08月20日 | 書評した本たち

“遥か南の島”から、極東の島へと戻りました。

時差のため、まだ朦朧としています。

出かけている最中の新聞や雑誌に目を通していますが、ここにも微妙な時差があって(笑)、不思議な客観性が生まれ、読んでいるとかなり面白いです。


さて、今週の「読んで(書評を)書いた本」は、以下の通りです。

伊集院静
『なぎさホテル』 小学館

内田樹・成瀬雅春 
『身体で考える』 マキノ出版

都築響一 
『演歌よ今夜もありがとう』 平凡社 

斉藤明美 
『家の履歴書~男優・女優篇』 キネマ旬報社 

細川布久子 
『わたしの開高健』 集英社 

じゃい 
『稼ぐギャンブル』 太田出版



・・・・今週、私のイチオシは伊集院静さんの『なぎさホテル』。

随想なのに、まるで上質な私小説を読むような味わいがあります。

斉藤明美さんの『家の履歴書~男優・女優篇』は、いつも「週刊文春」で愛読している、家をめぐるインタビュー集です。


* 上記の本の書評は、発売中の『週刊新潮』(8月25日号)に
  掲載されています。





ホノルル・ナイト

2011年08月19日 | 遥か南の島 2009~2012

いまさらホノルルの夕景かと言う人もいるけど、だんだん暮れていく風景は、見ていて飽きない。












外へ出かける。

我が家の女性陣が立ち寄ったのは、人気のクッキー屋さんだそうです。






下町方面にある、地元のお客さんばかりのお店で夕食を。

えーと、名前は「サイドストリート・イン」。





キムチ・チャーハンのハワイ風(?)みたいな「キムチ・フライドライス」が美味でした。

「ガーリック・ソイ・ビーンズ」も食欲啓発。



写真は、デザートであるところの、焼き立ての熱いブラウニーにアイスクリームが乗ってるやつ。ホット&クールで(笑)、これがうまい。

そしてオレンジ・フロートも。




帰宅、じゃなくて部屋に戻って、今回は部活の関係で留守番をしている高校生の息子と、スカイプで“国際テレビ電話”。



まあ、なんだかんだ言って、便利になっちゃったものです(笑)。