大雪の空

46歳から始めて嵌ってしまった山歩きの記録と野球などの雑記帳。時々帰郷中の島暮らしの日常。

越後駒ヶ岳から中ノ岳

2014年10月13日 | 関東周辺
山行日:2014.10.9-11

紅葉は霜が降りた後みたいで色がくすんでしまっていた。
1週間遅かった感じだが仕方が無い。
その代りに素晴らしい山岳風景を眺めたから満足。

しかし越後駒から南下したのは大失敗で、
中ノ岳の詰めで疲労困憊でホトホト参った。

二日目に十字峡まで歩く予定だったが、
中ノ岳の頂上で電波が通じて延期を連絡。
小屋に寝て翌日下山したのだが、高速バスが連休で満席。
六日町の大和屋旅館で寝て今日(12日)帰宅した。

初日:10.09 伝之助小屋から駒の小屋 (8:00-16:40)

伝之助小屋から8時に出発し、石抱橋を渡り即左折。
銀の道を辿るが予想に反して本格の山道だった。
道は北の又川の左岸を歩くが途中で林道にぶつかり、
後は林道を辿り骨投沢と言う名の恐ろしげな沢を渡るが、
橋の付け替え工事中。
その先に出てくる柳沢を草茫々の橋で越え暫らくで
右手の細い道に入り道行山へ。
入り口の看板が無いので見落とし易い。

   
銀の道の説明版  開高健の碑  本格の山道  草茫々の橋からの柳沢

 
道の左の木にピンクリボン  反対側入り口の上にある道標? 


暫らくすると柳沢支流を高巻くが、
細い道かつ右が切れ落ちていて危なっかしい。
ロープが渡してあるが古いし握らずに通った。
その後沢に降りるが直ぐに右に上がり、後は道なりに進む。
途中直角に右に折れてひたすら登れば道行山だ。
登り出して2時間ほどで山頂だったが、
登山口までの歩きが1時間半ほどかかる。

   
道行山からの眺望4枚

道行山から直ぐで枝折峠からの道に合流するが、
前駒ヶ岳の岩場も鎖も無い位だ。
危険な場所は他には無いし、コースタイムは少し甘目だろうと思う。

この岩場を越えたら直ぐに駒の小屋だったが、
水場はチョロチョロとだが流れていた。

小屋は15人だけでゆっくり寝られたが、
村上からのご夫婦に色々と戴き大いに助かった。
笹餅とカレイの干物は翌日の歩きで貴重な行動食になった。
練習した無洗米は上手く炊けてすこぶる美味かった。
今後はこの方式でやって行く。

    
分岐の道標  荒沢岳方面  銀山平方面  百草の池道標  枝折峠からの道   

  
荒沢岳  百草の池  奥に中ノ岳


二日目:10.10 駒の小屋から中ノ岳避難小屋 (7:00-13:40)

晴れの特異日だというのに終日ガスで楽しみの無い歩きだった。

出発が7時とのんびりだったのが後で響いたが良かったのかも。
30分程で頂上だったが何にも見えず、その場の写真だけ。
中ノ岳・グシガハナ方面への分岐に戻りちょっとで、
グシガハナへの道と分かれて左へ。

天狗平までは下りで楽だったが、途中でダブルストックの
同年輩の男性とクロスした。
5時に中ノ岳の小屋をでたとかで、小屋までに会ったのはこの人だけだった。
天気がイマイチだし、ロングコースで歩くのが少ないみたいだ。

檜の廊下は檜だけでなく、盆栽を大きくしたなかなか姿の良い松などもあり、
越えたり潜ったり結構難儀させられる。
尾根上や下を歩くから注意しないと滑落したらジエンド。

朝から吹き荒れていた風もこの頃は納まっており助かった。
しかし道標が殆ど無いしガスで何にも見えないしで、
現在地がよく分らず先が読めないのが辛かった。

その先の中ノ岳への登りが地獄だった。
次から次に出てくる偽ピークにいたぶられるし、
時間が押して野中のバスが心配になるしで散々。

道も左側谷に落ち込むトラバースが結構でてくるし、
緊張する歩きを強いられるしで疲れが増す。

やっと跳び出して見えた小屋のシルエットにマジで万歳!
しかしノンビリもしていられず、小屋も覗かずに頂上へ急ぐ。
もう13:40でちと野中の最終便が危うい。
頂上手前で若者に出くわしたが、荒沢岳から来たとかで小屋泊まり。
電波が通じたら小屋に戻るが、駄目だったらそのまま下山すると告げた。

着いた頂上で電源を入れたら3本も立ち即メールと婆様に電話。
明日下山に変更を告げて小屋に引き返した。
青年は茨城の結城からとかで、高校生時代からやってるとかだった。
荒沢岳を越え兎岳へ抜ける道を歩き中ノ岳を踏んで来たのだが、
5:00に歩き出し14:00前に着いたんだから凄い。

夜は山の話やなんやで盛り上がったが、広い小屋に二人っきりで
やたらと寒くて参った。
ペットボトルにお湯を入れて湯たんぽにしたが、途中冷めて再度
沸かし直した位の冷え込みだった。

食料は棒ラーメン2食分とアルファ米の五目飯で凌いだが、
これが無かったら下山しなくちゃならなかったんだ。
9時位には寝る態勢に入ったが、風の音が凄いし良く寝られなかった。
この小屋には毛布数枚と銀マット2枚しか無かったが、
少しは寒さを和らげてくれた。

駒の小屋は毛布も銀マットもタップリあるから、
6-7月なら夏用のシュラフだけ持って行けば大丈夫だが、
この小屋に寝るならそうも行かないなあ。


    
頂上分岐  頂上  グシガハナ分岐  ガスの晴れ間の景色2枚

  
檜の廊下2枚


三日目: 10.11 中ノ岳避難小屋から十字峡 (5:40-12:10)

全体的には思ったよりも楽な道で、十字峡から登れば良かったと悔やむ。
地形図からは丹後山より厳しそうだったから仕方が無いが、
ネットでコースタイムがおかしいとかあったのが正しかったんだ。
十字峡から登り中から駒へ抜けるのが楽チンなのが分っただけでも良しとしとこう。
遊ぶとしたら初夏のシラネアオイの季節だろうが、その気になるだろうか?

この日はうって変わった晴天で雲一つ無く最高の天気だったのに降るだけと
ちょっと勿体無かった。

コースは最初の兎岳への分岐から日向山まで徐々に傾斜が緩み、
千本松原から傾斜が増すがすこぶる歩き易かった。
丹後山のルートは国体用に作ったとかなんでなかろうか。
昔から歩かれている道だからだろう、予想と真逆の十字峡への道だった。
しかし千本松原付近から足の肉刺でペースがた落ちして危うい事になってしまった。

出だしの頂上からの眺望がハイライトの歩きだった。
遠く飯豊や朝日、鳥海らしき三角や近くは守門・浅草、平ヶ岳・燧ケ岳・至仏山、
上州武尊山・巻機山や浅間山など。
当然目の前には八海山が中ノ岳と結ぶ痩せ尾根の先にドンと控えている。

この眺望を楽しめたんだから昨日の苦労も少しは報われたかな。
紅葉は霜でなんだろうが、くすんでしまってイマサン位だった。




頂上からの絶景

    
荒沢岳  平ヶ岳奥に燧ケ岳  飯豊連峰  八海山  巻機山 


    
丹後山方面  尾瀬方面  荒沢岳方面  飯豊・朝日方面(鳥海も) 小屋と駒


  
日の出2枚


分岐から下の景色

    

   

    


可愛いリンドウと降り着いた登山口

 








コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする