大雪の空

46歳から始めて嵌ってしまった山歩きの記録と野球などの雑記帳。時々帰郷中の島暮らしの日常。

白山情報追加

2010年08月10日 | 八ヶ岳・中央アルプス他
白馬大雪渓の最新情報を調べたら、客でとんでもないらしい。
この暑さじゃあ大雪渓を登りたくなるのが当然だよなあ。
それに連動して鑓温泉は芋の子を洗うような状況が目に見えているので止め。
替りの山を捜したが懐具合と相談すると遠出は無理。
奥多摩の酉谷避難小屋と雲取避難小屋を使って夏山低山歩きの実践か、
朝一で箱根の湯坂路を歩いて上湯に浸かるか。
まあそんなところで12-15日の連休は我慢しよう。
来週末は山仲間との青年小屋泊りが待っているから。

白山山行の雑情報の追加。

甚之助避難小屋は6人はゆっくり寝られる。ちょっと覗いたオバンが
「まあ汚い」などとぬかしたが俺の感覚では普通だ。
水場は目の前に蛇口が3つある。トイレも朝一で清掃してくれていた。

下山して入った市ノ瀬の永井旅館の風呂は新しくて風情なし。
おまけに5-6人入れる大きい湯船が循環・加温で2人しか入れない小さい
湯船が掛け流しとなっていた。
この源泉はぬるくて身体にはやさしいが。
源泉の絶対量が不足しているのかもしれない。600円。

この風呂に入る為には一旦下車しなければならないが、金沢駅までの
通しのキップで途中下車ができる。

雪の上を歩かないのでアイゼン不要。もし雪の上を歩く事態になったら
それはコースを外れている。

砂防新道では水が中飯場、甚之助避難小屋で補給できるから出だしは500MLで充分。

下山路を砂防新道にする場合は登りを待つのを覚悟しておくこと。早朝から半端でない
数が登ってくる。

まあこんなところだ。クロユリ目当てなら即行くべし。
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白山のクロユリ 2010年8月8日

2010年08月10日 | 八ヶ岳・中央アルプス他

白山のミヤマクロユリを見にお花松原まで行った。
評判通りの大群落だったがいかんせん地味。
それよりもオトギリソウが全山に分布。
こっちの方が代表にふさわしい。
クロユリは今が旬で1週間後は終わっているだろう。
見たければこの2-3日中に出かけるべし。

2010年8月7日-9日(2泊3日、避難小屋)(単独)

当初は弥陀ヶ原でビバーグのつもりだったが、小屋まででなんか歩くのが億劫になって止めた。
結果的にはこれが大正解だったのだからついていた。
最終日は別山をやってからチブリ尾根を降りるつもりだったがこれもパス。
前夜と朝一の雨に気勢をそがれたのと前夜夕陽を撮る際にブヨに刺された瞼が腫れ上がったため、そのまま下山した。しかしこれがドツボだった。

初日と下山日は後で少し触れるとしてお花松原ピストンを書こう。
5時に前夜同宿した金沢大のワンゲルOB(院生)と小屋を出た。
彼とは南竜分岐で分かれて黒ボコ岩を目指した。
途中はシモツケとミヤマシシウド、オタカラコウが目立った。
稜線直前の延命水はか細い流れでコップ一杯に20秒はかかりそうで、
列を成すのは当然。案外と旨かったが。

黒ボコ岩はたいして大きくない四角っぽい岩だ。
さっそく団体のお出ましで、先頭のおばんガイドがいろいろと解説しながらノンビリ歩いて行った。
あれじゃあ俺が後ろに付いたら蹴散らしそう。

弥陀ヶ原には「白山奥宮境内地」という看板があった。
あやうく境内で寝るとこだった。
しかし境内にあんな大きな宿泊所を建てていいのかよと突っ込みたくなる。
参拝に来る信者の為の建物なんだから文句言うなと反論するだろうが。

御前峰では残念ながら北アルプスは見えなかったが、近場は見えて結構絵になる景色だ。
千蛇ケ池まで降りてお花松原への中宮道に踏み込んだ。
ヒルバオ雪渓への下りが案外と急で帰りが思いやられたが大したことは無かった。
雪もこの2週間で随分と融けたと帰りに会った男が言っていたが、雪の上はまったく歩かずにすんだ。
念のために持参した六本爪は只の鉄くずだったわけだが安全の為には致し方ない。
雪には結構敏感に反応するが、多分あのM氏との朝日のプチ遭難のせいだろう。
雪が多い時は後で写真を載せる大岩まで歩き、そこから直角に左に歩けばよい。

辿り着いたお花松原にはミヤマクロユリが噂通りの大群落で待っていた。
うーん、しかしあの大雪のクモマユキノシタと同じく地味(あれほどではないが)なので迫力は無い。
個体は結構可愛いのだが色がなあ。
登り返しはコースタイム通りに歩いた(全荷物の12K程度のザック)
ので少し甘めだろう。
小屋から軽い荷でピストンすれば千蛇ケ池から往復2時間半で歩けるだろう。

後はお池巡りコースで花を見ながら室堂へ帰ったが、ここもオトギリソウが幅をきかせていた。
その後のエコーラインはイワイチョウとカライトソウ、ニッコウキスゲ、チングルマが出て来て楽しめた。

花を楽しむ為のベストコ-スは今年11月に新築される甚之助避難小屋に連泊して、

① トンビ岩コースから御前峰に登ってお花松原をピストンの後、お池巡りで室堂へ帰リ、エコーラインで小屋にもどる。

② 翌日黒ボコ岩コースで稜線に出て、観光新道を別当出合へ下山する。

これが一番花を楽しめるだろう。

来年だったら新築の小屋に寝られたのに残念だ。
しかし国立公園なのに新しく切り開いて小屋を建て、古いのは取り壊すとは何だ!
建て替えれば自然破壊せずに済むだろうが。
どうせ寝る奴は俺みたいな貧乏山屋しかいないんだから。
おまけに少し離れたところに公衆トイレも造っているんだから呆れる。
白山の観光登山と砂防工事でしこたま儲けるわけだ。なかなか頭がいいなあ。
初日に同宿した滋賀からの定年退職直後のオジンの情報だとあと一ヶ所同じ様に新築してるらしい。
それならあのトムラウシに避難小屋を本当に小さくてもいいから造れや。
そうしたらあんな悲劇は2度と起きないだろうよ。

ドツボといったのは、登りが続々とやってきて待ち時間の長いこと。
殆どの連中が砂防新道を登るというのを忘れていた。
まあとても観光新道を下るつもりは最初からなかったからあまり頭に来なかったが。
それから初日にビバーグしなくて正解だったというのはメチャ寒かったのだ。
幸いに汚かったが毛布が8枚位あったので前述のオジンと分け合って使った。
2人ともシュラフカバーしか持ってきていなかったのだ。
このオジンはあちこちの小屋に寝て周辺を歩き回っている最中だったが、案外いい歩き方だ。
もちろん時間がタップリある退職後のオヤジなど限定だが。

花と初日と二日目に見た夕陽の写真をアップしてみる。




ミヤマクロユリ群落



ハクサンコザクラ、アオノツガザクラ、ミヤマキンバイの混生



オトギリソウの群落



イワギキョウが小さい



ヒルバオ雪渓の大岩



北アルプス方面の眺め



初日の夕陽



二日目の夕陽

花の記録

センジュガンピ ラショウモンカヅラ ミヤマカラマツ イブキトラノオ コイワカガミ ミヤマアキノキリンソウ
タカネニガナ ミヤマコウゾリナ ハクサンボウフウ ミヤマシシウド ハクサンコザクラ ミヤマキンポウゲ
ミヤマダイコンソウ コバイケソウ シモツケ ミヤマダイモンジソウ トリカブト ミヤマリンドウ チングルマ
アオノツガザクラ ニッコウキスゲ カライトソウ イワイチョウ ハクサンフウロ ミヤマキンバイ ミヤマクロユリ
イワギキョウ ソバナ ヨツバシオガマ イワツメクサ ヤマガラシ(?) オンタデ アカモノ クルマユリ

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