僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

PSS…⑪

2017年01月31日 | ケータイ小説「パトスと…」

 

 

 

 

10分間の休憩時間が終わりプールに戻ったユキオを見つけて湘南ボーイが声をかけてきた。

「君は何て言うの?」
「名前ですか?斉藤です。湘南ボーイの先輩は?」

「そうか俺は湘南ボーイだ、はははっ。君はどこから来てるの?」
「はい、近くなので歩いて来ます」

「そうか、おれはこうぐるっと循環バスで来るんだ、
だからもう少ししたら帰るから。ほら50分のバスに乗らなくちゃならないから」
「そうなんですか、でもバスがちゃんとプールの前まで来てくれるからいいですよね」

 

「君はどこから来てるんだっけ?バスじゃないのか、車か?」
「近くなので歩いて来てるんですよ」

「あ、そうかそうか、今度飲もう」
「いいですね、お願いします」


やっぱりそうだと確信した。湘南ボーイは認知症だ。
今さっき自分で言ったことをすぐに忘れてしまう。
同じことを何度も繰り返し言う。

数年前に亡くなった父親が全く同じだった。
ユキオにとって湘南ボーイは変な人ではなく、
むしろ懐かしい感じの人だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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PSS…⑩

2017年01月30日 | ケータイ小説「パトスと…」

 

 

 

 

男はユキオの顔を見つめ、満面の笑顔で答えた

「まぁそこそこな」
「いいなぁ、湘南ボーイ。じゃぁ夜もけっこう活躍したんでしょう?」

「結構飲み歩いたかな、君は酒は何飲むの?ビール?」
「僕は何でも好きです、その時の気分で日本酒も」

「そうか、じゃぁ今度飲みに行こう」
「はい、ごちそうさまです」

きっと若い頃の話を聞いてくれる相手が欲しかったのだろう
ユキオの肩を叩いて何度も自分で頷いている。

 

「俺はバスでこう循環してくるんだけど、君はどこから来てるの?
「はい、僕は近くなんで歩いて来ます」

「そうか、じゃぁ今度飲もう」
「はい、お願いします、湘南ボーイさん」


多分実現はしないだろうと話を合わせたユキオだが、
その後果たされない約束を何度も交わすことになるのだ。

これから泳ぐから、ちょっと見てくれよ、どこが悪いか教えてくれ」
「いやぁ僕なんかじゃ分からないですよ、僕はヘタだし」

「いやいいんだよ、人の見てどこが悪いか見つけるのは自分のためになるんだ。
自分だって人に言ってもらうと自分で分からないところに気づくからね」
「大丈夫ですよ、先輩はきれいに泳いでます、上手です」

 

ゴーグルをかけ直して完泳コースに入っていく湘南ボーを見送って、
ゆきさんを探す。うまくいった合図に手を振り指でokマークを作った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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PSS(プールサイドストーリー)…⑨

2017年01月29日 | ケータイ小説「パトスと…」

 

 

 

 

 

「先輩、せんぱ~い!」

男が振り向く。すかさず、ゆきさんが娘を手招きする。

「先輩っていつもきれいに泳いでますよね、昔やってたんですか?」

男は一瞬怪訝な顔をしたが、すぐにユキオに向き合った。
そのまま自然に歩きながら話しかける。

ゆきさんに目で合図を送り、男の背中からバイバイの合図を送った。

 

「君は海で泳いだことはあるかい?」
「いいえ、埼玉育ちですから海はないです」

「そうか、俺はね横浜に住んでたから海で泳いだんだ、
海はいいよ、体が軽く浮くからね」
「そうですね、塩分で浮くって、でも波があるじゃないですか」

「大きくなければ大したことはないし、波は波でいいもんなんだ」
「サーファーですか?」

言ってみたが「サーファー」が通じなかった気がしてすぐ言い直した。

「波乗りやってたんですか?」

「そうゆうのはなかったな、俺は裕次郎が好きでさ」
「石原裕次郎ですか、大スターでしたね」

「慎太郎はあんまり好きじゃないけど、裕次郎はいいなぁ、君はどう?」
「暴走老人の弟ですよね、う~ん、僕の世代じゃないんですよ。
名前は知ってますけど、よく分からないです」

「裕次郎は海の男で、おれは憧れたね。海に来ると自分が裕次郎になった気持ちで何でも真似したもんだ」
「湘南ボーイですね、女の子にももてたんでしょう?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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PSS…⑧

2017年01月28日 | ケータイ小説「パトスと…」

 

 

 

 

「なになに、どうしたの?」
「あのオヤジがいつもしつこくてさ、若い娘見るとすぐ話しかけてくるからみんな嫌がってるよ」

「あれ、あのオヤジって、あの人こないだちょっと話ししたけど…」
「監視員の人にも相談したのよ、困ってるって」

「多分変な人じゃないから大丈夫だと思うけどな」
「おばさん達も変な人って言ってる、いっつも同じこと何度も言ってくるから嫌だって」

「あぁそれって年寄りだからでしょ、話したことすぐ忘れちゃうんだよきっと」
「う~ん」

 

「じゃぁ助けに行こう、ゆきさんはあの娘に行って、僕はオヤジの方に行って話しかけるから」
「うん、じゃそうしてみようか」


「そうしようそうしよう」
 ということで、水を強くかき分けながら大股で2人に近づいていった。


ユキオは若い娘に笑顔で話しかけている男の横に並んで2人を見た。

確かに娘はちょっと迷惑そうな表情を浮かべながら返事をしているのだが、
それに気づかず、あるいは知ってもなお男はマイペースで話しかけているようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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PSS…⑦

2017年01月27日 | ケータイ小説「パトスと…」

 

 

 

 

「なに~っ、親に買ってもらったの?」
「そう、車より安いでしょ」

「そりゃ安いけどさ、よく買ってくれたねぇ」
「まぁいろいろゴマすって苦労もしたけどね、スクーター、250のヤマハ」


「それをピンクに塗ってキティちゃんとか夜露死苦とか描いて暴走?」
「ふんふん、どうしても暴走族にしたいカンジですか?」

「その方がドラマチックだし」
「人様に迷惑なことはしませんよ、一人でも乗り回したけど、
ツーリング仲間が楽しかったな。山もいったし海も行った」


「今はどうしてるの?」
「もう乗ってない、乗りたいけど事故ったから」

「う~ん、バイク乗り出すと必ずやるよね、僕も車とぶつかって、
今でも体の右側にその時の傷があるよ」
「結構派手にやっちゃって鎖骨は折れちゃうし
歯は10本くらい折れちゃうし、で2ヶ月入院しちゃった」

「うわすごい、そっりゃ死ななくて良かったってレベルだね」
「自分で電柱にぶつかった事故だから
相手がいなくて良かったっていえば良かったんだけど」


「見た目に傷とか分からないけど」
「ほら、ここんとこめくると傷あるし、今でもチタンが入ってるし、
歯はみんな差し歯だし、その時は顔中ぱんぱんに腫れあがってもう大変」

「すごい、ターミネーターだね」
「そう、今の医療技術はすごいって思ったよ、ちゃんと復活できたし」

「それなのによく泳げるよね、やっぱ昔基礎をちゃんとやったからだね」
「多分そう、体が覚えてた。でも鎖骨がダメだからバタフライはできないの」

「いやぁ~それだけ泳げれば充分じゃない」
「まぁ競争する訳じゃないし、記録出さなくてもいいからね」


「若い子見てると指導したくなったりしないの?ほらあの娘とか」
「あの子ね、あっ又狙われてる…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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プールサイドストーリー…⑥

2017年01月26日 | ケータイ小説「パトスと…」

 イラスト=Samantha French

 

 

 

 

「最初にニケツで走ったときは本当に面白かった」
「あぁ、ニケツね」

「ニケツ、知ってるんだ?」
「そのくらい知ってるよ、僕もバイク乗るし」

「初めニケツで行くぞっていわれてた時、分かんなくて
お尻が2個だよって言われて大笑い」
「しょうがないなぁ、そんで後ろで旗振ったりして」

 

「そうゆう危険なことはしないグループだったみたい」
「んじゃ暴走族じゃないね、」

「そうそう、ただのバイク好きのグループ。休みの日にみんなでツーリングにいってバーベキューするとかね」
「健康的だよそれ、全然暴走族じゃなくって面白くないなぁ」

「その時は違いが分からなかったし、グループでバイク乗ってるのはみんな暴走族だと思ってたし」
「エレキやってる人がみんな不良、っていうのと一緒だなそれ」

 

「でも家の人は心配しなかったの?」
「まぁ基本的には真面目だから大丈夫だと思ってたらしい。
車の免許取りに行ったときついでに二輪免許も取って…」

「ついでにって…、自分で乗りたかったんだ」
「そう、やっぱりニケツじゃなくて自分で運転して自由に走りたかったんだね」

 

「バイクはどうしたの?」
「車も自分のが欲しかったんだけど、家にあるし2台置く場所もないしで
車いらないからバイク買ってくれって」

 

イラスト=フリー素材

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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プールサイドストーリー…⑤

2017年01月25日 | ケータイ小説「パトスと…」

 

 

 

 

「部活とかないの?」
「ユキオさんは何かやってたの?」

「僕は弓道部だった。中学の時はバレーボールだったんだけど、
すごく強くて県大会なんかにもいくくらいでね、
監督がスパルタってゆうかすごく横暴でさ、
今だったらすぐに教育委員会だな、生徒すぐ殴るし、

僕も拳骨で何回もやられたし。
だから高校入ったらやりたくなくなって全然違う運動部がよかったんだ」

「ふ~ん、ユキオさんは科学部かなんかかと思った」
「え~っなんだよそれ」

「ま、何となく見た目文化部っぽいかな」
「へ~そ~ってか運動はずっと好きだったよ、
こう見えても運動神経は割といい方だと思ってるんだけどな」

「あっそれは分かる」
「分かるのかい、でも科学部に見えちゃうの。それでゆきさんの部活は?」

「一応全員何かに入らなくちゃいけない学校だったから
科学部に行ったんだけど、実験は面白かったけど
よく分かんない記号とか出てくるからすぐ行かなくなって帰宅部」
「なんだ自分が科学部なんじゃん、
それで家に帰っても面白くないからグレちゃった、って?」

「あれ?よく分かってるね」
「帰宅部連中がマクドとかゲーセンに集まってたばこ吸ったり…」

「援助交際とか出会い系の情報交換したり?」
「そうそう」


「あは~っ残念、そうゆうのは未だなかった、
ていうかスマホも未だ無かったからそれはないな」
「そりゃそうだ、ポケベルの時代だもんな」

「友達の彼氏に暴走族の子がいてね、
バイクに乗せてあげるからって言われてついて行っちゃった。
面白そうだったし」

「うわ、それヤバいね」

画像=フリー素材

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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プールサイドストーリー…④

2017年01月24日 | ケータイ小説「パトスと…」

イラスト=Anonymous

 

 

 

改めて尋ねてみると、ゆきさんは幼児の頃から泳ぎを習っていて
小学生の頃はもういろんな大会で入賞する子どもだった。

「もう毎日毎日ずっと泳いで、まぁ楽しかったのどうか分からないけど、
苦しいとか嫌だとかは思わなかったよ」

「オリンピックとか目標だったの?」
「う~ん、どうだかなぁ、あまりぴんとこなかったけど、
一生懸命泳いで勝ってほめられるのはうれしかったかな。」

「いつまでやってたの?」
「中学3年の夏」

「どうして止めちゃったの?」
「なんかさぁじろじろ見られるのが嫌になったってゆーか、
ほら、下の毛とか生えてきて、女の子は生理とかもあるでしょう。
胸とかも、水着は着てるけど裸を見られてるような気がして」

「そうかぁ、思春期だもんね」
「水泳の推薦で高校にいく予定だったからなんか大変だったみたい」

「そりゃぁ親も学校も大変だよねぇ、止めちゃったら」
「そうゆうのがよけいに嫌だったし、
みんなは受験勉強で塾に行ったりしてるのに
私は一人でプールに行くからバイバイって、
友達も何となくいなくなっちゃったし」

「学校はどうしたの?」
「うん、水泳の学校には行かれなかったから
結局どうでもいい学校に行くことになって、
制服は可愛かったからまぁいっかみたいな」

「そうなんだ」
「親も結構がっかりしたみたいで家であんまり口もきかなくなって、
一応学校には行ったけどまぁバカ学校だから
勉強してる子なんてほとんどいなくてさ、
なんか目的もなくその日その日って感じで生きてたかな」

 

イラスト=Samantha French

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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プールサイドストーリー…③

2017年01月23日 | ケータイ小説「パトスと…」

 

 

 

「あの~、ひょっとして…」

声をかけると、おばさん達が一斉にユキオを見る。

「さいとうゆきさんってお名前なんですか?」
「はい、私はサイトウですけど…」

「僕はサイトウユキオって名前です。」
「え、ほんと?わあっ同じ名前なんだって。」

「一字違いかもですね。」

「サイトウは斉藤でしょう?ユキオって…」
「友達の友に紀元前の紀、それにオットです。」

「ええ~っ、それって全部一緒ですよ~、夫が子になっただけ、嘘みたい。」
「びっくりしたぁ、今まで生きてきて初めてですよ同じ名前の人。
しかも女の人で」

珍しい偶然に、いっぺんで意気投合してしまった。


どこから来ているのか、いつ頃から通っているのか、
年はいくつか、結婚してるのか、仕事は何か、
プールの流れに沿って歩きながらおしゃべりをするのだ。


「そろそろ泳ぎますか」とコースに戻ったゆきさんを見てびっくり。

ものすごくきれいなフォーム、スムーズで理想的な泳ぎ、
アラフォーとはとても思えない。

ゆきさんはクロールでコースを4往復してから歩きコースに戻ってきた。

イラスト=anysnapshot.com

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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プールサイドストーリー…②

2017年01月22日 | ケータイ小説「パトスと…」

 

 

 

仕方がないので歩く、老人たちに混じってひたすら歩く。
よく見ると両手を横に振ったり、大股で水に潜るように歩いたり、
横歩きや後ろ歩きと様々な歩き方をしている。

なるほど、ただ歩けばいいんじゃないのね。

そう思って水中で思いっきり両手を振るようにしてみた。
そのとたん前を歩く老人が振り向く。

「おい、どこ見て歩いてんだ、気をつけろ!」

手と手がぶつかったらしい。
らしい、というのは、そもそも水中であるからして振るのに抵抗があるので、改めてぶつかったという感覚はなかったのである。

「え?、あっすみません」

謝ったが、内心では(んなちょっとでスゲー怒っちゃうんだ、きっと昔は偉いさんでえばっていたのに違いない、家でもきっと偏屈なえばりんぼなんだろう)と思った。
くわばらくわばら、気をつけよう。

ちなみにその人には近づかないようにしていたが、
ある日後ろ歩きしていたその人が前を歩く人にぶつかり
ニヤニヤしながら謝っているのを見ることができた。

老人たちにとってプールは健康のため半分、
知り合いとのおしゃべり半分といった感じである。

完泳コースで泳ぐ人たちもひと泳ぎすると
コースロープに寄りかかるように固まっておしゃべりに花を咲かせている。
みなさんまぁ楽しそうだ。
楽しい仲間になってしまえばちょっとぶつかっても笑って済ませられるんだろうな。

おしゃべりグループの側を歩いていると「斉藤さん」という声が耳に入った。まぁ、斉藤なんてよくある名前なのだが、
時々「ゆきさん」という声も聞こえる。
お年寄りに混じっておしゃべりしている
(ここでは)若めの女性がどうやら斉藤友紀子という名前らしいのだ。

え~っ、自分は斉藤友紀夫だから、一字違いの同姓同名かも知れない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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プールサイドストーリー…①

2017年01月21日 | ケータイ小説「パトスと…」

 

 

 

ユキオは自動券売機で200円の施設利用券を買い受付に出した。

「プールのご利用ですね、市内在住の方ですか?」
「はい、けやき町ですが証明書が必要ですか?」
「いえ、結構ですよ、ロッカーで着替えましたら中の係員に声をかけてください、
説明しますので。」

 

ユキオ:本名斉藤友紀夫、38歳独身、中小印刷会勤務(一応肩書きは)デザイナー、
9年間彼女なし、毎日変化無く決まった時間勤務し、
ある日気分転換でたまたま近所にあったプールに行き、通うようになる。

 

ロッカー室はそこそこの広さだが、
カーテンで仕切られた個室は4つしかなくそのうちの一つは障害者専用になっていた。
利用者はその辺で適当に裸になって着替えている。
ほとんどが老人なのでユキオは必然的に若造に見える。

シャワーを浴び、いよいよプールサイドで利用者に挨拶している係員に初めて利用する旨を伝えると、
コースがいくつかに分かれていること、
水中を歩く人はここ、25メートル泳げる人はここ、
水に入る時はプールサイドに立たないこと、周りを走らないこと、
ロッカーの鍵は必ずゴムバンドの内側にしまっておくこと等を丁寧に説明してくれる。

 

まずは歩くコースに参加してみる。
ここは2コース分とってあるので数人が横に並んでも(歩く速度が速い人が追い越しても)大丈夫。
みんな左回りで歩くので自然と流れるプール状態になる。
試しにけのびの様にして浮いてみると静かに流れていくのだ。

面白い、昔学校のプールでやったのと同じだ・

何周かして慣れた頃、どのくらい泳げるか試してみたくなった。
中学の時は夏の体育でプール活動があったとき、
全くの我流だが25メートルは泳ぎ切ったことが確かあったはずだ。

 

壁を蹴って順調に泳ぎだしたが息継ぎに失敗して水を飲んでしまった。
やっぱり泳ぎは忘れていたのだ、というか初めからちゃんと泳げたわけではないので、
やっぱりなという感じだ。

 

つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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氷 雨

2017年01月20日 | 何でも掲示板

 

 

 

 

傘がないわけじゃないけど(二重否定)

帰りたくない♪

 

「氷雨」ってコオリアメじゃなくヒサメって読むのだと

初めて知った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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隕石とキハダ

2017年01月19日 | 作ってみた

 

 

 

 

 

はやぶさⅡは今どこを飛んでいるのだろう

小惑星に向かって順調に飛行しているのだろうか

何億キロも離れた場所に正確に飛んで行き

もう一度石粒を持ち帰って欲しい

 

この石は勿論隕石ではない

河原で拾ったものだ

梅干しを漬ける時の重しに丁度いい

今はカブをつける時に重宝している

 

何度も手に持つと愛着が湧き

この石がここに来るまでどんな人生(石生)を送ってきたのか考える

 

地球創生期噴出したマグマが山を作り

風雨に浸食され砕かれ、洪水で川を転がりながら丸くなったのだろう

石って一つ一つみんな違ってみんないい

 

なぁ~んて思ってみたりする。

余った材木を適当に削って鍋敷きにした

キハダという材木だ

表面に近い部分が黄色できれい

 

材木の年輪模様も

一つ一つみんな違ってみんないい。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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当たりました!…②

2017年01月18日 | 何でも掲示板

 

 

 

 

 

 

ふるさと小包はちょっとかすったね

1万人にひとりの確立っていうのは、高いのか低いのか?

 

そう言えばちょっと前、「当たりました!」の記事で

年末ジャンボの末当300円が当たったと書きましたが

コレは連番で10枚買えば必ず当たるもの

 

1等は7億円、前後賞も合わせると10億円と宣伝しているジャンボは

1000万人にひとり当たる

東京都の人口が1300万人だから

みんなが1枚ずつ買えば誰かが当たる

埼玉県の人口は720万人だから

みんなで買っても誰も当たらないかも知れないのね…

 

 

それなら宝くじを1000万枚大人買いしたら1枚当たる確率だ

よし、それでいこう!

でも、1枚300円だから1000万枚で

え~っとえ~っと、30億円かい!!

 

元手が30億円で、バックが10億円って

大幅赤字じゃん。。

残りの20億円はどこへ消えちゃうの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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フォンダンショコラ

2017年01月16日 | 何でも掲示板

 

 

 

 

 

ミニストップのファンです

コンビニのスウィーツは最近段々価格が上がってきて

何だかなぁ~ってカンジなのですが、

 

レベルもすごくUPしている気がします

チョコレート系、ソフトクリーム系はやっぱりトップレベル

 

ついこないだ安納芋ソフトに感動したのですが

こんどはフォンダンショコラだって!

ずいぶんお洒落な名前でオジサンはびっくりなのですが

 

330円? 高けーよっ

でもこれがうまい!!

ソフトアイスはさすがのミニストップクオリティ

薄いクッキーを挟んで下にチョコケーキ

冷いアイスの後でも最後まで暖かいのがめっちゃ感動する

たかがカップに入った330円のケーキ

「食べ終わりのさようならが温かい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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