ジニーの、今日も気まぐれな感じで・・・

気負わず、気取らず、ありのまま。
ゆるりと思ったことを書いていってます。
お気に召したらうれしい限り。

道尾秀介 『片眼の猿』 読了

2018年11月29日 21時19分53秒 | 読書
こんばんは、ジニーです。


今月の読書、溜め込んでいた2冊目の感想を更新です。
今回読んだのは、道尾秀介さんの『片眼の猿』。
「カラスの親指」は映画で見ていたので、作者の存在は知っていましたが、
本を手に取ったのは初めてでした。

なんとなくタイトルからはハードボイルな内容を想像していたのですが、
思ったよりもライトな作品でした。

でもね、読んでいくと、文体はライトだけど、結構重たい内容を扱っている
ことに気付きます。

とにかく本作の魅力はミスリードにあるような気がします。
ものの見事に、作者の手招きに誘われて、頭に描いた映像はミスリードの偶像。
最後の最後まで、全く違う画像を描きながら読み進んでしまいました。


主人公は盗聴を専門にしている探偵。
いつも頭にはめているヘッドホンは、耳のコンプレックスを人の目から遠ざける
役割を果たしている。
もちろんそれだけではない、盗聴を行う際に、集中して音を集めるための
聴力を発揮するうえでも大事な役割を担っている。

彼はターゲットとなる企業の内情を探るべく、向かいのビルから自慢の聴力を駆使して
その企業内の声を盗み聞きします。
そんな折に、その企業内で殺人事件が発生してしまう。
その事件をきっかけに、大きなうねりが彼を飲み込んでいく。
果たして彼はその事件を解決へと導けるのか?

人は自分の想像で、いとも簡単に勝手な世界を作り上げてしまう。
本作を読んで、人間の想像力の脆弱さと、コントロールされてしまうものだと
実に気持ちよく騙されました。

それと同時に、力強く生きることの大切さも学んだ気がします。
大がかりなトリックや、度肝を抜かれるようなどんでん返しはありませんが
伏線と思われるものに気付きながら間違ったドアを開かされてしまう
気持ちよさを味わうことがきっとできると思います。

是非ほかの作品も読んでみたくなりました。
面白かったです。




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村山由佳 『花酔ひ』 読了

2018年11月27日 23時05分13秒 | 読書
こんばんは、ジニーです。



いやぁ、またため込んじゃいました。
今月読んだ本の感想を、少しずつ更新していきます。

11月最初の読書は、村山由佳さんの「花酔ひ」。

なかなかハードな大人の作品でした。


僕は読書を通勤と帰宅の電車の中でするのですが、
この作品は、なんていうのでしょう、ごめんなさいって感じでした。
朝っぱらから、だいぶ過激な内容を読んでいたのでね・・・。


僕の中では村山由佳さんは大きく3つの期に分かれています。
デビュー当初の、ライトノベル風な時代。
天使の卵に代表される、イノセントな時代。
そして本作品辺りの、アダルティックな時代。

僕は天使の卵から入ったファンなので、その雰囲気を携えている作品が
やはり好きで、好んで読んでいました。

しかし、この度、意を決してアダルティックな作品に手を伸ばしてみたのです。

主要なメンバーは、二つの夫婦。
時代物の呉服を商いする結城麻子と、ブライダル業界に身を置く小野田誠司の夫婦と
葬儀屋を営む桐谷正隆と、その葬儀屋を立ち上げた創始者の一人娘である桐谷千桜の夫婦。
互いの男女が、交錯し、内に秘めていた知らなかった自分と出会い
抗うことのできない官能の底へ堕ちていくという物語です。

何処か陰鬱な空気を湛えながら始まる物語は、知ってしまった内なる自分と
その解放を迎えた瞬間を絶頂に、やるせない終焉を迎えます。
いったん放流された本能は、堰を切ったような勢いで
理性という堤防をいともたやすく決壊させてしまいます。
体が知っている快楽は、どうにも抵抗することは難しいのです。


語弊を恐れずにいうと、やはりこの人の作品は凡庸だと感じます。
奇をてらっていないのです。
しかし、本質はこの物語の中で、蔦のように絡んでくる男と女のあけすけな
卑しさと素直さ、そして潔さ。
人物の心情や心の些細な動きを文章に閉じ込めることがうまいからこそできる
荒業のようなものだと感じます。
理性では到底追いつけない、人間としての性(サガ)を、圧倒的に見せつけてくるのです。

いわゆる道徳的な観点から、法を犯すことは罪であると誰もが知っています。
それは常識です。
本作の登場人物の場合は、夫婦という関係性をもって道徳性を際立たせているのですが、
真の自分の姿に気付き、溺れ、堕ちていく過程を目の当たりにする中で、
ふと、当初のそれぞれの夫婦の姿が、痛々しいくらい束縛された非常識な姿に思える瞬間がありました。
道徳に背き、本能のままに快楽をむさぼる姿にこそ、生きる意味を感じるのです。

しかし常識の観点から、あまりにも歪なその関係性は、あらゆるものを犠牲にします。
天秤に掲げたときに、どちらが高く掲げられるのかは、当事者の倫理観によるものなのかもしれません。
小説だから味わえるトリップのようなものが、本作を通じて得られるものではないでしょうか?


初めて触れた村山由佳の、ドロリとしたリアリティに、彼女の鬼を見た気がします。
とても、懐かしく、愛らしい、狂気の鬼。
ある意味、村山由佳という物書きにとっての、一番書きたかったも野なのかもしれません。
そんな物書きとしての悦びがあふれている気がします。


個人的には、非常に深い読後感があり、なかなか感想を書く気になれなかったのも本当のところです。
モノの感じ方は人それぞれですが、きっと同じような感想を持ってもらえるのではないかともいます。
よろしければ、その手に取ってみてはいかがでしょうか?

きっと、酔わされます。





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男声合唱団

2018年11月25日 21時12分05秒 | Weblog
こんばんは、ジニーです。


今日、友人の男声合唱団のコンサートに行ってきました。
その友人も、舞台で歌っていました。

途中、ピアノが伴奏をする曲もありましたが、
基本的には声のみの構成。

そりゃそうですね、合唱ですから。


海外の歌や、日本の合唱曲などバラエティに富んだ構成でした。


声の波ってすごいです。

途中、頭がほわーって、まひする感覚?
頭で響くんです。
慣れてないもんだから、グワンってなるんです。


凄いですね。





なんかいい体験できました。


また行きたいと思える公演でした。
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[PS4/Switch]「スーパーロボット大戦T」第1弾PV | Super Robot Taisen T PV1

2018年11月21日 00時08分00秒 | ゲーム
うおおおおお、カウボーイビバップ、レイアース
スパロボに出るの!!??

めっちゃ以外!


面白そう。


でも、この手のゲーム最後までやりきる自信がない・・・。



誰かがやってるとこみたい。




[PS4/Switch]「スーパーロボット大戦T」第1弾PV | Super Robot Taisen T PV1
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コメント、ありがとうございます

2018年11月20日 23時08分22秒 | Weblog
ゆっこさん


コメントありがとうございます。

また、見に来てくださり、嬉しいです。

先日のシンフォニックコンサート、とてもいいコンサートでした。
立ち上げりはちょっと本調子じゃない感じもしましたが、
数曲歌ってノってくると、あのASKAのふくよかで力強い歌声が
オーケストラとともに僕を包んでくれました。

この幸せを知っているから、歩いてこれたのだなと感じました。


NHKの番組は僕も観ました。
犯罪を犯したことからのドラマチックな復帰劇、ではなく
いまASKAが歌う意味に軸を置いているところが好感を持てました。

復帰後からは、まるでそれまでの時間を取り返すかのように
とても大股で歩くASKAなのでついていくほうも一生懸命ですね。
ゆっこさんのように、自分のペースで見守ることも
大切なことだと思います。

僕は相変わらずここで応援し続けていると思うので
いつでも遊びに来てください。


この春からの新たな環境でのスタート。

なにか強い意志を感じますね。


ひょっとすると、いろいろと悩んだりしたのかななんて、勝手に想像してしまいましたが、
ゆっこさんが決めた、人生を堂々と歩む決断は素晴らしいものだと思います。



心に花の咲くほうへ、
まっすぐ伸びた円を歩いていきましょう。



僕も、変わらぬ灯を胸に歩いていきます。

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みんな不確かな不安の中

2018年11月18日 13時42分04秒 | Weblog
こんにちは、ジニーです。


前も少し仕事の話をしましたが、僕は仕事柄いろんな人の
相談に乗ることが多いです。

相談といってもまちまちで、
課題が明確になっている人もいるし、
なんとなく漠然とした不安を明確にしたい人もいます。

明確になっている人には、進もうとしている道に対して、
客観的な感想などを伝えたりします。
一方後者はとにかく話をきいて、その根源を探ります。
根源が見えてくれば、やるべきことも見えてきます。


いずれも、多かれ少なかれ不安によるものが多い気がします。
自分の出した判断の正しさを確かめたいのだと感じます。

良くも悪くも情報に溢れた現代なので、
そこにある情報が全てだと考えがちですし、
情報がないと、そのことに対する不安が生じます。
大切なのは、最終的に判断するための情報を、賛否両論を問わず
手元に集めるか、なのではないかと考えます。


全ての物事には、側面があり、
見る角度によってプラスにもマイナスにもなるので。



そういう情報が不足している人の相談は
要点を得ないことが多くある印象です。
判断基準となる情報が少ないので、何に不安を感じているかが
把握できないというのも要因でしょう。


そういう相談は、ある意味覚悟が必要になります。
前述の通り、その根源を探らないといけないので、
根気よく話を聞き、問いかけて行かなくてはいけない。

タイミングによってはそんな要領を得ない時間に
苛立ちを覚えるのも正直なところです。
でも、それはこちらの勝手な都合。
せっかく頼ってきてもらってるのだから、なんとか力になりたいじゃないですか。
だから聞きに徹することができてると考えています。


話がとっ散らかってしまってますね。



何が言いたいかというと、みんな漠然とした不安の中で、
自分の歩む先を決めているのだなということ。

正解不正解は本人が下すものなのでしょう。
周りが正しいやら、間違っているやら言うのは
やっぱりナンセンスだと思うのです。


僕の言葉が、なにかのキッカケになれればそれでいい。
話すことで見えてくるものもあるでしょう。

みんな不確かな不安の中にいます。
一緒なんだ。
だから、話をすることは大切ですね。


話すこと、聞くこと。
大切にしていきたいです。

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歌声とオーケストラ

2018年11月14日 23時05分04秒 | Weblog
なんという贅沢なのでしょうか。


歌詞間違いや、時折聞き取れないMCも
らしさがあっていいですね。

なによりも、歌声とオーケストラの相性。
凄かったです。


瞬間瞬間に、厚みのある音の波に身を委ねている時間があり、
贅沢だなと感じました。


いいコンサートでした。


詳しいことは後日、ネタバレしてもいい時期になってから。
コメント (1)
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SYMPHONIC CONCERT 2018 -THE PRIDE-

2018年11月14日 17時55分40秒 | Weblog
こんばんは、ジニーです。


今夜は大阪から更新です。

ASKAのコンサートのため、名古屋から来ました!!


あと数分で開場です。

さらにもうちょっと時を過ごせば、開演です。



心して聴きます!
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まんぷく

2018年11月13日 23時40分48秒 | Weblog
こんばんは、ジニーです。

NHKの朝ドラ、まんぷく。
観ております。


日曜日にやるダイジェスト版を、ですけどね。

日清食品の創業者夫婦の反省をモチーフにしているようです。

今週は塩を作っていました。

戦後、困窮する日本において、モノは常に足りていませんでした。
主人公夫婦の住む家の近くのラーメン屋も、塩が足りず
本来の味を出せずにいました。

そこで、塩を作って提供したところ、
泣いて喜ぶラーメン屋夫婦。



そう、モノづくりの原点って、これですよ。
誰かのためになるもの、笑顔になるものをつくる。
常にそれが目的です。





こういうドラマが良いですね。


だえもが笑顔になれるものは、見ていて清々しいです。
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コメントありがとうございます

2018年11月08日 23時10分13秒 | Weblog
みきさん


いつもコメントありがとうございます。

残念ながら、ASKAにもアンチはいます。
特に事件を起こした後、ことさらに増えたように思います。

多分そのなかには、もともとファンだった人たちもいると思います。
心から好きだったからこそ、憎くてしょうがないのかもしれません。
だからそういうやり場のない悔しさのようなものや、
自分が正しい道に導くという正義感でアンチめいてしまうのも
あるかと思います。

だから気持ちはわからなくはありません。
でも、理解はしません。

Kinkiにもいるんですね。
あの二人は誰からも好かれてそうで、そんなイメージ全然ないですけど
そういう人たちもいるんですね。

人気稼業なので、しかたのないことかもしれませんね。
上手に付き合わないといけないですね。



いつもありがとうございます。
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