こんばんは、ジニーです。
先日ちらっと書きましたが、10/17に発売になった
ASKAのニューアルバム『SCRAMBLE』を聞いた感想を
小出しにしながら書いていきたいと思います。
今夜は『L&R』。
この曲自体は2009年のシングル『あなたが泣くことはない』の
カップリングとしてすでに発表されています。
この2009年にあった大きなニュースが、CHAGE and ASKAの
無期限活動休止でした。
この曲はこの活動休止を受けて、自分の思いを歌に乗せて
ファンへ回答したものなのです。
つまり、【CHAGE&ASKA = L&R】ということなのです。
ただこの歌を聴く限り、非常に前向きな決断であったと
うかがい知ることができる気がします。
「おまえはLを行く 俺はRを行く
いつままた並んだら LOVE&ROLLさ」
互いが互いの道を歩みつつ、いずれ並ぶ時が来たら
その時はまた二人を楽しめばいいという思いなんでしょうね。
ほかにも印象的な詞があります。
それは
「時間は過ぎていくって 少し違う気がする
時間は消えていく ここから先は」
という部分。
時間は過ぎるという概念を僕たちは表現として使います。
ただ、年を重ねて、自分の人生がある程度見えてきた時から
その概念は「過ぎ去る」ものから「消える」ものに変わってしまうのです。
ただ漠然ととらえていたものの終わりが見えるからこその表現ですね。
残された時間は限られている
そう考えると、自分のやりたいことをするべきだという
考えに至るのはごく自然なことかもしれません。
先に挙げたニュースが巷に流れたとき、
ファンはもう二人並ぶことはないのだろうと
とてもさみしい気持ちになりました。
僕自身も、いつか来ると思っていた時が来たと
朝からショックを受けたことを覚えています。
ただ、これまで僕らは彼らから数えきれないものを与えてもらってきた。
その恩返しではないですが、
好きなことを好きなだけ、好きなようにやってもらえばいいと思うのです。
その先に、素敵な音楽があるのだし。
そしてきっと時が充ちれば二人が並ぶ時も来るでしょう。
当時は、決意表明ととらえていたこの曲も
時を経て一つの選択であり、いつか戻ってくるための
長い旅路のような爽快感を感じることができます。