大雪の空

46歳から始めて嵌ってしまった山歩きの記録と野球などの雑記帳。時々帰郷中の島暮らしの日常。

保久礼から守門岳

2013年07月03日 | 関東周辺
浅草岳の翌日、宿の主人に保久礼の登山口まで送ってもらい縦走した。

駐車場に着いたら横浜Noの普通車が一台と
地元の長岡Noの軽トラックが仲良く停まっていた。

横浜の山人口は日本一なのではなかろうか、とにかく
どこの山に行っても必ず横浜から来たと言うのがいる。

駐車場からは真っ直ぐ降る広い道と少し狭い右へと曲がる道の
二つがあるが、真っ直ぐ降るのが正解。
ピンクリボンが車止めのポールに付いている。

直ぐに右上に保久礼小屋が見えてきたがまるでオウムの
サティアンみたいな不気味さ。
さすがの俺も勘弁といったところだった。



道は階段で表土の流失を防いでいたが、約30分も延々と
続いていた。
丹沢の花立の階段よりも歩き易かったのが救い。

  
道の抉れ三態


周りのブナ林は若く細い木が多い二次林だったが
昭和の初めか戦後にでも伐採したのだろう。


若々しいブナ達


ユキザサも久し振り


オオカメノキ

途中のキビタキ清水はあの仙水小屋の水クラスの
美味しさで、持っていた水を全部入れ替えた。
ブナの森の湧き水なのだから美味いのは当然。
一級品の水場でここまでの水を持てば良い。


抜群の美味さの湧き水だったキビタキ清水


直ぐ上に出てきたキビタキ小屋は三角の窓の無い
造りだったが、下の小屋よりはマシで何とか寝られる。
バスを使って遅く着いた縦走目的でないと使わないが。


 
小屋とその内部・十分寝られるが


2時間40分もかかって登り着いた大岳からは目の前の
袴岳や烏帽子山、遠く越後三山も見えていたが日本海は無理だった。
先行していた山岳さんはデジイチで撮り捲っていた。

残雪の白さと緑のコントラストが素晴らしいが、近場の山では
見られないから遥々と訪ねた甲斐があった。

  
大岳からの展望



大岳分岐手前の雪渓と登山者

この大岳の下りから花が出てきたが、初めて木の枝でとぐろを巻く
蛇を見るおまけが付いた。
マムシやヤマカガシでもない蛇だったが、シマヘビかな?

 
アザミの先に蛇とそのアップ

ヒメサユリやニッコウキスゲ、アザミなどが出てきて賑やか。
予想以上に花があり浅草岳よりも登山者は多いかもしれない。


オオバギボウシ

 
旬のニッコウキスゲとそのアップ


ミヤマカラマツ

  
ヒメサユリ三態


イワカガミ


マイヅルソウ


ミツバオウレン


青雲岳はだだっ広く立派な木製の休み場があり、良いテント場。
このテラスで昼飯としてエネルギー補給して下山開始。何せ後ろが
16:16の電車なんだから必死で降りないと汗も流せない。


大岳分岐


タニウツギの先に大岳


ウラジロヨウラク

 
ゴゼンタチバナの集団とアップ


コバイケイソウ


スゲの仲間?

  
ショウジョウバカマ三態


袴岳は30分程度であっけなく着いたが、当然ながら今度は
目の前に浅草岳だ。


浅草岳遠望

分岐まではゴゼンタチバナや固有種のヒメシャガが楽しませたくれた。


ヒメシャガ


こんなに小さくて可愛い


キスミレ


問題の大白川への分岐はやっぱり難しかった。
大きな雪渓が現れてその分岐点は遠くに見えたが、上に上がって竹薮の
縁を行くかそのままトラバースかだった。

せっかく持参した六本爪があるのだから躊躇わずに装着し、トラバースを
開始したら竹薮の縁を地元民がアイゼン無しで降りてきた。
この人が尾根への登り口を教えてくれたから良かったが、標識も無く
踏み跡でしか判断できないのだからちと難しい。


トラバースした雪渓。左端の竹薮の切れ目が分岐点

尾根に乗ったら今度は急下降が待っていて、最後の最後まで苦しんだ。
あと20分という所から三回も引っくり返ったのには呆れた。
粘土質の土の上に枯葉が積もって歩き辛い事甚だしい。


白の斑が涼しい


布引の滝より上流にあった滝だが、この時期だけかな?


布引の滝分岐


何の印なんだろうか?

降り着いてからは林道歩きの後スキー場の中を通って宿の車に辿り着いた。

7時に歩き出して14:45に林道だったから5時間半のコースタイム
プラス2時間15分。
蒸し暑さが昨日と同様で、しょっちゅう立ち止まって汗を拭くは
水を飲むはだし、花の写真も撮るはで結構時間が押した。

二人して昨日の浅草岳よりは楽しかったと総括したが、田子倉から登り
鬼ケ面コースを降りれば浅草岳の方が断然面白い。
しかしいつの間にか田子倉が廃駅になっていてガックリ。
只見からタクシーか宿の車で入るしかないのは寂しい。



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大白川下山の注意箇所

2013年07月03日 | 関東周辺
エデシ尾根を登りに使う場合は問題無いが、
俺達みたいに縦走してきて下山する時が危ない。

エデシ尾根は枝尾根でその為に急なんだが、
最後が一旦沢源頭部に降りて主尾根に乗るのだ。

だから下山の場合は降りて直ぐに左の尾根に乗るのだが、
そのまま沢を降りる人が時々いるらしい。

標識も無いから初めてだと面食らうのは当然なので注意するべし。


   

笹藪の左端までトラバース。俺たちは軽アイゼンを履いたが
地元の人達はそのまま歩いていた。

一枚目の笹藪が切れた左端の先が分岐点。
アイゼン無しのおじさんが来てビックリ。

二枚目が大分降りた地点からの写真。

三枚目奥の草地の出っ張りが尾根に乗る所で黒い帯が歩いた跡。
赤いテープが木の上にあるから見落とさない事。
道が出ているから注意していれば大丈夫だ。


それから尾根を下る時に出て来たのが下の場所。



此処は岩のバンドを歩くのが正しいルートだったのだろうが、
その下を歩くルートが新しくできている。

木からロープが垂れているが下を歩くと何の為にあるのか
首を傾げるだろう。

俺は岩のバンドを歩きロープを使ったが、下の道を使うのが
易しいし安全だな。
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