碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

【気まぐれ写真館】 今年のあれこれ水に流して、よいお年を!

2014年12月31日 | 気まぐれ写真館

サンデー毎日で、NHK「朝ドラ」ベスト3を選ぶ

2014年12月30日 | メディアでのコメント・論評

発売中の「サンデー毎日」最新号に、NHK「朝ドラ」ベストランキングという特集記事が掲載されました。

この中で、歴代の朝ドラの中からベスト3を選び、コメントしています。

以下は、私のコメント部分の抜粋です。記事全体は、ぜひ本誌をご覧ください。


記事タイトル:
ツウが選ぶ「朝ドラ」ベストランキング

朝ドラ通の次の6氏にそれぞれのベスト3を選んでいただいた。

亀和田武氏(作家)、コージー富田氏(タレント)、吉田潮氏(コラムニスト)、宇佐美毅氏(中央大教授)、碓井広義氏(上智大教授)、田幸和歌子氏(ライター)。




評価が高かったのは、まだ記憶に新しい「あまちゃん」(13年前期)。

碓井氏と富田氏が1位に上げている。碓井氏の2位は「ひらり」(92年後期)、3位は「マー姉ちゃん」(79年前期)。富田氏の2位は「花子とアン」(14年前期)、3位は「梅ちゃん先生」(12年前期)となっている。

「あまちゃんは朝ドラ史上に残る名作」という碓井氏が語る。

「朝ドラの王道ではなく異色作だった『あまちゃん』は、だからこそ良かったんです。それまでのように女性の一代記ではなく、わずか数年間を描くこと。ヒロインの成長物語でもなく、北三陸を含めまわりが成長していくこと。また、笑える小ネタをふんだんに取り入れていること。これらが見事に成功し、本来の朝ドラのセオリーから外れている異色作でありながら傑作でした」


それを可能にしたのは、脚本家の宮藤官九郎によるところが大きい。独特の世界観で、間口を狭めることによって深さを出した作品となっている。


優れたヒロインが登場した作品として、碓井氏は79年前期の「マー姉ちゃん」を上げる。

「藤田弓子さんと熊谷真実さん、田中裕子さんは、それぞれがヒロイン役をこなせる女優さんです。力のある女優が一つの家族を構成している強さがあります。家族という最小単位で、お互いに助け合っていく展開は、『金八先生』も担当した小山内美江子さんの脚本が優れていたといえるでしょう。それまではある意味、問題のある家族を描いてきたのですが、この作品では理想の家族を投影させたのでしょう」



朝ドラ史上最高の視聴率を誇ったのは「おしん」(83年)。平均52・6%という、今では考えられない数字である。

碓井氏も次のように語る。

「幼少期から描く、本当の意味での一代記で、朝の大河ドラマのようでした。放送時はバブル期に差しかかる時代でしたが、あえてその逆を描いた着眼点が良かった。超消費時代にあって、私たちはそんなに浮かれていていいのか、ということを貧しい時代を通して伝えてくれていたようでもあります。慧眼ですね」


(サンデー毎日 2015年1月4日/11日新春合併号)

日経MJ(日経流通新聞)「テレビCMトップ10」を選ぶ

2014年12月28日 | メディアでのコメント・論評

日経MJ(日経流通新聞)の年末恒例企画、「テレビCMトップ10」が発表されました。

この1年間に放送されたテレビCMのうち、「広告効果が高い」と思われるものについて、識者10人にトップ10を挙げてもらい、点数化したもので、1位の最高点は100点。

私を含む選者(回答者)10人は以下の各氏です。

碓井広義(上智大学文学部新聞学科教授)
川島蓉子(ifs未来研究所所長)
草場滋(メディアプランナー)
佐々木豊(日本デザインセンターブランドデザイン研究所所長)
関根心太郎(CM総合研究所代表)
田中理沙(宣伝会議取締役編集室長)
松田久一(JMR生活総合研究所代表)
神酒大亮(ムービーインパクト代表)
村山らむね(通販評論家)
山田美保子(構成作家・コラムニスト) 
五十音順


「2014年のテレビCMトップ10」

1位 41点
ジョージア(日本コカ・コーラ) 出演:山田孝之

2位 35点
SoftBank(ソフトバンクモバイル) 上戸彩、堺雅人ほか

3位 28点
ワンダーコア(オークローンマーケティング) 宇梶剛士

4位 21点
ロト7(全国都道府県および全政令市) 柳葉敏郎、妻夫木聡

4位 21点
エコナビ家電(パナソニック) 西島秀俊

6位 16点
TOYOTOWN(トヨタ自動車) 堺雅人、ジャン・レノほか

6位 16点
カップヌードル(日清食品) ダチョウ倶楽部

8位 15点
プレミアムボス(サントリー食品インターナショナル) タモリ、トミー・リー・ジョーンズ

9位 13点
タント(ダイハツ工業) 菅野美穂、石倉三郎ほか

9位 13点
ふんわり鏡月(サントリー酒類) 石原さとみ




「売り上げに貢献しそうなタレント・有名人」

女性
1位 綾瀬はるか
2位 杏
3位 ローラ
4位 米倉涼子
5位 石原さとみ
6位 上戸 彩
7位 水原希子
7位 土屋太鳳
9位 広瀬すず
10位 桐谷美鈴

男性
1位 西島秀俊
2位 斎藤 工
3位 錦織 圭
4位 桜井 翔
5位 羽生結弦
6位 岡田准一
7位 堺 雅人
8位 山田孝之
9位 相葉雅紀
10位 福士蒼汰


私のコメントは、綾瀬はるかと石原さとみについて・・・

(綾瀬は)昨年のNHK大河ドラマ主演に続き、今年もドラマ「きょうは会社休みます。」などで個性的な役柄を演じキャラクターの幅を広げた。

CMベスト10で9位に入った「ふんわり鏡月」で艶っぽい「きわどいユルさ」(碓井広義氏)を見せた石原さとみも5位に。(今後)「この2人が“オトナの女”度を加えてパワーアップしていくはず」(同氏)


(日経MJ 2014.12.26)

【気まぐれ写真館】 西郷さん似!?

2014年12月27日 | 気まぐれ写真館

何だかスゴイぞ、「進撃の巨人展」

2014年12月27日 | テレビ・ラジオ・メディア



上野の森美術館へ。

ずっと気になっていて、なかなか行けなかった「進撃の巨人展」。

大人気で、毎日、行列だそうです。






中へ入ると、いきなりオープニングシアター「上野、陥落の日」が待っていた(笑)。

漫画の世界に一気、です。

そして、圧倒されるのが原画ならではのチカラ。

立体映像を用いたバーチャル体験も面白かったなあ。

ツアー音声ガイドを借りて、聴きながら歩いたのですが、かなり作品世界を理解するのに役立ちました。

トータルで、「進撃の巨人」の世界観を現出させた展示構成に拍手です。

開催は1月25日(日)まで。

年末・年始も休みなし。

「館内ほぼ撮影可」の大サービスです。



























「金曜オトナイト」で、田嶋陽子さんと・・・

2014年12月27日 | 金曜オトナイト

BSジャパン「大竹まことの金曜オトナイト」の放送も、26日が年内ラスト。

ゲストは田嶋陽子さんでした。




田嶋さんというと、法政大学教授から参議院議員、そして討論番組の論客というイメージですが、実は歌手だったりします。シャンソンですね。

えーと、幸い、いえ不幸にも私はまだ拝聴しておりませんが(笑)。



今週の「もえちゃん」

コメントした、「週刊ポスト」井上真央さんの記事全文

2014年12月26日 | メディアでのコメント・論評



井上真央 
「異例の経緯で決まった大河」の
ロケ先で「素人」に間違われた!

1月4日から大河ドラマ『花燃ゆ』(NHK総合、日曜午後8時~)が始まる。主演の井上真央(27)は、朝ドラ(2011年の『ひまわり』)と大河の両方で主演する3人目の女優(他の2人は松嶋菜々子と宮崎あおい)となり、名実ともに2015年は「NHKの顔」としてフル稼働する。

『花燃ゆ』は、幕末から明治維新にかけての日本の動乱期に長州(山口県)の萩を舞台に活動した吉田松陰ら長州藩士の姿を、彼らを支えた家族の視点から描く。井上は松陰の妹・文(ふみ)を演じる。

注目されることになった井上だが、そんなプレッシャーを見せることなく、現場での評判は上々だという。

「とにかく勉強熱心です。事前に松陰の生家や墓を訪れ、資料もかなり読み込んでいます。脚本に対して『その時は〇〇でしたよね』と史実がしっかり頭に入っているようです。最初は方言に慣れなかったようですが、テープを繰り返し聞いてかなり上達しています。

近年、大河ヒロインを務めた若手女優の中には演出家と折り合いが悪く撮影が滞るような女優さんもいましたが、井上さんは指示を的確に理解してくれるのでスタッフ受けは抜群です」(制作関係者)

井上は5歳で子役デビューし、小3の時にNHKドラマ『藏』に出演。その後『キッズ・ウォー』(TBS系)でブレイクした。子役出身者に多いといわれる尊大さは一切なく、謙虚な姿勢は一貫している。

「撮影開始前のロケハンで山口に行った時、タクシーの運転手さんが井上さんに気づかずに『来年の大河はあなたと同い年くらいの女優さんが演じるからぜひ見てよ』と言うハプニングがあったのですが、彼女は笑顔で『はい!』と答えたそうです」(前出・制作関係者)

ドラマの見どころを碓井広義・上智大学教授(メディア論)が語る。

「知名度の低い難しいヒロインを務めるのは、子役時代からNHKに出演して演技力を磨いてきた井上さんが適役。すでに朝ドラの主役を経験している彼女が今回の大役も演じきれば、国民的女優の座を不動にできるはずです」


(週刊ポスト2015年1月1・9日号)

壮観なり! 「テレビ東京 女性アナウンサーカレンダー2015」

2014年12月26日 | テレビ・ラジオ・メディア

BSジャパン「大竹まことの金曜オトナイト」でご一緒している、テレビ東京の繁田美貴(はんだ みき)アナウンサー。

その繁田さんから、「テレビ東京女性アナウンサーカレンダー2015」を頂戴しました。

初の卓上型です。

クリスマスと、お歳暮と、早めのお年玉を兼ねた、三位一体型プレゼントですね(笑)。

ありがとう!

パラパラとめくると、お馴染みの方々が並んでいますが、ほんと、
皆さん、美しい。

壮観です。

当然ですが、今年のカレンダーに大江麻理子さんは入っていません(笑)。

定価1700円にて絶賛発売中ですので、興味のある方は、ぜひ!





【気まぐれ写真館】 2014クリスマスの夜

2014年12月25日 | 気まぐれ写真館

週刊ポストで、大河ドラマ主演の井上真央さんについてコメント

2014年12月25日 | メディアでのコメント・論評



発売中の「週刊ポスト」最新号に、「美女イレブンの年末決算」という特集記事が掲載されました。

イレブンの一人が井上真央さんで、記事の中でコメントしています。

っていうか、週刊誌はもう新年号なんですねえ(笑)。


記事タイトル:
井上真央 
「異例の経緯で決まった大河」のロケ先で「素人」に間違われた


記事の内容を要約すると・・・・

・1月から大河ドラマ「花燃ゆ」が始まる。

・主演の井上真央は朝ドラ「ひまわり」のヒロインも務めた。

・今回の大河は、安倍晋三首相の地元である山口県(長州)が舞台。

・「NHKが時の政権に配慮したのではないか」とも言われている。

・注目作のヒロインとなった井上だが、現場での評判は上々。

・制作関係者も「勉強熱心だ」とホメている。

・5歳で子役デビューした井上。NHKとの仕事も多かった。

・成長してからも謙虚な姿勢は変わっていない。


・・・・といった記述があり、私のコメントになります。

ドラマの見どころについて碓井広義・上智大学教授(メディア論)が語る。

「知名度の低い難しいヒロイン役を務めるのは、子役時代からNHKに出演して演技力を磨いてきた井上真央さんが適役。すでに朝ドラの主役を経験している彼女が今回の大役も演じきれば、国民的女優の座を不動にできるはずです」


(週刊ポスト 2015.1.1/9号)


何冊目かの、ギャビン・ライアル『深夜プラス1』

2014年12月24日 | 書評した本たち



ふいに読みたくなった本。

すでに持っている。

どこかにあることもわかっている。

しかも複数(笑)。

でも、すぐに見つからない。

というわけで、また同じ本を買うことになる。

ハードボイルドの名作、ギャビン・ライアル『深夜プラス1』(ハヤカワ文庫)は、まさにその典型だ。

この小説の書き出しがいい。

「パリは四月である。雨もひと月前ほど冷たくはない。といって、たかがファッション・ショーを見るために濡れて行くには寒すぎる。雨がやむまでタクシーはつかまらないし、やめば用はない。数百ヤードの距離だ。いずれにしてもぐあいが悪い」

ここまで読めば、もう主人公ルイス・ケインと一緒にいるも同然。

後は、例によって一気だ。


さて、今週の「読んで書評を書いた本」は次の通りです。

誉田哲也 『インデックス』 光文社

平川克美 『復路の哲学~されど、語るに足る人生』 夜間飛行

森 達也 『たったひとつの「真実」なんてない』 ちくまプリマ―新書

戸田奈津子『KEEP ON DREAMING』 双葉社

池谷孝司 『スクールセクハラ』 幻冬舎

横尾忠則、篠山紀信 
『記憶の遠近術〜篠山紀信、横尾忠則を撮る』 芸術新聞社

* これらの書評は、
  発売中の『週刊新潮』(12月25日総選挙増大号)
  読書欄に掲載されています。


【気まぐれ写真館】 天王洲界隈 2014.12.23

2014年12月24日 | 気まぐれ写真館

言葉の備忘録53 サティ「卵のように軽やかに」

2014年12月23日 | 言葉の備忘録




私がずっと若かったころ、五十歳になればわかるようになるよと言われた。私は今五十歳だ。なんにもわかっていない。

エリック・サティ
『卵のように軽やかに~サティによるサティ』

「鏡月」CMで小悪魔度アップの石原さとみさん

2014年12月23日 | 「日経MJ」連載中のCMコラム

日経MJ(流通新聞)に連載している「CM裏表」。

今回は、石原さとみさんの「鏡月」について書きました。


サントリー ふんわり鏡月「冬・こたつ編」
ユルめの雰囲気 大学生メロメロ

大学生の間で石原さとみさんの人気が高い。

今年放送された「恋愛ショコラティエ」「ディア・シスター」といったドラマの影響かと思ったが違った。鏡月のCMらしい。

特に夏に流れた「ちょっと間接キスしてみ?」。

あの何とも無防備(もちろん演技)で、ちょっとユルめの雰囲気(当然演技)に、若い衆もすっかりやられたようなのだ。「年上もいいですね」などと生意気を言っている。

「冬・こたつ編」の舞台は室内だ。こたつに入った石原さんが「なんか静かだねえ。世界中で二人っきりだったりして」と話しかけてくる。

ふと一瞬の間があり、「もう一人いるね」。それは外から聞こえてくる焼き芋屋さんの声だ。静けさを際立たせる絶妙な音量が心憎い。

突然石原さんが「ちょっと、くすぐんないで」と笑いながら抗議する。一緒にいる誰か(きっと男だ)が足を伸ばして触ったに違いない。

つい悔しくなって鏡月のボトルに手が伸びてしまいそうだ。

(日経MJ 2014.12.22)

沖縄からサンタビールがやって来た!

2014年12月21日 | 日々雑感

沖縄から、“サンタビール”が届きました。

私はサンタビールと呼んでいますが、沖縄「ヘリオス酒造」のサンタエールです。

この逆三角形の巨大なフラスコみたいな瓶がやって来ると、「ああ年末だあ」と思います。

ヘリオス酒造は沖縄・名護市にあるメーカーで、以前から人気の「古酒」で知られています。

実は、以前教壇に立っていた慶応SFCで、一緒に切磋琢磨した学生の実家なんですね。

本人は、いずれ社長というか蔵元を引き継ぐべく、父上の薫陶を受け続けています。

ビール党の私のために、毎年こうして送ってくれるサンタビールは、「元気でやってますよ」の便りでもあるわけです。

「今年のサンタはスパイスのバランスが絶妙な、クリスマスにぴったりのビールに仕上がりました」とのこと。

そうそう、このサンタエールは冬季限定で、残念ながら今年の分はすでに完売しています。

ぜひ来年、ネットで注文してみてください。

・・・・ということで、すみませんが(笑)、今年もサンタビール、いただきます!


ヘリオス酒造
http://www.helios-syuzo.co.jp/