薔薇に目をとられているうちに梅花空木が咲いていました。
を、しましょうと言うことになってから、Tociのことを調べていますが、全く資料がなくわかりません。
陽に弱いので、壁際の半日陰でひっそり咲いています。
Tociのトリオ
Songo di Gioia
よろこびの幻想
を、しましょうと言うことになってから、Tociのことを調べていますが、全く資料がなくわかりません。
フルートクラブの楽譜の曲目解説にもわかっていないと書かれています。
1つわかったのはイタリアの人で
Nella Via serenata
「路傍にて」
というマンドリン二本とマンドチェロ、ギター、コントラバスのための曲を書いていることがわかりました。
ヴァイオリン主体のオーケストラが一般的になる前に、日本の大学にはマンドリンオーケストラが入っていました。
1894年には演奏されていて、1924年にカラーチェが来日して一挙に全国に広がったそうです。
本場イタリアでは王政が消滅するとマンドリン人口は減ってしまいましたが、日本ではまだ盛んに演奏されています。
大学には必ずマンドリンオーケストラがある位でした。
そして今のようにインターネットもなく、イタリアから直接交渉して楽譜を送ってもらったりして適当に和名をつけて演奏したり、売られていたのではないかと思います。
私も学生時代、イタリアの名もない若い作曲家から、大学のオーケストラに送られた楽譜を指揮したことがあります。
アマチュアオケや、演奏家が日本に入れて、本場イタリアでももう演奏されなくなった作曲家も多いと思います。
素人の翻訳なので、誤訳や不適切訳も多く。そういうのを集めて指摘されているサイトにこのTociの「路傍にて」も不適切訳で載っています。
Nella via 通りの
serenata 小夜曲
路傍にてとはイメージする風景がだいぶ変わってくる気がします。
このよろこびの幻想という訳もちょっとどうかなぁ?
Sogno di の夢
Gioia は よろこび
幻想はイタリア語でillusione
sognoは夢、昨夜夢を見たとか言うときに使うので、
誤訳とは言えないまでもここはやはり「よろこびの夢」と訳した方が作者の意に近いような気がします。
何より、曲が明るく単純で純粋なよろこびに満ちていて、
幻想というようなまぼろし感はない気がします。
さて、みなさんどう思われるでしょうか?
一度聴いてみて下さい。